大分トリニータのユニフォームスポンサー及びソーシャルアクションパートナーであるネットワンシステムズ株式会社は、スポーツを通したCSR活動のために大分トリニータのホームゲーム会場での『ユニバーサルスポーツ体験コーナー』や『古着deワクチン』など、多くの取り組みを行っています。
2022年8月20日に行われた、大分トリニータvsいわてグルージャ盛岡の試合では、『SDGsソーシャルアクションイベント』として、通常行われているソーシャルアクションを拡大し、同じく大分トリニータのスポンサーであるジェイリース株式会社と共同でのイベントを行いました。
サッカーチームである大分トリニータが繋いだ2つの企業によるこのイベントは、共通の志を持つ2社が一緒に取り組むことで、ソーシャルアクションにより大きな広がりが生もうとする試みです。その想いや意義について、当日参加したネットワンシステムズ株式会社 執行役員 関西支店長 畠山大輔氏(以下、畠山)、ジェイリース株式会社 常務執行役員 領下速人氏(以下、領下)、元プロサッカー選手でありジェイリースFCで選手兼監督を務める永芳卓磨氏(以下、永芳)にお話を伺いました。
ネットワン×ジェイリース それぞれの社会貢献活動への想い
ーー本日は2社の企業さんにお話を伺っていきます!まず、それぞれが企業で行う社会貢献活動についてお伺いしたいのですが、ジェイリースさんはどのような方針で活動されているのでしょうか?
永芳)ジェイリース株式会社は、「スポーツを通したまちづくり」というスローガンのもと、スポーツをメインとして社会貢献活動を行っています。5年前にジェイリースFCというサッカー部を作り、サッカーでより高いレベルを目指しながらCSR活動も行っていく形で取り組み始めました。
サッカーを通じて、SDGsに関わること、例えば節電や節水など皆さんでもできることの呼びかけや、ビーチクリーン活動など、小さなことではありますがコツコツと行っています。
ーーネットワンシステムズさんはどのような想いで社会貢献活動を行っているのでしょうか?
畠山)ネットワンシステムズとしては、会社の利益に対して株主や社員への還元だけでなく、社会貢献活動として社会にも還元していきたいと考えており、昨年竹下に社長が変わり、よりその点を重視するようになっています。
大分トリニータのホームゲームで行っているユニバーサルスポーツ体験などの活動もそうですが、今年度は修学支援制度を作り、3つの大学に対して大学生の学びのための資金を支援するなど、幅広く取り組んでいます。
また、ビジネスではカバーできない領域に対して「スポーツを通じた社会貢献」にも力を入れています。大分トリニータさんとの取り組みだけでなく、女子デフフットサルチームのACアレグリーナさんのスポンサーも行い、デフフットサルの認知拡大や障がいの垣根を超えた活動にも取り組んでいます。
ーーそうした考え方には、ネットワンシステムズさんがICT(情報通信技術)を中心としたBtoBの会社であるということも関係しているのでしょうか?
畠山)そうですね。弊社は社会インフラのプラットフォームを構築・運用している企業なので、なかなか見えない、知る人ぞ知る存在です。一般的なネームバリューが無いのも課題でもあるのですが、どのように社会に還元してその内容に共感してもらうのか。弊社のパーパス「人とネットワークの持つ可能性を解き放ち、伝統と革新で、豊かな未来を創る」の実現にもつなげていきたいと思っています。多くの企業の皆さんが、地域への貢献や人財育成、採用活動へのつながりという点で積極的に取り組んできていると思います。
距離が縮まる!ユニバーサルスポーツとは?
ーーお互いの社会貢献活動への目的や方法がある中で、大分トリニータさんとの取り組みは一つの共通点になっています。ジェイリースさんとしては、大分トリニータさんとどのような関わりを持ってこられたのでしょうか?
