『タンデム自転車』とは、複数人が前後に並んで乗り、同時に駆動することができる自転車です。皆さんは、タンデム自転車がユニバーサルスポーツの一つであることをご存じですか?今回は、タンデム自転車の魅力と交通ルールについて解説します!
タンデム自転車とは
『タンデム自転車』とは、複数人が前後に並んで乗り、同時に駆動することができる自転車です。タンデム(tandem)は英語で「座席が前後に2つ以上並んだ」という形容詞として用いられます。
タンデム自転車の特徴
タンデム自転車は、2人以上でそれぞれのペダルを回すことによって出力は2倍以上となり、一般的な自転車よりも高速走行が可能とします。その一方で、全長が長いため、小回りが利かない・バランスを崩しやすいといった注意点があるため、タンデム自転車の走行では、安全への配慮・運転者と同乗者のコミュニケーションが重要となります。
タンデム自転車の魅力
タンデム自転車は、2人で息を合わせて運転することが大きな魅力です。特に、後部に座る同乗者はハンドル操作が必要ないため、視覚障がい者や高齢者の方もタンデム自転車に乗り、一緒に自転車での走行を楽しむことができ、ユニバーサルスポーツの1つとされています。また、タンデム自転車は、スポーツとして自転車競技の「タンデムスプリント」という種目でも用いられており、1972年ミュンヘンオリンピックまでは、オリンピック実施種目として扱われていました。このように、タンデム自転車は、レクリエーションから移動手段、競技まで幅広い目的で楽しむことができます。
タンデム自転車の交通ルール
タンデム自転車は、45都道府県で公道・一般道の走行が可能とされています。(現在、東京都・神奈川県では、公道・一般道の走行は解禁されていませんが、走行区間を制限してタンデム自転車を利用することができます)しかし、タンデム自転車は、一般的な自転車とは異なるため、「普通自転車」とは異なる下記のような交通ルールが適用されるため、走行には注意が必要です。
- 歩道は通行不可
普通自転車は、原則車道を走行し、例外的に歩道を通行することが可能です。しかし、タンデム自転車の場合は、例外なく車道のみの走行となります。 - 自転車及び歩行者専用の交通規制の通行不可
タンデム自転車は普通自転車に該当しないため、自転車及び歩行者専用の交通規制では、通行することができません。 - 「自転車を除く」は対象外
車両通行止め・車両進入禁止・一方通行などの標識に付帯している「自転車を除く」では、タンデム自転車は対象となりません。
普通自転車とは異なる交通ルールのあるタンデム自転車ですが、並走の禁止・自転車横断帯・自転車専用信号などの交通ルールは、普通自転車ではなく、全ての自転車が対象とされているため、タンデム自転車も普通自転車と同様に従う必要があります。
交通ルールを正しく理解し、安心・安全に楽しくタンデム自転車を利用しましょう!