3分解説

【3分解説】箱根駅伝とは?その歴史や楽しみ方を解説!

箱根駅伝とは?

箱根駅伝は、正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」で、年に一度1月2日と3日に開催されます。関東学生陸上競技連盟が主催し読売新聞社が共催し、全国大会ではなく”関東ローカル大会”である。東京都大手町の読売新聞東京本社ビル前をスタート地点にし、神奈川県箱根町の芦ノ湖をゴールとする、往路・復路の合計10区間217.1kmを走る競技です。

この記事では、その歴史や楽しみ方を紐解いていきます。

箱根駅伝の歴史

「東京箱根間往復大学駅伝競走」(以下、箱根駅伝)は当初、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、東京高師(現筑波大大学)の4校が応じ、1920年2月14日午後1時に第1回大会が「四大校駅伝競走」の名称でスタートしました。

回数を重ねるごとに参加学校数は増え、現在ではオープン参加の関東学生連合を含めた21校が参加し、毎年多くの人々が注目するビッグイベントとなっています。

さまざまな歴史をそのそばで見てきた箱根駅伝は戦時下で一時中断を挟みましたが、次回大会で“100”回目を迎えます。

日総工産×神奈川大学
「人を育て、人を活かす」神奈川大学駅伝チームと日総工産の揺るぎないシナジー駅伝の古豪、神奈川大学。1997年、98年の箱根駅伝の連覇からタイトルは遠ざかったものの、2020東京オリンピック男子マラソン日本代表の鈴木健吾選手の箱根駅伝での活躍はまだ記憶に新しく、さらに直近の全日本大学駅伝予選では1位通過するなど、多くの陸上ファンがその活躍を期待しています。 そんな神奈川大学陸上競技部駅伝チームをスポンサーとしてサポートするのが、日総工産株式会社(以下、日総工産)。製造系人材サービスを提供する日総工産は、大学駅伝でのスポンサーの解禁に伴い、2021年より神奈川大学陸上競技部との関わりをスタートさせました。 この両者の描くストーリー、そして「人を育てる」ことへの共感とその取り組みについてお話を伺いました。...

箱根駅伝 誕生のきっかけ

新聞社のプロモーションだった?

そもそも駅伝が誕生したきっかけは、東京を都に変遷して50周年を記念する事業「東京*奠都五十年奉祝」が1917年に開催されたことでした。
各新聞社が協賛事業を計画する中、当時まだ発行部数が少なかった読売新聞社は、すでに大量発行していた朝日新聞や毎日新聞に劣らない企画を実施し、宣伝につなげたいと考え、提案されたのが、【三条大橋(京都)から不忍池(東京上野)を継走していく】という前代未聞のイベントです
<*奠都(てんと):新たに都を定めること>

ゴールはいまと変わらない大観衆

「東京奠都五十年奉祝・東海道駅伝徒歩競走」は、23区間に分けて3日間昼夜問わず走り抜くもので、東西対抗(関東・関西)で行われました。
その走行距離は、なんと約500km。
当時も現在の箱根駅伝と同じように沿道には応援する人があふれかえる状況だったといいます。
関東チームのアンカーを務めた金栗四三も、先導の自動車が人垣をかき分ける中をなんとか走る有様。
そしてスタートから約44時間が経過した29日の昼前、金栗四三がゴールである上野不忍池に飛び込み、初の駅伝大会の勝敗が決しました。

さらに広がる駅伝

この駅伝競走が大成功を収めたことで、「東海道駅伝徒歩競走」でも活躍した金栗四三をはじめとする多くの人々が、日本の長距離走のレベルアップを目指すために新たな競技を創設することを考えました。そこで、大学や師範学校、専門学校に呼びかけて参加者を募り、1920年2月14日に第1回「四大校駅伝競走」として開催されたのが箱根駅伝の始まりです。

その後、戦中・戦後を除いて毎年続けられると同時に、1950年には全国高校駅伝が、1957年には全日本実業団駅伝(通称ニューイヤー駅伝)が始まるなど、駅伝という文化は学校・企業・地域の枠を越えて全国に広がっています。