永芳)活動に関しては、コロナ禍ということもあり直接一緒に活動するということはまだまだ不足していると感じています。今日行われたようなイベントのような形で少しずつ一緒にできることを増やしていけたらいいなと思っています。
大分トリニータさんとジェイリースの2者間では難しいことも、ネットワンシステムズさんなどスポンサー企業が集まることで実現できることもあると実感しました。
領下)私たちが掲げる「スポーツを通したまちづくり・地域貢献」において、大分トリニータさんの存在は非常に重要です。先日のホームゲームでジェイリースのサンクスデーを開催した際、「トリニータの試合から元気をもらっている」という方のお話を伺うことができ、私自身もスポーツの持つ力の大きさを実感しております。
ーー本日開催したユニバーサルスポーツ体験はいかがでしたか?(輪投げ、ラダーゲッター、フープディスゲッター、ディスゲッター9の4種目)
畠山)実は昨年、アンプティサッカーをこのスタジアムで体験させていただきました。アンプティサッカーは主に上肢や下肢の障がいを持った方々によるスポーツで、体力的にもかなり大変であり、難しかったのをよく覚えています。
永芳)アンプティサッカーは私たちジェイリースFCでも何度か体験しているのですが、サッカーの現役選手でも難しいです(笑)
畠山)本日体験したのは子どもでもできる競技でしたので、気軽に楽しくできました。ジェイリースFCの選手たちと一緒に、初対面の大人だけでも盛り上がりましたね。(笑)
永芳)ユニバーサルスポーツは、年齢や障がいに関係なく楽しめるということが一番なので、体験してくださっている方のなかでも親子連れ、カップル、友達同士などいろいろな方が楽しまれているのが印象的でした。
気軽に参加できますし、いろいろな場面でこのユニバーサルスポーツが活用できるのかなと実感しました。
ーーそうした意味ではユニバーサルスポーツがグッと両者の仲を深めていましたね!
企業同士で社会貢献活動を共有する未来へ
ーーユニバーサルスポーツ体験やこのインタビューなど、一日をご一緒しての感想を教えてください。
永芳)ジェイリース株式会社は、「スポーツを通したまちづくり」というスローガンを打ち出し、ジェイリースFCから多くのことを発信しています。ネットワンシステムズさんのお話を聞いて、スポーツの活用という場面で私たちがお手伝いできることがあれば是非ご一緒させていただきたいと感じました。逆に、こうしたユニバーサルスポーツ体験やその他イベントなど、私たちができていないことも多くあります。やり方を教えていただいたり、一緒に取り組んだり、そうした交流の機会をこれからも作っていけたら嬉しいなと思っています。
ーー会社や社会貢献活動の特徴も違う中で、お互いが活用できるような形があれば素晴らしいですよね。
畠山)本当にそう思います。昨今、世の中のニーズは多種多様になり、ビジネスにおいても1つの会社ですべてを行うことは難しいため、さまざまな会社との協力が不可欠です。そうした意味で、いままでとは違う繋がりがこうした社会貢献活動において生まれたことは貴重なことだと思っています。
ともに大分トリニータを応援する立場という意味でも、ジェイリースさんとの繋がりは大事なものですね。
永芳)私が以前大分トリニータの選手として活動していたとき、クラブは経営的に非常に苦しい状態でもありました。そのときに助けていただいた企業のうちの1つがネットワンシステムズさんであり、ジェイリースです。本当にいろいろな方が支えてくれて、当時の選手たちは今でもその時のことを忘れていません。ジェイリースFCに携わるようになり、今回ネットワンシステムズさんともこうして関わることができて嬉しいなと思っています。
ーーありがとうございました。今後も多くの新しい価値が生まれることを期待しています。
大分トリニータ 榎 徹社長より
「今回、ネットワンシステムズ様と大分FCとの共同の取組にジェイリース様が加わっていただき、活動の輪が広がったことは大きな意義があると思います。今後も企業やNPO、他のJクラブ等に呼びかけ、点から線、そして面へと共感の輪を拡げていきたいと考えています。」