Sports for Socialでは、「骨髄バンクへの想い」をリレー形式で紹介してきました。
皆さんの『想い』を読んで、自分でも一歩行動したくなった人も多いのではないでしょうか。しかし、『献血』と『骨髄バンク』の違い、どのように骨髄バンクに登録するのか、あなたはハッキリと説明できますか?
この連載の発起人でもある、松井一矢さん(以下、松井)に詳しく聞いてみました!
「献血」と「骨髄バンク」何が違うの?
ーーまず献血と骨髄バンクからのドナー提供というのは、どのような違いがあるんですか?
松井)献血と骨髄バンクからのドナー提供は、『血液を提供する』という形では一緒です。違いとして、献血は赤血球の型のA、B、O型が一致すれば提供することができます。しかし、骨髄バンクからのドナー提供というのは、赤血球ではなくて、HLA型という白血球の型が一致した人じゃないと提供ができません。
ーーなるほどでは赤血球の型が適合する方は多くいるけれど、白血球の型(HLA型)の適合は非常に確立が低いということなのですね。
松井)そうですね。兄弟で25%、両親で12.5%、家族外(非血縁者)となれば数十万から数百万人に1人という確率で白血球の型が適合すると言われています。
骨髄バンクに登録するにはどうすればいいの?
ーードナーの登録をするためには、申請などが必要になるのですか?
松井)骨髄バンクの登録を行うことができるのは、基本的には献血ルームや献血バス、もしくは保健所です。なので献血バスや献血ルームに行かれる方々が基本的な登録対象になり、登録するためには、まず献血ができることが大前提にあります。私たち『骨髄バンク説明員』は献血ルームや献血バスで骨髄バンクの登録をお願いしてるという感じですね。
ーー献血したら登録できるものなんですか?
松井)自動的には登録できません。骨髄バンクに加入するための同意書を書いて、本部に送り白血球の型を登録するというプロセスが必要になります。
白血球の型を登録するためには、献血が必要になります。献血には検査献血と本献血の2種類があります。本献血では400ml献血するのですが、その前に検査献血として3mlだけ採血を行います。それは「今日あなたの健康状態がどうですよ」とか、「血液の濃さがどうですよ」というのを確かめるための採血になります。検査献血の採血方法は、指先で採血する方式もあります。その際に、ドナー登録の申し込み用紙を書いて提出した人は+2mlだけ採血することによって登録をすることができます。もちろん登録するための採血は手術なども必要ないですし、献血に10秒プラスするだけでできるんです。
ーー骨髄バンク説明員とはどのような方々なのですか?
松井)骨髄バンクについて伝えたい!骨髄バンクを広めたい!と思った方が、骨髄バンクが指定する研修を受けて「骨髄バンク説明員」という資格を取得された方々です。私が住む関西では、NPO法人関西骨髄バンク協会が研修を行っています。活動としては、主に献血ルームや献血バスに足を運び、献血される方々に説明を行っています。
ーー説明員の方がいない場合でも登録はできますか?
松井)可能です!説明員がいない場合は、献血の受付で申し出を行えば登録手続きができます。
ーー説明をする上で、登録するに関してネガティブなところや、気をつけないといけないことはありますか?
松井)骨髄バンク登録をするためには、献血よりもさらに高い健康水準が求められます。登録できる年齢の幅も献血よりも狭いです。健康を最優先にするのは骨髄バンクの一つのテーマにあるので、55歳の誕生日に適合通知は止まり、卒業という形になります。
ーー献血に来る方は、骨髄バンクの登録に関しても抵抗はあまりないと思うので、来てくれている方だけでも、献血ルームと連携して登録してもらえるようになるといいですよね。
「献血」のためにも健康に!
ーー献血には骨髄バンク登録のような制限はあるのですか?
松井)まず、男性17歳から69歳/女性18歳~69歳の方が対象になります。(但し65歳~69歳については60歳に達した日から64歳までに1回以上の献血経験が必要)
また、高血圧でない方、薬を飲んでいない方、1ヶ月以内に海外に行っていない方などの制限があります。他にも血液の濃さも関わってきます。血液の濃度が低いと採血した際に貧血になってしまうリスクを回避しています。体重にも決まりがあり、400mlの献血の場合は男女ともに50kg以上、成分献血の場合は、男性が45kg以上、女性が40kg以上となっています。
ーー献血をするためであったり、骨髄ドナーになるためには自身が健康でいないといけないのですね。こういったことが健康意識につながるといいですね!
松井)そうですね!献血は回数を数えてくださるので、行う側の立場としても目標やモチベーションにつながります。その結果、健康維持にもつながっています!
ーーありがとうございます。献血と骨髄バンクについてよくわかりました!
編集より
「骨髄バンクってどうやって登録できますか?」
これまで松井さんをはじめ、骨髄バンクへの想いを連載してきました。私も含め、一歩踏み出すことで救えるなら。と心動かされた人も多いと思います。
今回はその想いを、もう一歩押せるように、実際の登録や献血との違いについて聞いてみました。まずはお近くの献血ルームに行ってみましょう!
「骨髄バンクってどうやって登録できますか?」の一言が、誰かが助かる可能性を生み出します。
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