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サッカー元日本代表 巻誠一郎が考える、アスリートが社会貢献活動を行う価値 vol.1 [PR]

熊本地震が発生した2016年、当時現役Jリーガーでありながら、募金活動や避難所への訪問など多くの復興支援活動を行い、現在も復興支援活動、さらに環境問題への取り組みも行っている巻誠一郎氏。

熊本県にて、海洋ゴミを回収する『Seabin』という機械の普及活動を行う株式会社SUSTAINABLE JAPANの代表取締役社長の東濵孝明氏。「熊本県」「社会貢献活動」という共通ワードを持つ、両者のオンライン対談企画が実現しました。

環境問題への取り組みや社会貢献活動を行う価値、熊本県の現在と未来、アスリートのこれからの姿など、それぞれの立場から今の想いをお話頂きました。

今回、Sports for Social では、東濵孝明氏と巻誠一郎氏の対談企画を3回に渡ってお送りします。

環境問題への取り組み

ーー東濱) 東濱と申します。よろしくお願い致します。

SUSTAINABLE JAPAN_東濵孝明

私は熊本県で株式会社SUSTAINABLE JAPANを経営しておりまして、主に海洋ゴミの回収をしています。弊社では、『Seabin』という日本では新しい機械を扱っており、その普及活動をしております。

海洋ゴミ_Seanbin海洋ゴミを回収する『Seanbin』



マイクロプラスチック問題というのをよく聞かれると思うのですが、『Seabin』はそのマイクロプラスチックの回収ができるので、日本全国に広げて海のゴミを回収していきたいなと思っております。

私が熊本に帰った時に、港町にある母親の実家付近の海を見渡すと、子供の頃にみた光景とは全く違う海がそこにはありました。それが事業をはじめたきっかけです。

そこから自分で何かできないかと思い、今弊社で扱っているシービンを見つけて、会社を作りました。

まだまだ日本では全然設置されていないのですが、今年度初めて熊本市と一緒に取り組みを行いまして、3ヶ月の期間ゴミを回収しました。熊本市で、来年の予算にも組み込むかどうかを検討していただいているところです。

巻さんも色々社会貢献活動をされていますが、海洋ゴミについてはご興味をもったりされていますか?

ーー巻)海洋ゴミに関しては特に取り組みはしていないのですが、環境問題だったり、ゴミの問題に対してはいくつか取り組んでるものがあります。
同じ様に廃プラスチックの問題で、東南アジアに流れたゴミが問題になってまして、そういった問題を解決するために、僕自身が廃プラスチックを油に変えるという事業に参画させていただいてます。

ーー東濱)油に変えるんですね。プラスチックを。

ーー巻)そうなんです。廃プラスチックは基本的に油から作っているので、再加熱して油に戻しましょうというような事業になってます。
今の現状だと環境アセスであれば引っかかってしまうので、ミニアセスという形で取り組んでます。

大きなきっかけは熊本地震

ーー東濱)すごいですね。巻さんの活動をよく拝見しているのですが、引退されてからそういった社会貢献活動はされているのですか?

ーー巻) 元々は、社会貢献活動をやろうと思って意気揚々と始めたわけではなかったです。

巻誠一郎 大きなきっかけは熊本地震ですね。あの時も、自分で全面的に表に立って支援活動をしようと思ったわけではなく、まずは身の周りの自分の家族であったり、親戚であったり、近所の人たちの生活が少しでも楽になってもらえればというところからのスタートでした。

そういった中で巻き込む方々が増えてきて、僕自身ができることが一つ、二つと増えていって、少しずつ活動の幅を広げていったというのが正確なところです。

スポーツ選手の価値って、どちらかというとピッチ・スタジアムの中での表現するもので、見に来てくれるサポーターやファン、子供たちに勇気や元気、希望を与えることが一番大きな仕事だと思っていました。

でも、それと同じぐらいの価値が社会貢献といいますか、様々な困難なことに立ち向かっている人のサポートに大きく影響を与えることができるんだなと。
ピッチ外のアスリートの価値というものに気づかされてしてしまったというのが表現的には正しいですかね。

サッカー選手としてパフォーマンスも落ちてきて、チームに貢献できることも少しずつ少なくなっていくんですね。
そういう価値というのは、ピッチでゴールを決めたり、チームを勝利に導くのと同じくらいの価値があるんじゃないかと思いました。

そういう考えの元、社会貢献活動というと少し規模が大きいのですが、世の中の困っている方だったり、誰か1人の為になればというところから今、様々な活動をしています。

ーー東濱)私も会社を作った理由というのが非常に似ていて、母親の実家の海を綺麗にしたいというところから始まっています。
会社を作ったからには、売上を上げなければいけない、利益を出さなければいけない。

ただ、海洋ゴミを回収する事業というのはまだ日本にはないんです。
なので、色々な人から儲かるのかと聞かれるのですが、僕の意識はそこじゃなくて、それは後から付いていくだろうと思っています。

まず、未来の子供たちに綺麗な海を残したいというところから始まっています。100%海を綺麗にするのは無理ですが、これだけ広い海なので。少しでもきれいな海を残した方がいいよねってところから事業を始めました。

海洋ゴミの回収も社会貢献活動の一種になると思うんですけれども、私もそういう意識はあまりないので、同じ感覚なのではないかなと聞いてて思いました。

他にも、巻さんは子供たちにサッカーを教えていたりするんですよね?

