「Less is More(レスイズモア)」とは、「少ない方が豊かである」という意味です。近年、サステナブル(持続可能)な社会の実現に向けて、注目されている「Less is More」という言葉。ここでは、「Less is More」の考え方やこの言葉が近年注目されている理由について解説します。
「Less is More」とは
「Less is More(レスイズモア)」とは、20世紀に活躍したドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエが残した言葉です。「少ないほうが豊かである」という意味する言葉で、「シンプルなデザインを追求することによって、より美しく豊かな空間が生まれる」という、彼の建築家としての信念を表しています。
この「Less is More」という言葉は、建築のみならず、プロダクトデザインをはじめとするあらゆるデザインに影響を与えました。
なぜ近年「Less is More」が注目されているのか
「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」が掲げられ、大量生産・大量消費が見直されている近年において、この「Less is More」の考え方が大切だと言われています。
物質的な豊かさを追い求めるのではなく、本当に大切なものだけを選び取る。環境を守り、サステナブルな社会を実現するために、ローエが残した名言「Less is More」があらためて注目されています。
「Less is More」と「つくる責任・つかう責任」
SDGsのゴールの1つに「つくる責任・つかう責任」が掲げられています。
「少ない資源を使いながらも、良質でより多くのものを得ることのできる、サステナブル(持続可能)な生産と消費の形をつくっていこう」という目標です。
この目標の実現に向けて、「Less is More」の「少ないほうが豊かである」「本当に大切なものを選び取る」考え方は、とても重要な考え方であると言えるでしょう。
編集部より
例えば、部屋の片付けをする時、「これは本当に自分にとって大切なものか?」と問いかけて断捨離をしてみる。お店に行った時、「これは本当に今必要なものか?」と考えて買う物を決める。自分にとって大切なものを選び取ってみると、選んだものにより愛着が生まれ、日常に新たな豊かさを感じることができるでしょう。
ぜひ皆さんも、日常の中で「Less is More」の言葉を心に留めて、過ごしてみてはいかがでしょうか。