毎年10月は、ピンクリボン月間です。世界規模で、乳がんの早期発見・早期治療を目指した啓発活動が行われています。
今回は、都心部を中心に約4,300ヶ所の駐車場の提供などをしており、「日本乳がんピンクリボン運動」のオフィシャルサポーターである、エコロシティ株式会社(以下、エコロシティ)代表取締役社長井上勝氏(以下、井上)と、エコロシティで営業部チーフマネージャーとして働く井手上佳奈さん(以下、井手上)、営業部マネージャーの椙原育美さん(以下、椙原)の2人の女性社員の方に、ピンクリボン運動を支援する想いや女性社員が活躍できる社内環境などについてお話を伺いました。
女性社員が多い会社だからこそ。ピンクリボン運動を支援する意義
ーーエコロシティ株式会社は「日本乳がんピンクリボン運動」のオフィシャルサポーターとして協賛を行っていますが、協賛をしている背景やその理由を教えてください。
井上)ピンクリボン運動のことや10月がピンクリボン月間である、ということ自体はテレビなどを通じて知っていました。その中で、エコロシティは営業職の女性社員の比率が非常に高いという特徴を持っていたため、社会に貢献すると同時に、社員にも貢献したいという想いから協賛を始めさせていただきました。
ーーピンクリボン運動に関して取り組まれている活動などはありますか?
井上)社員に気兼ねなく検診をしてもらうため、女性社員の乳がん検診の受診費用を会社で負担しています。実際に女性社員のほぼ全員が乳がん検診の受診しています。
ーーエコロシティさんは営業職の女性社員の方の比率が約80%と伺っています。かなり高い比率だと思うのですが、どうして女性社員の比率が多いのでしょうか。
井上)日本はこれまで俗に言う「男社会」で、私自身そこにすごく違和感を感じていました。だからこそ「“男性だから”“女性だから”というバイアスを無くし、チャレンジしたい人がチャレンジできる環境を提供したい」と考えました。「熱意があれば」ということで営業職の採用を進めたところ、結果的に女性の社員が自然と増えていったという流れです。実際に、営業経験が元々ない中途入社の社員がほとんどですが、こうした形で入社したメンバーが多いため、チャレンジしやすい環境がエコロシティにはあるのではないかと思っています。
実際に働いてみて感じた安心感
ーー井手上さん、椙原さんにお伺いしたいのですが、働く会社の乳がん啓発への理解や、検診のサポートなどがあることによって、満足感などは変わったりしますか?
井手上)サポートによる金銭的な負担の軽減ももちろんですが、会社として社員を大切にしてくれているというところにすごくありがたみを感じています。だからこそ、自分も会社に貢献したい、恩返ししたいといった気持ちにさせてくれます。
椙原)私自身がん家系ということもあり、乳がんについて気にはしているものの、予約に手間がかかったりと、何かと面倒でついつい先延ばしにしがちでした。エコロシティでは、予約も一括で会社がしてくれるサポートにすごく感謝していますし、安心感を抱いています。
ーー金銭面よりも、会社からのサポートによる精神的な満足感の方が大きいのですね。エコロシティの魅力についてはどのように感じていますか?
井手上)私は中途入社ですが、完全に男女関係なく、対等に評価してくれる会社だということはすごく感じています。男性では当たり前のことが、意外と女性の立場だと叶わないといった場面もこれまで(前職などで)ありましたが、面接のときから、性別に関係なく、きちんと結果に対しての評価をいただけるとお伺いしていました。実際働いてみてもそう感じるので、その点はやはり魅力ですね。
女性社員が多い中での組織づくりとは?
ーー2人とも出産、育児休暇をとったとお伺いしています。椙原さんは社内結婚で旦那様が現在も育休を取られているそうですが。
椙原)面接の際に、育児休暇や出産休暇にも理解があり、実際に取っている社員の方がいることは伺っており、魅力に感じていました。実際に育児休暇を取らせていただきましたが、私ができるだけ働きたい希望を出した際にもすぐに職場復帰もさせてくれましたし、柔軟に対応していただきました。
井手上)私の場合は当時、営業部初の育児休暇を取らせていただきましたが、今では多くの社員が産休・育休に対して自分にあった選択ができていると思います。
ーー営業職の女性社員が増えていく中で、組織づくりにおいて井上社長が感じたこと、意識されたことはありますか?
井上)例えば部署に1人だけ女性がいたり、上司が男性だったりすると、あまり女性だからこその強みは出ないんじゃないかということは感じています。
エコロシティの場合は上司も女性という体制が出来ているので、女性ならではの視点から生まれる発想も生まれやすいですし、そういった面からも女性が活躍しやすい環境が作られているのではないかとも思っています。
あまり女性だからこう、と言い切るのはどうかとも思いますが、女性社員はみんな物覚えも早いですし、みんなでカバーし合うような協調性も持ち合わせている社員が多いですね。
ーー井上社長がおっしゃられたような協調性などについては普段意識されていますか?
井手上)あまり意識してこなかったので新しい気づきではあるのですが、新入社員がいても割とすぐに1人で成果を出せる女性社員は多いかもしれません。
椙原)私が入社したときには、研修も2週間ほどと短めでした。ですが、先輩社員のサポートはすごく手厚く、1人で営業に出ることになっても質問があればすぐに聞ける体制だったので未経験でもやりやすかったです。
ーー未経験の方でも活躍しやすい環境が整っているんですね。
誰もが働きやすい会社を目指して
ーー井上社長に女性が働きやすい環境づくりについて改めてお伺いしたいのですが、女性社員が多いということを意識されたりはしますか?
井上)正直、まったく意識していません。変に男性だから、女性だから、という認識を持っていないですし、逆にそういった思考を持たない方が良かったりもするのかなとも感じています。そうした理由かはわかりませんが、人材不足で困っている企業も業界的には多い中で、営業部に関しては人材に困ったことはないです。
ーー先ほども「熱意さえあれば」とのメッセージがありましたが、変にハードルを上げずにチャレンジできる環境を整えようとしている想いが伝わってきます。井手上さん、椙原さんは今後の目標などありますか?
井手上)営業部のチーフマネージャーとして、今後も育児休暇などを取りやすい環境を追い求めていきたいと思います。それと同時に、より成果を出しやすい体制も整える必要があると思っています。
椙原)井手上さんのように、出産後も復帰されてチーフマネージャーとして活躍されている先輩社員も多くいますし、いろいろな働き方がある中で、育児をしながら成果を出し続けられる「スーパーママ」を目指したいです。
ーーあくまで成果を出すことが前提にあって、そのために働きやすい環境をつくっていくということですね。
井上)先日、本社オフィスの移転し、同じ施設内に保育園が入っているビルになりました。より子育てしやすい環境になったのではないかと思います。今後も、女性比率は高まっていくと思いますし、社員一人ひとりが会社と共に成長を実感できる会社づくりに励みたいと思っています。そのためにも、ピンクリボン運動など、女性社員が多いエコロシティだからこその取り組みについては今後も大切にしていきます。
ーーお話を伺って、今後ますます発展していくことが想像できました。井手上さんや椙原さんが社内のロールモデルになっているように、社会全体にとってもエコロシティが新たなロールモデルとなっていけるのではないでしょうか。本日はありがとうございました!