今日、6月8日は「世界海洋デー」です。
日本人にとって身近な海。その海で今、何が起こっているかご存知ですか?
海洋ゴミは年々増え、地球温暖化の影響によって海水温が上昇し、海の豊かさが失われつつあります。
私たち一人一人には何ができるのか、一緒に考えていきましょう。
そもそも「世界海洋デー」ってなんだろう?
世界海洋デーとは国連の定める、海の美しさ・豊かさを祝う日です。
また、この美しく豊かな海を未来へ残すことを約束する日でもあります。
これは1992年にリオデジャネイロで開かれた「環境と開発に関する国連会議」(通称:地球サミット)を受けて、海洋の復興および保護の促進を目的として定められました。
世界で広がる海洋汚染
海は地球の表面のおよそ70パーセントを占め、私たち人間や生物が暮らしていく上で必要不可欠なものです。
そんな海で今、海洋汚染が深刻な問題っとなっています。
海洋汚染の原因としては海洋ゴミ、船の油の流出、工場排水、生活排水などが挙げられます。海洋ゴミはその大半であり、世界で最も問題視されています。
海洋ゴミは年々増え続けており、このまま増え続けると2050年には海洋に住む生物よりゴミの方が多くなるとも言われています。海洋ゴミの中でもプラスチックゴミが特に深刻で、そのほとんどが人の日常生活から発生したものです。
海洋の生態系に影響を及ぼすと、海の幸が減少し漁業者が減ってしまいます。そうすると海洋の環境保全が行われなくなり、負のスパイラルが起こり海洋環境はさらに悪くなります。
サンゴに迫る危機
海洋問題は、海洋の生態系に重要な役割を持つサンゴにも影響を及ぼしています。
サンゴも生き物なので、海水温上昇や富栄養化(栄養分が増えすぎてしまうこと)などによってストレスを感じると死んでしまいます。サンゴは生物多様性を保持する役割だけでなく、水をきれいにしてくれるなど様々な役割を持っています。なので、サンゴが死滅してしまうと海洋環境はより悪い方向に進んでしまうのです。
知ることから始めよう!
この記事を読んで、「じゃあ私たちは何をすればいいの?」と思う方も多いと思います。
まずは知ることから始めましょう。他にはどのような問題があるのか、どのような活動をしている人がいるのか知りましょう!
サッカー元日本代表巻誠一郎が考える、アスリートが社会貢献活動を行う価値
元Jリーガーで現在環境問題への取り組みなどを行う巻誠一郎氏と、海洋ゴミを回収する『Seabin』という機械の普及活動を行う株式会社SUSTAINABLE JAPANの代表取締役社長の東濵孝明氏の対談記事です。それぞれの立場からの環境問題への思いを伺いました。
ビーチクリーンは、海洋汚染の解決に直結する活動です。
実際にビーチクリーンを行った方の想いに触れて、ぜひ行動に移してみてください。
SDGsでもゴール14「海の豊かさを守ろう」として取り上げられています。
これを機にSDGsについても知っておきましょう。
実際に行動に移してみよう!
海洋保全を行っている方の活動を真似することも良いですし、自分なりに考えて行動しても良いでしょう。「プラスチック製品を買わないようにする」「ビーチクリーンに参加する」「周りの人にも海洋問題について知ってもらう」など、自分に合ったカタチで海を守る行動をしてみましょう!