三菱重工
2023、2024年は陸上界が熱い!盛り上がりを牽引する三菱重工マラソン部とは?お正月の風物詩といえば『駅伝』を挙げる人も多いでしょう。伝統の箱根駅伝だけでなく、元日に行われるニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)も多くの方にとって定番として根付いています。 多くのチームが『企業名』を背負って出場するのがこの大会の大きな特徴。2023年のニューイヤー駅伝で4位、途中3区では首位になるなど注目を集めた三菱重工マラソン部は、先日の東京マラソン2023で日本人トップ、そしてブダペスト2023世界陸上代表にも選ばれたの山下一貴選手、オリンピック代表有力候補の井上大仁選手をはじめ、個人でも有望な選手たちが集まっています。...

箱根駅伝のコース

箱根駅伝のコースは、往路が東京都大手町の読売新聞東京本社ビル前から神奈川県箱根町の芦ノ湖までの107.5km、復路が神奈川県箱根町の芦ノ湖から東京都大手町の読売新聞東京本社ビル前までの109.6kmの計217.1 km。
コースは標高差が多く、特に箱根の山を駆け上る5区は大会の一番の見どころと言ってもいいポイントです。
学生三大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)の中では一番距離も長く、選手にとって、非常に過酷な大会となっています。
<詳しくはこちら>

○往路(1区~5区)

コース解説
実はこんなにおもしろい!箱根駅伝のコース解説【1区~5区】2024年で第100回を迎える箱根駅伝。多くのドラマを生んだ正月の風物詩です。 100年以上の歴史を”繋いできた”大会は、数えきれないほど多くの人が関わり、想いを繋ぎ、さまざまなことをもたらしました。 Sports for Socialでは、競技面のみならなず、想いを”繋いできた”人にフォーカスし、100年以上の歴史を紐解いていきます。...

○復路(6区~10区)

箱根駅伝
実はこんなにおもしろい!箱根駅伝のコース解説【6区~10区】2024年で第100回を迎える箱根駅伝。多くのドラマを生んだ正月の風物詩です。 100年以上の歴史を”繋いできた”大会は、数えきれないほど多くの人が関わり、想いを繋ぎ、さまざまなことをもたらしました。 Sports for Socialでは、競技面のみならなず、想いを”繋いできた”人にフォーカスし、100年以上の歴史を紐解いていきます。 今回は6区~10区、復路のコース解説です。花の2区、山登りの5区などと比べて、少し地味な印象もある復路ですが、1区間ごとに勝負のポイント、みどころが満載です。箱根駅伝が好きな人なら是非コースの情報も少し詳しく押さえておきましょう。...

2023年(第99回)大会を振り返る

往路復路ともに、駒澤大学が盤石の走りを見せ、合計タイムで2位の中央大学に1分42秒差をつけて、2年ぶり8回目の総合優勝。
駒澤大学は、出雲駅伝と全日本大学駅伝も制していたため、史上5校目の大学駅伝三冠を達成しました。
個人の部では、東京国際大学4年生のイェゴン・ヴィンセントが4区で区間新記録で在学中、異なる3区間で区間新樹立。箱根ファンに衝撃を与える最強留学生でした。
<往路 順位変遷>

<復路 順位変遷>

※関東学生連合はオープン参加
(繰り上げ 8→9区:関東学生連合 9→10区:専修大学、国士舘大学、関東学生連合)

気になる速報の追い方

箱根駅伝の速報を追うには、テレビやラジオの中継、インターネット上のニュースサイトやSNSなどがあります。
また、公式HPではリアルタイムで順位やタイムを確認することができます。
大会当日には、ライブ配信も行われるため、スマートフォンやパソコンから視聴することができます。
大学によっては、精力的にSNSで情報を発信を行っており、そこでもレースの状況であったり、選手の素顔を垣間見ることができます。

公式HPをチェック

箱根駅伝の公式HPは、以下のURLからアクセスできます。

https://www.hakone-ekiden.jp/

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