私たちの想い

ジェンダーバイアス|SDGs~小さなことからコツコツと~

【編集担当からのメッセージ】

「あなたは男だから」「女みたいなこと言うな」「男の子は黒いランドセル・女の子は赤」等の言葉が普通に使われている時代に育った私は、ジェンダー問題について疎いかもしれません。知らず知らずに人を傷つけていることもあったかもしれません。

ただ、そんな私でも先日来の某氏の発言が現代の常識とかけ離れていることはわかります。
発言を撤回して終わりにしようとする人、その人を擁護する人、要職に留まることを良しとする組織、何をどこからどのように手を付ければこの問題を解決していくことができるのか、正直よくわかりません。

批判・攻撃だけしていても何も変わらないのだとすると、自分はこの問題に対してどう向き合えばいいのか、さまざまな意見に耳を傾けながら考えてみたいと思っています。

ジェンダーバイアス|SDGs~小さなことからコツコツと~

いきなりですが、クイズです。

ある日、交通事故が発生。
運転していた父親は即死。
同乗していた男の子は頭を強打し、意識不明の重体。
男の子はすぐに病院に運ばれ、担当医の判断で、すぐに脳切開手術をすることになった。
幸い、その病院には脳外科医として世界的にも著名な医者がおり、その医者が執刀することに。
しかし手術室で患者を見てその医者は言った。
「・・・私の息子だ。私には手術できない。」

さて、皆さんは、この子供と脳外科医の関係、さらには「父親」とその脳外科医の関係を答えられますか。答えは後ほど。

今回、ジェンダーバイアスの記事を書いていたら、またもや…のできごとが 涙
ジェンダー問題。
私の経験談を語らせてもらうと、

まず、東京で仕事をしていた時の話から。
とある有識者会議を傍聴させてもらった際、委員に大学の先輩がいることを知り、後日、先生に連絡(メール)をとり、話を聞かせてもらうことに!
最寄り駅に着いたら、電話をしてくださいとのことだったので、先生に電話をしてみたところ、あれっ?反応が微妙。
大学に着いた際、先生から謝られました。
「大学の後輩」「スポーツ庁職員」、てっきり男性だと思っていたと。

私は、性別が判断しづらい名前なので、こんなことが起こります。
女性としか捉えられない名前だったら、こんな差別に直面したかもしれません。

女性の名前で仕事のメールを送ってみたら……見えない差別に気づいたある男性の話https://www.huffingtonpost.jp/2017/03/14/man-signed-work-emails-using-a-female-name_n_15352470.html

ジェイリースに入社してからも、
「サッカークラブの創設準備をしている人」「筑波大学卒」
このキーワードから想像する人は皆さん「男性」のようで、社外の人に会うと、「えっ、女性だったんですか?」と驚かれることが何度も。

このような事例は私にとっては、かわいいレベルのもの。
男性と一緒に外出すると、付録のような扱いをされたり、私とは名刺交換をしてくれなかったり。
また、男性のみであれば、役職、立場などで、立ち位置や、物事の順番等が決められると思いますが、そこに女性が入ると、優先されることが、性別にすり替わったり。自尊心を打ち砕かれること、よくあります。

男性と女性が同じ場にいたら、男性の職位が上だと決めつけたり、女性だから〇〇〇と決めつけたり、無意識のバイアスが働いている典型的な事例ですよね 涙

男性中心の社会では、女性は「わきまえること」を求められ、存在を消されたり、ないがしろにされたり、それが「フツウ」なのです。

社会を変えたい私は、最近、わきまえない女になりつつあります 笑
お時間のある方は、ぜひ、Don’t Be Silent わきまえない女​たちを見てください。

2/6 Don’t Be Silent #わきまえない女​ たち

(※編集追記:こちらの動画はYouTube上で非公開となっております)

私も含めてですが、多くの人が「無意識のジェンダーバイアス」を持っています。
もちろん、「男だから」といった男性に対するジェンダーバイアスもあります。

そろそろ「ジェンダーに基づく決めつけ、思い込み」フィルターを外しませんか。
過去の価値観をアップデートし、次世代の女の子たちの翼が折られないような社会をみんなで実現しましょう!

コロナ在宅、家事は女性の役割なの?政府広告に「性差別的」との批判、イギリス政府が撤回
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60137c6cc5b653f644d25e86
ママだけ?千葉県の青少年健全育成のポスターに批判相次ぐhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_601e2854c5b6173dd2f62b73

冒頭のクイズの答えです。
脳外科医は、重体の子どもの「母親」であり、交通事故で亡くなった父親の「妻」である、という関係です。
「世界的に著名な脳外科医」=「男性」という固定観念が働いてしまうと答えられないクイズでした。

ジェイリース_ジェンダー

ジェイリース株式会社 竹本雅美

野村HD
【#女性のコトを考える】働き方を考える~育児休暇と会社のコト~この連載では「#女性のコトを考える」をテーマに、女性だけではなく、男性が“女性”のことを、知る・理解するための対談をお届けしています。 今回のテーマは『働き方』です。日本の企業は、『女性の働き方』についてどう考えているのでしょうか? 1つの事例として、野村ホールディングス株式会社(以下、野村HD)サステナビリティ推進室ダイバーシティ&インクルージョン推進課の大谷さん(以下、大谷)と北村さん(以下、北村)にお伺いしました。...
Rebolt対談前編
「生理は“女性”だけのものなのか?」Rebolt × Sports for Social〈前編〉【連載 #女性のコトを考える vol.1】生理は"女性"だけのもの?恥ずかしいものとして隠され、どうしても触れづらい。そんな「生理」について、役/元サッカー選手であり株式会社Rebolt共同代表の下山田志帆さんと内山穂南さん、株式会社HAMONZ代表・山﨑蓮が語り合いました。...
高橋秀人_プレー写真
【対談】ANDROSOPHY×高橋秀人 vol.1~男性育児を当たり前に~横浜FC・高橋秀人選手とベビーブランドANDROSOPHY山田代表の対談。男性の育児が本当の意味で当たり前になる世の中のために。ブランド側の視点と、3児の父であるサッカー選手の視点で対談していきます。...
RELATED POST

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA