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髙梨沙羅選手の『アクティブビューティー』とは?

髙梨沙羅

スポーツを通じて得る、心身ともに豊かで生きいきとした美しさ『アクティブビューティー』について、資生堂およびアネッサブランドのスポンサー契約を結んでいるスキージャンプ女子日本代表髙梨沙羅選手にお話を伺いました。

サムネイル うえだあい
トライアスロン日本女子ランキング1位上田藍選手に聞く「ハマったら抜け出せないトライアスロンの魅力」2022年5月14日、15日にワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会(以下、横浜大会)が開催されます。 2022年大会では、『ハマトラ女子』企画と題し、「もっと楽しみたい」「トライアスロンっていいな」「私も挑戦してみたい」と思ってもらえるような、完走者へのジュエリーのプレゼントやハマトラ女子限定セミナーなどの企画が行われています。 そんな横浜大会のアンバサダーになっているのが、トライアスロン日本女子ランキング1位の上田藍選手(以下、上田)です。世界で活躍するトップアスリートである上田さんに、トライアスロンの魅力を語ってもらいました。...

スキージャンプ競技を通じて得たもの

ーー髙梨さんは小学2年生でスキージャンプ競技を始められ、これまで多くの国際大会にも出場されてきましたが、この競技を通して得られたものには、どのようなことがあったのでしょうか?さまざまな角度からお話をお伺いできればと思います。

髙梨)競技を通じて世界中の方々との素晴らしい出会いがあったことが大きいと思います。その出会いの中で考え方の幅が広がり、視野も広くなって考え込み過ぎなくなったことは人生に大きな影響を与えたと思いますね。

ーー日本に暮らす人たちと海外で出会った人たちの考え方には、どのような違いを感じましたか?

髙梨)日本の方は自分よりも周囲の人たちを気遣う“おもてなし”の心を大切にしていることが素晴らしいですよね。一方で海外の方からは、「周りを気にし過ぎて、自分が苦しくなってしまう時はないの?」と聞かれることがあります。

海外の方が周りをまったく気にしない訳ではないのですが、「自分が幸せかどうか」を一番に考える人が多く、考え方の違いを感じています。

ーー日本の良さも海外の良さも含めて、多様な考え方に触れられたことが大きかったということですね。それが競技にも活かされていたりするのでしょうか?

髙梨)そうですね。個人競技なので、ベストの状態を作り出せるのは自分でしかないと思っています。そういう視点でも、海外の方のように自分にとって何が良いのか、何が幸せなのかを考えることは、大切なのかなと思います。

ーースキージャンプに限らず「スポーツ」にはどのような魅力を感じていますか?

髙梨)「スポーツには国境がない」というところが魅力だと感じています。少し大袈裟になってしまうかもしれないのですが、どの競技の選手も命をかけて体を張って競っているので、お互いにリスペクトし合えていると私は感じています。だからこそ記録ができたときには選手みんなで喜び合いますし、競技が終わったあとには「あの時のあのプレーがすごかったよね」と清々しく讃えあう気持ちになれる、それがスポーツの魅力ではないでしょうか。

ーー戦う場面と讃え合う場面の両方があることは、確かにスポーツの大きな魅力ですね。

髙梨沙羅

どちらかではなく、どちらも選べる世界がいい

ーースポーツ界におけるSDGsが最近注目を集めています。特に「ジェンダー平等」はいろいろな競技でも話題になることが多いと思いますが、髙梨さんはどのように考えていますか?

髙梨)スキージャンプでいうと、男女間の競技数の不平等に対して疑問を抱いています。例えばオリンピックで男子はノーマルヒル、混合、団体、ラージヒルの4種目があります。先日、女子には次の大会からラージヒルが追加種目となることが決定しましたが、まだ男子より種目数は少ないんです。

他には、家庭との両立問題があります。男性アスリートは結婚しても競技を続ける選手が多いのですが、女性アスリートは「結婚し、出産する=引退」となる場合が多いです。最近他の競技では、遠征にお子さんを連れて行けるような環境が整備され始めてきていると聞いています。「出産=引退」ではなく、サポートを受けながら競技を続けていける選択肢が増えているということは、以前と比べてかなり進んだ点だと感じています。

ーー競技や練習中に子どもを預けられたり、子育てをサポートするシステムがあると、やはり安心感がありますね。

髙梨)子どもが欲しい女性にとっては、年齢的な制約がどうしても出てきてしまいますからね。競技か子どもかどちらかを選ばないといけない世界ではなくて、どちらも選べる世界がいいですね。

体を動かすことは、運を動かすこと

ーー続いて『アクティブビューティー』という視点でもお話をお伺いできればと思います。髙梨さんにとって、スポーツをしたり、体を動かしたりすることのメリットは、どのようなことがあると思いますか?

髙梨)「体を動かすこと(運動)は、運を動かすことにも繋がる」とよく言われたりしますが、私自身もその通りだなと感じています。体を動かすことはエネルギーを使うことなので苦しい場面もあるのですが、私の場合はそれを乗り越えることで「自分はすごい!」とポジティブな気持ちになれたりするんです。

また、体を動かすことは、発汗を促して老廃物の排出もよくなりますよね。基礎代謝や基礎体力も高まるので、病気になりにくい強い身体を維持することにも繋がるのではないかと思いますし、常にそのようなイメージを持ちながら体を動かすことが大切だと考えています。

ーー確かに何となく体を動かすよりも、結果に対するイメージを持ちながら動くことで気持ちの面にポジティブな変化があったり、基礎代謝がより向上したりしそうですね。

将来的には植林活動もしてみたい

ーー先程SDGsに関する話題としてジェンダー平等についてお話を伺いましたが、スキージャンプという競技では、地球温暖化などの環境問題の影響も気になりますよね。

髙梨)そうですね。冬季競技なので雪がないと開催が難しくなりますし、自然の雪で飛べないことも年々増えてきていると感じています。今は人工雪でジャンプ台を作って何とか競技が成立していますが、さらに温暖化が進むとどうなるのかが心配ですね。

ーー自然雪と人工雪では、スキージャンプのパフォーマンスに差が出たりするのですか?

髙梨)私はパフォーマンスの差を特に感じていません。ただ、周りに雪がない景色の中で飛ぶのには違和感がありますね。

ーー確かにジャンプ台の周囲だけ雪があり、その周りに雪がない風景は不自然ですよね。そのような地球温暖化の環境問題に対して、髙梨さんが取り組まれていることがあれば教えて下さい。

髙梨)私もまだまだ勉強中ですが、なるべくゴミを増やさないように意識しています。たとえば、水筒を持ち歩いていて外で飲み物を購入する時にその中に入れてもらうとか、再生素材を使用したシューズをなるべく購入したりとかですかね。

今はまだ始められていないのですが、将来的にはCO2削減につながるような植林活動にも取り組んでみたいと思っています。

心身ともに美しく健康的でいるために

ーー髙梨さんが心身ともに美しく健康的でいるために、日頃から気をつけていることなどを教えていただけますか?

髙梨)運動に耐えられる身体づくりは食事が基本なので、食べるものに気を使っていますし、栄養バランスのとれた食事をすることが大切だと思います。身体の内部、たとえば内臓が健康だとお肌の調子もよくなり、醸し出す雰囲気も若々しく感じられると思います。

ーー髙梨さんは弘前大学 大学院 医学研究科にも在籍する大学院生でもあると思いますが、今お話いただいたような身体の勉強をされているのですか?

髙梨)そうですね、骨格や筋肉の勉強をしているのですが、細胞の働きなどについても学んでいます。

ーーアスリートとして忙しい中で大学院に挑戦されているわけですが、そのモチベーションが本当に素敵ですね。

髙梨)競技生活においてはもちろんですが、自分の身体をしっかりと知っておくことは今後の人生においてもプラスになると考えています。学ぶ内容は難しいことも多いのですが、トレーニングの際に自分の身体をどう動かしたらいいのかの根拠にもなりますし、細胞の勉強は、実は風邪をひかないための対策やコンディション維持にも繋がるんです。

ーーそのような理由があったのですね!最後にもう1つだけ教えてください。いつもすごく綺麗にしていらっしゃいますが、メイクや肌づくりのポイントはズバリ何でしょうか?

髙梨)なんですかね(笑)でも、資生堂さんの日焼け止めのアネッサ(ANESSA)をしっかりと塗っているというのはありますね。

ーーありがとうございます(笑)。ネイルなども本当にいつも綺麗にされていますよね。

髙梨)どれだけしっかりと顔だけお化粧をしていても、細かなところが雑になってしまうと「ん?」と自分自身が違和感を感じてしまいますので。ネイルは最近気にかけていますね。

ーー細部への気遣いが、心身ともに美しく健康的でいるためのポイントの1つなのですね。本日は『アクティブビューティー』に関するお話をいろいろとお伺いさせていただきありがとうございました。これからの益々のご活躍を応援しています!

髙梨沙羅さん
マリンスポーツ
【3分解説】夏のマリンスポーツにおける日焼け対策ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会(以下、横浜トライアスロン)では、『ハマトラ女子』企画と題してトライアスロンに取り組むアクティブな女性を応援しています。 トライアスロンで女性にとって気になるのは、体力のことだけでなく『日焼け』や『メイク』のことです。 「大会に出て日焼けしすぎてしまったらどうしよう…」 「汗でメイクが崩れたら嫌だな…」 そんな悩みに寄り添って、横浜トライアスロンでは事前セミナーとして『トライアスロンメイク講座』を資生堂ジャパン株式会社との協力のもと開催しました。 トライアスロンだけでなく、外でスポーツをされる方やキャンプなどのアウトドアを好む女性の方も必見の情報満載です。...

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