特集

eスポーツの一瞬に懸ける視線、そして“見える”が変えた未来|『プロの視界、私の毎日。』アスリートたちのリアルストーリー Vol.1 『Rush Gaming』Gorou

Gorou

プロアスリートにとって“見える”という感覚は、勝敗を左右する重要な要素です。Sports for Socialでは、コンタクトレンズ通販『レンズアップル』とともに、アスリートたちが向き合う“視界”のリアルに迫り、その価値や社会とのつながりを発信していきます。

第1弾では、eスポーツチーム『Rush Gaming』に所属するGorou選手にインタビュー。瞬時の判断が勝敗を分ける競技の中で、彼が大切にしてきた“見える”とは何か。目を酷使する印象のあるeスポーツにおいて、その視界の先にあったものとはーー。

Rush
eスポーツが広げるウェルビーイング〜Rush Gamingが子どもたちに伝えたいこと〜近年、各方面から注目度の高い『eスポーツ』。世界における大会の賞金額の大きさや、プレイヤー・観戦者の多さだけでなく、「どのようにeスポー...

「見える」が変える、0.1秒の世界

「eスポーツって、たった一瞬の判断が勝敗を分ける世界なんです。」

そう語るのは、eスポーツ選手・Gorouさん(Rush Gaming所属)。格闘ゲームを中心に競技シーンで活躍する彼にとって、モニターが“どう見えているか”は、まさに生命線。ゲームをプレイする瞬間だけでなく、リプレイ映像から情報を読み取る分析の時間にも「視界の質」がパフォーマンスを左右します。

「自分の集中力が乗っているときって、やっぱりコンタクトをつけているときなんですよね。視野の広さも違いますし、メガネでは得られない感覚がある。」

大会や練習では、メガネとコンタクトを状況に応じて使い分けます。見逃せない一瞬を逃さないために、Gorouさんは“視界”への準備を怠りません。

Gorou

19歳の転機。“見られ方”が“戦う視界”へと変わった日

初めてコンタクトを着けたのは、19歳のとき。

「きっかけは、プロリーグに出ると決まったタイミングでした。『Call of Duty』のオフライン大会に出場することになり、人前に立つという意識が芽生えてコンタクトレンズをつけることにしました。周囲から“コンタクトの方が似合うよ”と言われたのも後押しになって。」

外見を意識した一歩が、やがて“本気の視界”へと変わっていきます。

「初めてコンタクトをつけたときの驚きは、今でも覚えています。メガネの縁がないってこんなに快適なんだ、と。同時に、ヘッドホンがメガネのフレームを圧迫して耳が痛くなる、集中がそがれる――そういった小さなストレスもなくなりました。」

見られる意識から、戦う意識へ。コンタクトは、Gorouさんにとって「戦闘モード」のスイッチになりました。

Gorou

アイケアルーティン――“整える”ことから始まる戦い

大会当日は、1〜2時間前にコンタクトを装着するのがルーティン。

「直前に入れると、まだ目に馴染んでいなくて感覚がズレてしまいます。ウォーミングアップの段階でコンタクトを入れて、そこから集中モードに持っていく。これが自分にとっての“整える時間”です。」

ゲームに没頭すればするほど、目の乾きも感じやすくなる。だからこそ、目薬は常に手元に。「目が乾いてパフォーマンスが落ちるのは避けたいですから」と話す姿からは、細部まで徹底してコンディションを整えるプロ意識がうかがえます。

そしてGorouさんは、プレイ後にも気を付けていることがあります。

「電車の中で寝落ちすることもあるので、帰りはコンタクトを外してメガネに。つけたまま寝ないようにする。こういう基本的なことって、つい忘れがちなんですけど、すごく大事なんです。」

パレンテ
コンタクト社長がスポーツを通じて伝えたいこと【社長対談 吉田忠史×山﨑蓮 前編】コンタクトレンズ通信販売『レンズアップル』と見えるをデザインするブランド『WAVE』を運営する株式会社パレンテは、Bリーグ千葉ジェッツふなばし、Jリーグヴィッセル神戸、eスポーツチームRushGamingなど、多くのスポーツチームの協賛をしています。株式会社パレンテの吉田忠史代表取締役社長(以下、吉田)は、「コンタクト社長」と呼ばれ、千葉ジェッツブースターやヴィッセル神戸ファン・サポーターにも親しまれています。 そこには、“広告の露出”だけではない、「コンタクトレンズの会社がスポーツを通して伝えたいこと」が存在しています。 社会貢献活動に対しても積極的に取り組むその想いについて、Sports for Social代表の山﨑蓮(以下、山﨑)との対談から紐解いていきます。...

「見えない日々」からの脱却。コンタクトレンズとの出会い

もともと視力は良かったGorouさんですが、小学3年生を過ぎたころから視力が落ち始め、10年以上メガネ生活を続けてきました。

「裸眼で見えない世界がずっと続いていました。初めてコンタクトを着けたときの、“何も装着せずに見える”感覚は、ある意味で裸眼のような自由さがあって、驚きでした。」

とはいえ、初期の頃は試合中にコンタクトが落ちてしまう経験も。

「まだ慣れていなかったこともあるんですが、合っていないコンタクトを使っていたのが原因でした。同じ度数でも合う・合わないことがあるんだって、そのとき初めて知ったんです。」

「今はもう、落ちることもないし、装着感も完璧。長時間でも快適に使えるレンズに出会えたことで、安心して試合に臨めるようになりました。」

パレンテ ユニバーサルスポーツイベント
ゴールボール体験で“見える”を体感する!~パレンテ ユニバーサルスポーツ社内イベントレポート~「ユニバーサルスポーツを体験することで、人生を多様で豊かにーー」 見えるをデザインするオリジナルブランド『WAVE』を運営する株式会社パレンテは、知的障がい者スポーツのANiSAの最初のスポンサーになるなど、障がい者スポーツ支援に力を入れています。 視覚障がいのあるヘルスキーパーの方も入社し、いままでにない多様な接点を幅広く社員に持ってもらおうと取り組んでいます。...

“視界の先”にあるもの|プロとして、社会の一員として

現在、格闘ゲーム部門ではプロライセンス取得を目指しているGorouさん。2024年には地域大会で17位と健闘し、あと1勝でポイント獲得という惜しい結果に。2025年は「トップ16入り」、そして「世界大会進出」を見据えて戦っています。

「日本の格闘ゲームシーンは世界でもトップレベル。そこで勝ち上がるために、今は一戦一戦を大事にしています。」

一方で、彼が“見えるようになった”のは、競技のことだけではない。社会貢献や、見えづらさに悩む人への想像力も広がっています。

「視力が落ちていく経験をして、“見える”って当たり前じゃないと気づいたんです。だからこそ、自分が快適な視界を得たことで、同じように悩んでいる人に伝えられることがあると思っていて。」

ただ勝つだけじゃない。eスポーツというフィールドから社会へとまなざしを広げるGorouさん。クリアな視界とともに、彼の挑戦はこれからも続いていきます。

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