サッカー選手になりたてのJリーガー。彼らが“社会貢献活動”についてどう考えているのか、気になりませんか?
Jリーグ・FC東京では『Grow Up Meeting』と称した若手選手向け勉強会を定期的に行っています。そのなかの1つのプログラムとして、“社会貢献活動”をテーマに、Sports for Socialを運営する株式会社HAMONZが講師として2021年に引き続き登壇しました。
FC東京からは、バングーナガンデ佳史扶選手、松木玖生選手、安田虎士朗選手、梶浦勇輝選手、野澤零温選手(現在レンタルのためSC相模原に所属)の5名が、3つの課題記事を読んだ状態で参加し、さまざま意見を交わしました。今回はその様子を少しだけお届けします!
女性の働き方から、『多様性』を考えてみる
この記事からは、男女の差や育休などの制度のことだけでなく、『多様性』について多くの選手が考えさせられたようです。
「仕事の切り替えでメリハリをつけなければうまくいかないという部分は、男性でも女性でも同じことだと感じた」という松木選手。加えて、『対話』の重要性にも気づきがあり、「自分の意見があっても他人の意見もあるわけで、対話することによって、一人では気づくことのできないところに気づけるのではないか(松木)」「制度に頼るだけでなく、人との関わりあいの中で誰かの力を借りることへの大切さっていうのを改めて理解した(野澤)」といった意見が飛び交いました。
親なきあと問題を知る・考える
一般社団法人あしたパートナーズが取り組む『親なきあと問題』については、初めて知った選手が多いようでした。
そのプロモーションにはJリーガーも多く関わっていることにバングーナガンデ佳史扶選手は注目しました。「こうした問題を知ってもらうために、より影響力をもったJリーガーだからこそできることでもあると感じたので行動に移していきたいと思った。(佳史扶)」と、さすが2年目の頼もしいコメントでした。
介護のことを考える
この記事で取り上げた株式会社セヌーは、栃木SCの瀬沼優司選手とそのお姉さんの会社です。
「自分の関心ある課題に対し、こうした関わり方ができると知った。社会貢献といってもやり方はいろいろとあると感じた(梶浦)」
「サポートが必要な人達に対し、自分がどのように行動・発信できるのかを考える機会になった(安田)」
と、選手たち自身が社会に対してどう関わるかを考える機会にもなりました。
また、自身の家族に要介護の方や介護関係の仕事をされている方がいる選手もおり、介護について“身近な”問題として改めて捉えることもできたようです。
全体を通して
松木玖生選手
「実際3つの記事を読んで、改めて自分の物事に対する考え方も変わった。こうした社会貢献なども含めて、多くの物事の中から自分が入り込めるものを見つけて行動していきたいと思う。」
野澤零温選手
「社会貢献活動についての理解を深めることができた。世の中全体を見ると小さなことかもしれなくても、行動して発信し、まわりを巻き込んでいくことで大きなことにも繋がるのではないかなと思う。」
安田虎士朗選手
「いろいろな立場・環境の人がいて、その状況をまず理解することの大事さを感じた。実際に大変な状況にある人に出会ったときに、自分がどんな行動ができるのかを考えるきっかけになった。」
梶浦勇輝選手
「まだ知らないことが多すぎると感じた。社会貢献活動に対して、直接的でなくても関われることはたくさんあるので、まずはいろいろなことを“知る”ことから積極的に行っていきたい。」
バングーナガンデ佳史扶選手
「こうした社会貢献活動の話題は、記事を読むなどのきっかけでハッとなる人は世の中多いのではないか。自分たちがプロサッカー選手という立場で、SNSなどを通して多くの人の気づきに繋がるような行動ができるのではないかと感じた。」
「実は、昨年のMTGから、以前病院訪問をしたときに入院していた子と月1回Zoomで話をするなど、アクションも起こすことで一緒に成長することができています。」
編集より
FC東京の皆さま、ありがとうございました!