3分解説

【3分解説】3分で分かる“ジェンダー平等”

「ジェンダー平等」

この言葉を耳にする機会は増えてきたものの、いまいちピンと来ていないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、「ジェンダー」や「性」、そして「ジェンダー平等」について分かりやすく解説します。そして、ジェンダー平等について少しだけ考えてみるきっかけになれば嬉しいです。

野村HD
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まず、「ジェンダー」って何?

広辞苑によると、生物学的な性別を表す「セックス」に対して、「ジェンダー」は『社会的・文化的に形成される性別』のことを指すとされています。

小さい頃に、女の子だからピンクの服を着させられた、「男の子だから泣かないの」と言われたという方は多いと思います。大人になった今でも「これだから女は」「男だからそれくらいできるでしょ」など、性別を理由に、社会的な暗黙の役割を課せられる経験が身近にあったのではないでしょうか?

この社会的性別が「ジェンダー」です。

性はグラデーション

性別というのは男と女の二元論ではなく、多様性を持っています。
「身体の性」だけでなく、自分の性別をどう認識しているかを表す心の性である「性自認」、どの性別を好きになるかならないかを表す「性的指向」といった観点から考えられます。

近年、LGBTQIA+に代わり、SOGIという言葉が使われるようになってきています。
SOGIは、「性的指向(Sexual Orientation)」と「性自認(Gender Identity)」の頭文字をとった言葉です。

女性として扱われることに違和感を感じるが、男性になりたいわけではない。性別にとらわれたくない。といったように、性は多様であり、流動的でもあります。性自認も性的指向も変わることもあり、まさに”グラデーション”のような存在。

自分と他の人が「違う」存在であるように、ひとりひとり違うのが性でもあります。

「ジェンダー平等」とは?

最近よく耳にするSDGs(持続可能な開発目標)の目標5の項目として「ジェンダー平等を実現しよう」が定められています。

UNICEFによると、世界的に、6歳から11歳の子どものうち一生学校に通うことができない女の子は男の子の約2倍であったり、540万人の女の子が18歳になる前に結婚しなくてはならず、健康に成長できなかったりするという問題が存在します。
日本は、3月に世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ジェンダーギャップ指数2021」において、政治参画における性別によるギャップなどが影響し、調査対象国世界156カ国のうち120位でした。

「女性の社会進出」という言葉は浸透してきていますが、実際にはまだ職場での扱われ方に差を感じたり、育児や家事の負担が女性だけ重く感じたりなど、まだ性別による差を感じる場面は多いのではないでしょうか?

もちろん、女性だけが苦しむ問題でも、男女の二元論だけでもありません。

男性だからと当たり前のように重労働を課せられることがあったり、女性ばかりが社会的に優遇されているように感じてしまう男性や、社会が「女性」と「男性」という括りばかりで考えられていて苦しんでいる方も多いと思います。

もちろん、生物学的に出来ることもそれぞれの性別によって異なり、全てを同じにしようとすることが「ジェンダー平等」のゴールではないと思います。
ひとりひとりが違うことを認め合い、性別にとらわれずに誰もが生きやすい社会になることが本当の意味でのゴールなのではないでしょうか。

Sports for Socialで「ジェンダー平等」について考えてみよう

「スポーツを通して社会貢献活動を応援する」メディアであるSports for Socialの過去投稿の中から、いろいろな視点からジェンダー平等を考えるきっかけになる記事をご紹介します!

■ジェンダーバイアス|SDGs~小さなことからコツコツと~

生活の中にある”無意識”のジェンダーバイアスについての記事です。
「ジェンダーバイアス」とは男女の役割について固定観念を持つことです。それも確かにジェンダーバイアスだったな、と「無意識のジェンダーバイアス」にハッと気付き、考えるきっかけになるはずです。

■男性はジェンダー問題に対してどのように向きあえば良いのか

男性の視点からジェンダー問題について、思うこと感じること、どう向き合っていくべきかを弊社代表の山﨑の視点から書いた記事です。
なんとなく「ジェンダー平等」を遠い存在だと感じている方にとって、確かに、と共感し、きっと少し考え始めるきっかけになるのではないかと思います。

【編集部より】

「ジェンダー平等」がよく分からないという方も、少しだけ意識してみると見え方が変わってくるかもしれません。
身近なところにどんな問題があるのか気にしてみたり、自分の身の回りのことについて考えてみたりしてはいかがでしょうか?

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