特集

スポGOMIでビーチクリーン!海岸でのゴミ拾いをアスリートと車いすの方が一緒に楽しむ世界へ〜Honda Beach Clean with スポGOMI〜

HONDA

体の大きなラグビー選手、子どもや大人、車いすの方々、そしてビーチを走り砂浜をきれいにする車。

本田技研工業株式会社(以下、Honda)が行うHondaビーチクリーン活動は、今年創立75周年を迎えたことをきっかけに、2006年から全国200ヵ所以上で行われてきたものからアップデート。特別企画『Honda Beach Clean with スポGOMI』をHondaの事業所がある全国6カ所で開催しています。

「ゴミ拾いはスポーツだ!」をコンセプトにしたスポGOMI。そして、Hondaが持つ多くの公式スポーツクラブ(ラグビー:三重ホンダヒート、サッカー:Honda FC、野球:Honda硬式野球部、Honda鈴鹿硬式野球部、Honda熊本硬式野球部、ソフトボール:Honda Reverta、陸上競技:Honda 陸上競技部)。これらが掛け合わさった、新しく楽しい社会貢献活動について、本田技研工業株式会社 社会貢献推進室の生方信孝さん(以下、生方)にお伺いしました。(全2回のうち#1、#2はこちら

ホンダ社会貢献推進室 生方信孝さん。昨年までHondaラグビー部 三重ホンダヒートで選手として活躍。元7人制ラグビー日本代表。

ゴミ拾いがスポーツに?「交流もできてすごく楽しかった!」

ーー『Honda Beach Clean with スポGOMI』は、どのような経緯で開催されることになったのでしょうか?

生方)弊社が創立75周年ということで、Hondaグループ全体で地域への感謝を伝えるイベントとして、“社会貢献推進室” “健康推進室” “スポーツプロモーション部” の3部門で何か取り組もうとなったのがスタートです。私たち社会貢献推進室としては、これまで行っていたHondaビーチクリーン活動をもっと大きくできればという考えはありました。

ーーHondaビーチクリーン活動で、今回は新たに『スポGOMI』の要素も取り入れて開催されましたね。

生方)参加していただくからには、やはり「ビーチクリーン活動を楽しんでもらいたい!」という想いが一番にありました。そこで考えたのが、ゴミ拾いにスポーツのエッセンスを加えて競技性を持たせた『スポGOMI』と一緒に開催する案でした。
弊社の公式スポーツクラブにも参加してもらって、ビーチクリーン活動をさらに盛り上げていければ良いなと。

Honda Beach Clean2023

ーースポGOMIのことは以前からご存じだったのですか?

生方)テレビを見ていたら、たまたま街中でスポGOMIが行われている様子が映りました。そのときに、「すごくおもしろそう!」と思ったんです。これをビーチでも行うことができるのかに興味が湧き、すぐにスポGOMIを運営する一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブさんに連絡しました。

ーー実際にスポGOMIをビーチクリーン活動に取り入れてみて、どのような反応がありましたか?

生方)参加者の方から「普段よりも競技性があり面白かった、ゴミ拾いを通して普段会わない方とも交流があり、すごく楽しかった!」という声を多くいただきましたね。

ーーということは、参加者同士の交流もかなりあったのですね。

生方)ゴミ拾いというと、何となく個人で黙々とするイメージがあると思います。でも、今回は普段は関わらないような人たちを、あえてごちゃ混ぜにして一緒のチームにしたんですよ。

正直、知らない人たちが急に1つのチームになっても、ギクシャクしてつまらないまま終わってしまうこともリスクとしてはありました。そこをHondaで活動している野球部や女子ソフトボール部、ラグビー部、サッカー部などチームスポーツに精通しているスペシャリストに協力していただきながら当日は進行していきました。
選手たちがチームを引っ張ってくれたので、共通の目標ができ、チームとしての力を発揮できてとても盛り上がっていました。

ーーHondaの持っているスポーツのリソースを十分に活かした企画だったことが伝わってきました。当日はスポGOMIのゴミ拾いの他に、公式スポーツクラブ(スポーツ選手)との交流なども行われたりしたのですか?

生方)スポーツクラブにとっても価値のあるイベントにしたかったので、各クラブの競技にも触れてもらえるようにしました。例えば、野球部だとストラックアウトを砂浜でやってもらったりしましたね。

ーースポーツクラブのそれぞれの競技特性をうまく使った交流も行われたということですね!

栃木県栃木県鬼怒川緑地運動公園での開催時には、Honda Reverta(女子ソフトボール部)とのスポーツ体験も

三重ホンダヒートのラグビー選手たちも大分へ。車いすの方も楽しく参加できる工夫

ーー今回の大分県でのイベントは、車いすの方も参加できるように企画されたと聞いています。そのあたりの工夫や企画段階からどのような準備をされてきたのか、お話を聞かせていただけますか?