サッカーボールに言葉はいらない

ーー巻)そうですね。まず、熊本地震をきっかけに様々な社会に貢献できる活動をスタートしようと。

自分のアスリートとしての価値を使いながら、世の中のためになることを自分ができる範囲で、培ってきたパーソナリティーや価値を還元したいという想いから、災害が起こった時の一時的に困っている方々への支援からスタートさせました。

そうやって支援をしていき、熊本地震の際には、3ヶ月間、試合の日以外は毎日、300近くの避難所や小学校、中学校を回らせていただきました。活動をしていくと、様々なものが見えてくるんですね。

色々な人々の行動の変化、再建のスピード、自治体の対応。その中で一番見てて感じたのは、社会的弱者と言われる子供たちだったり、おじいちゃん、おばあちゃん、障がいを持った方が取り残されがちであるということ。

自分の価値を出しながら活動できるので、まずは子供たちへ夢を持つことの大切を知ってもらおうと夢のアプローチの仕方を講演したり、一緒にサッカーをしました。

やっぱりサッカーボールって言葉がいらないというか、ボール一つあればみんなが笑顔になって周りが反応してくれる。
サッカーをやりながら、次のフェーズで子供たちに夢の話をしてというところからスタートさせました。

ただ、夢の話をしてもアクションを起こせない子供ってたくさんいるんですね。そうであれば、子供たちが夢を持つきっかけと同時にアクションのところまでサポートしようと。

今年からは、子供たちが自分たちで考えてアクションを起こしてというように人間的な部分というか大人になっても大切な問題定義、問題解決能力ですね。これ、僕はサッカーですごく養わさせて頂いたんですよね。

なので、サッカーを通して、そういうものを身に付けていただくプログラムをスタートさせました。
子供たちは個性があって、一人一人の力をつなぎ合わせることで1や2ではなく、20にも100にもなるんだよというサッカーを通した成長プログラムを行っています。そこが一番最初に僕が手掛けた部分ですかね。

そこから障がいを持った子供たちにアプローチしていきました。昨年度、現役を辞めてからは障がいを持った大人の方々、あとは地域活性という意味で農業をやったり、様々なことを一歩ずつフィールドを広げながら、確実に形にしていくということをやってます。

ーー東濱)いくつも事業をやられているんですね!

ーー巻)事業自体でいうと、あまり見せてない事業もたくさんありますね。

ただ、僕の本質というか信念というか大きな幹として「世の中のためになること」という軸を持ちながら、引退後のセカンドキャリアというのは歩んでいます。そういう軸から外れるものに関しては、お金を稼ぐということであったりというのはやらないようにと思っています。

正直、ただお金を稼ぐだけであれば、語弊があるかもしれませんが割と簡単というか。どんなことをしてでもお金を稼ごうと思ったら、稼げると思うんですよ。

そうではなくて、様々なストーリーであったり、自分の意思や信念というのがあって、それを曲げてしまうとお金で自分を苦しめたりしてしまう。お金に自分の信念を曲げさせられることがあるのは、僕は現役時代に学んでいるので。

とは言っても、やっぱりお金は稼がなきゃいけないので世の中の人たち、みんながハッピーになるようなモデルを考えています。
僕は0から1を作るのが大好きなので、0から1を作るような事業をたくさん手掛けています。

ーー東濱)たくさんの事業をやられていて、すごいですね。

ーー巻)現役時代からサッカーしかやってこなかったんですね。サッカーのフィールド上でしか様々な学びを得られなかった。本を読むわけでもないですし、ビジネスの勉強をしたわけでもない。

なので、サッカーのフィールドから離れた後もサッカーをやろうというスタンスで。サッカーを通して、僕が得てきたものを次のビジネスにも生かしたらどうかなと。
サッカーで学んだことは、「人を生かすこと」「人を巻き込むこと」。
そういうものを僕は大切にサッカーをやってきたので、そのまま次のフィールドにつなげたいと思っています。

もちろんサッカー以外の分野なので、やろうと決めたからには様々な知識を学ぶ必要もありますし、たくさんの勉強をしなければいけないので、そういう部分では苦労します。でも、やってることはサッカーの延長ですね。未だに。

vol.2に続く

◼️巻誠一郎氏プロフィール
元日本代表プロサッカー選手。 2003年ジェフ千葉に入団。2005年ジーコ監督率いる日本代表に選出。2006年ドイツW杯出場。 2010年ロシア、2011年中国への移籍を経て、東京ヴェルディに移籍しJリーグ復帰。 2013年ロアッソ熊本に移籍。2018年現役引退。 現役時代から地元熊本の震災復興に貢献する一方、介護施設、放課後等デイサービス、保育園などの経営も手掛けている。

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◼️株式会社SUSTAINABLE JAPAN
地球環境の継続可能な発展に貢献する。未来の子供達の為に綺麗な海を残す。

海洋浮遊ゴミ回収機『Seabin』を取り扱う企業として、日本への導入台数を増やし積極的に海洋ゴミ・マイクロプラスチック回収を行う。
HP:https://www.sustainablejapan.org/
Instagram:https://www.instagram.com/sustainable_japan_co_ltd/?hl=ja