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【見どころ紹介!】Session.10「スポーツクラブによる長期療養児支援」

Session.10

2022年6月7日(火)〜 6月9日(木)にかけて行われる、スポーツ×社会貢献のオンラインイベント「Sports for Social Summit 2022 summer」。その見どころをセッション毎に紹介していきます。

Session.10は、「スポーツクラブによる長期療養児支援」です。
登壇者の水野哲志さん(株式会社岩手ビッグブルズ 代表取締役社長)、島村毅さん(株式会社湘南ベルマーレ)との事前打ち合わせの様子を紹介します!

『モバイルハイタッチ』で遠くの子どもたちも

ーー岩手ビッグブルズに参加している幅下天悟くんは、入団当時高校3年生ということで、できることも多かったのではないですか?

水野)そうですね。コミュニケーション能力も高く、自分の意思を持っている子でしたので、チームへの溶け込みも早かったです。シーズンを通して、ホームゲームの選手入場の際には名前を呼ばれて入場したり、本当にチームに欠かせない選手の1人として活動してもらいました。

ーー天悟くんも一緒に、『モバイルハイタッチ』という取り組みをされたと伺いました。

水野)NTTさんと協力し、シーズン最終戦に大学病院の隔離病棟の子どもたちと選手をつなぐ、『モバイルハイタッチ』という取り組みをしました。具体的には、タブレットのようなものを病院と会場の両方で持ち、選手がそこにハイタッチをすると病院の子どもたちにもその振動が伝わるような仕組みです。実際に会場に行けなくても、音や振動で会場の雰囲気を初めて感じた子どもたちも多く、「今まで笑わなかった子どもが笑ってくれた」「画面を食い入るように見つめていた」という報告を病院からもいただきました。
子どもたちの夢が広がるという意味では、本当にすごく嬉しい取り組みになったと思います。

ーーこうした活動を行うときに、会場側に天悟くんがいるというのは大きかったのではないですか?

水野)そうですね。やはり、隔離病棟にいる子どもたちは、先がなかなか見えないと感じている子も多いです。天悟くんの存在は、頑張れば自分も、という希望にはすごくなったかと思います。
病棟では、保護者の方のストレスも相当かかっているようなので、こうしたスポーツとの繋がりで喜びを与える活動ができて本当によかったです。

ーー『モバイルハイタッチ』の活動、どんどん全国に広がっていくといいですよね!

幅下君
高校生のチームメイトが子どもたちに夢を魅せる~岩手ビッグブルズ~Bリーグ・岩手ビッグブルズでは、Being ALIVE JapanのTEAMMATES事業の一環として、高校3年生の幅下天悟くんを迎え入れています。長期療養の子どもたち、と聞くと小さい子を思い浮かべてしまいがちですが、天悟くんは高校生。高校生だからこそ、選手との溶け込みも早く、将来を見据えた貴重な経験を積んでいます。 岩手ビッグブルズ代表取締役社長の水野哲志さん(以下、水野)に、ビッグブルズがTEAMMATES事業に参加したきっかけや、天悟くんと一緒に取り組む『病院にいる子どもたちとの新しい活動』についてお話を伺いました。...

受け入れを長く続けていくために

ーー湘南ベルマーレさんは、Jリーグクラブで初めて長期療養児の受け入れをし、長く続けていらっしゃいますよね。

島村)そうですね。2019年から受け入れを始め、今年4月に入団した楓くんで3人目になります。1人目の高田琥太郎くん、2人目の橋本琉くんを経て、私たちとしてもいろいろな経験をし、よかったことや悪かったことを整理しながら、「こういう形がいい」というのが少しずつ見えてきているので、やはり続けることってすごく大事だと感じています。

ーー島村さんから見て、こうした活動の価値をどのような点で感じますか?

島村)プロスポーツ選手は、「社会貢献をしたほうがいい」というような流れもありますが、実際にこのように身近で病気と闘っている子がいて、その手が届く子に対して何ができるか、というのはすごく考えさせられます。「夢を与える」ということも簡単にいってしまう部分もありますが、近くに助けられる子がいるというのはすごく選手・関わる方の成長にもつながります。
また、こうした活動の意義がサポーターの方にも伝わり、子どもに対しても声掛けをしてくれるようになり、そうしたことでもクラブにとっても本人にとってもよい影響があったのではないかと思います。

ーー続けていくために大事なことはどんなことですか?

島村)こうした受け入れに関する活動費は、1年目は日本財団さん、2年目以降はパートナー企業さんからご支援をいただいています。1年目を終えてパートナー企業の社長さんにご相談させていただいたところ、「やりましょう」と即決いただきました。「こういったことを支援するのは私たちの使命だ」というほど活動に共感もいただいて、本当に嬉しかったです。

ーーこうした活動を続けていく上で、共感してくれる方が増えるのは大事ですよね!パートナー企業さんだけでなく、選手、サポーター、スタッフなど共感者が多くできるからこそ想いが続き、活動が続いていくのかなと思います!

長期療養中の子どもたちの「味方」をつくる力に~湘南ベルマーレ『TEAMMATES』活動に込めた想い湘南ベルマーレでは、『NPO法人BeingALIVEJapan』が運営する、スポーツチームへの入団を通じて長期療養の自立を支援する『TEAMMATES』事業に、2019年から参画しています。Jクラブで初めてこの事業に取り組んだきっかけやクラブが大切にしていることは何なのかーー。...

今回の見どころ

2021年12月の第1回でも好評を博したセッションの第2弾!

Session13
【見どころ紹介!】Session.13『長期療養児がスポーツクラブのチームメイトになる』#SfSサミット Sports for Social Summit 2021は終了いたしました。 アーカイブでも販売しております!お買い求めはこちら...
レッドハリケーンズ大阪
【NTTドコモレッドハリケーンズ大阪】長期療養児のチームメイトと目指すものBeing ALIVE Japanが行う『TEAMMATES』活動。長期療養児が“青春”を得るため、スポーツクラブのチームメイトとなる活動のことで、JリーグクラブやBリーグ、学生野球などで行われています。ラグビー・リーグONEに所属するNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(以下、レッドハリケーンズ)では、このTEAMMATES活動として、当時7歳の楠本陸人くんと2021年3月から一緒に活動しています。レッドハリケーンズが長期療養児に「経験をさせる」というだけの形では全くない、チームのフィロソフィーに通ずる『相乗効果』がそこには存在しています。...

「このセッションをきっかけに寄付を始めた」という人もいたほど、こうした長期療養児支援の活動は多くの共感を呼びます。
『長期療養児の子どもたちを支援する』という形だけでなく、選手やサポーターなど、スポーツチーム側にも大きな影響をもたらすこの活動。受け入れたチームメイトとともにさらに活動の幅を広げる岩手ビッグブルズ、そして長く活動を続ける湘南ベルマーレの想いに注目です。

チケットはこちらから

https://sports-for-social-summit2022summer.peatix.com

特設ページはこちら

https://www.sports-for-social.com/summit/

◆Session.10 概要
6月9日(木) 18:00~18:50
タイトル「スポーツクラブによる長期療養児支援」

登壇者
水野哲志(株式会社岩手ビッグブルズ)
島村毅(株式会社湘南ベルマーレ)

モデレーター
柳井隆志(株式会社HAMONZ COO)

 

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