生方)Hondaのビーチクリーン活動は全国で行っており、大分県に関しては、大分県ホンダ会、ホンダ太陽株式会社、Hondaで通常開催している活動に、今回スポGOMIの要素を盛り込んでの開催となりました。ホンダ太陽では、障がいがあり、車いすで生活している従業員も多く働いています。今回のビーチクリーン活動には車いすの方を含め多くの従業員に参加してほしいと思っていましたし、県内で活動するキッズスポッチャ(障がいのある子どもたちのスポーツ活動を支援するNPO法人)に参加する子どもたちも参加してくれることになっていたので、ホンダ太陽の窓口の方とも何度も打合せを重ねながら、当日雨天時の対応や参加者の体調への気配り、車いすでも参加しやすいゴミ拾いの範囲の検討を一緒に進めていきました。

ーー身近な人を想像することで、具体的な社会貢献活動に発展していくことはたくさんありまよね。

生方)車いすの方がチームメンバーと一緒にビーチクリーン活動ができる工夫としては、砂浜の上を車いすが動けるように専用のビーチマットを使用しました。

一方で、ホンダ太陽がある大分県にはHondaの公式スポーツクラブがありません。そうなると、今回各地で行うスポGOMIの取り組みができなくなってしまうので、三重ホンダヒートの選手を呼んで、従業員も参加者も全員が楽しんで参加してもらえるような工夫をしました。

ーー鈴鹿のラグビー部との交流が、このイベントを通じて大分県で生まれたということですね。

生方)その通りです。おかげさまで、「ラグビー部と腕相撲したり、ボールまわしをしたり、砂浜でいろいろと体験できたことが楽しかった」という参加者からの感想もたくさんいただくことができました。

また、ホンダ太陽には『ホンダアスリートクラブ』という障がい者スポーツチームがあるのですが、その窓口担当の方からは、このような嬉しい感想もいただきました。

“ビーチマットを使った活動は昨年に続き2回目でしたが、生まれつき障がいがありずっと車いすで生活をされている方の中には、これまで海に行ったことがなく、活動を通じて初めて海を体験した方もいました。生まれて初めて海水に触れて、「海の水ってこんなにしょっぱいんだ」と感動してくれたのがものすごく印象的で。本当にこのイベントを開催して良かったです。”

ーーそのような感想を聞けると、開催して良かったと心から思えますね。

Hondaのスポーツの価値を活かして社会貢献を進めていく

ーー今回のような障がいのある方と一緒に交流する機会を社会貢献型スポーツでつくっていくことに対して、会社や社会貢献推進室としてはどのような価値を感じているのでしょうか?

生方)Hondaは、障がいのある方も健常者もボーダレスに暮らせる社会の実現を目指しています。個人的な考えとしては、障がいのある方であっても平等にできるような社会貢献活動を考えていく必要があると思っています。障がいがあるから参加できない、というようにはしたくないですね。

ーーとても共感します。障がいがあるから社会貢献としてサポートしてもらうのではなく、障がいがあっても一緒にできる機会をつくり提供することに大きな価値を感じています。さらに、ここまでお話しを聞いていて、Hondaだからこそできることがあるのではという印象を受けました。

生方)スポーツは単純に面白いですし、何かを競い合うということで自然とその場が盛り上がります。Hondaにはそんなスポーツを極めている選手がたくさんいますので、スポーツ選手が活躍できる社会貢献活動を発案していきたいと思います。もちろんスポーツ選手にとっても、価値を感じられる活動にしていきたいですね。

ーー生方さんは企画する立場として今回のイベントに参加されていたと思いますが、このイベントを通じてご自身が気づかれたことなどはありましたか?

生方)僕がもともとスポーツ選手だったということも関連するのですが、スポーツ選手は自分の競技だけではなく、他にもいろいろと発信していく必要があるんじゃないかと思いました。自分の価値だったりチームの価値を高めるための動きですね。僕はそれだけの価値や可能性がスポーツ選手にはあると思っていますので、そのような機会をこれからもたくさんつくっていければと思います。

ーー最後になりますが、世間一般的には会社が主催する社会貢献活動には、半ば強制的に参加させられている場合も多いと聞きます。でも、今回の参加者の様子を伺うとそんな様子はまったく感じられないですね。

生方)やはりスポGOMIを導入したことが大きいですね。大人でも競い合うスポーツの要素を取り入れることで、企画したこちら側が驚くくらい参加者が楽しんでくれていました。チームで競い合うルールを取り入れることで、白熱してゴミ拾いをスポーツとして取り組んでくださっていましたからね。

これまでの社会貢献活動のイベントと比べみても参加者数が多くて、やはり楽しめる要素を取り入れたことが大きかったのだと思います。今回参加できなかった人もぜひ次回は参加して、このイベントの楽しさを実際に感じてもらえると嬉しいです。

ーー「すごく楽しかったと」いう体験が結果として社会貢献に繋がったり、自分の新たな気づきに繋がったりする『Honda Beach Clean with スポGOMI』。企業にとっても、従業員にとっても、地域の方にとっても、関わるすべての人が楽しみながら社会貢献できる取り組みなのですね。

HONDA
Hondaアスリート対談〜車いす陸上選手×元ラグビー選手が語る「アスリートのチームワークが輝く地域貢献」〜本田技研工業株式会社(以下、Honda)では、『Honda Beach Clean with スポGOMI』と題したイベントを、Hondaが持つ各スポーツチームと掛け合わせながらHonda事業所がある全国6ヵ所で行ってきました。 なかでも、大分県大分市の田ノ浦ビーチで行われた活動には、Hondaの特例子会社であるホンダ太陽株式会社に所属する車いす陸上競技選手の佐矢野利明さん(以下、佐矢野)など、ホンダアスリートクラブのメンバーも参加しました。チームに分かれて競う『スポGOMI』だけでなく、腕相撲やラグビー体験などの交流も行った参加者たち。最後には、キッズスポッチャ(障がいのある子ども達のスポーツ活動を支援するNPO法人)の子どもたちから、活動を盛り上げてくれた三重ホンダヒート(Honda公式ラグビー部)へサプライズプレゼントがあるなど、関係者全員が充実した気持ちになる活動でした。 今回は、前述の佐矢野さんと、元ラグビー選手(三重ホンダヒート)で現在は本田技研工業株式会社 社会貢献推進室でHondaビーチクリーン活動を担当する生方信孝さん(以下、生方)とともに、スポーツチーム、選手が社会貢献活動に参加する価値について考えていきます。...
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Honda Beach Clean

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