3分解説

【3分解説】文化盗用とは?その意味を事例とともに解説!

文化盗用とは、特定の文化圏の宗教や文化の要素を、他の文化圏の人が流用することです。日本も目を背けることのできない文化盗用について、海外の事例も紹介しながら、解説していきます。

文化盗用とは

文化盗用とは、ある特定の文化圏の宗教や文化の要素を、他の文化圏の人が流用する行為のことです。はっきりとした定義はありませんが、一般的には社会的に強い立場にある人々(マジョリティー)が、社会的に弱い立場にある人々(マイノリティー)の文化に対して行った場合に論争になりやすいと言われています。対象となる文化的要素は、ファッション、ヘアスタイル、シンボル、言語、音楽など、さまざまです。

川崎友輝さん
ケニアを豊かにする〜プロランナー・川崎友輝の挑戦〜お正月の風物詩である駅伝。学生の大会や実業団の大会では、外国人選手の起用が増え、2022年元旦のニューイヤー駅伝では、37チーム中31チームが外国人選手を起用し、その多くがアフリカ出身選手でした。なかでもケニアは、その能力の高さから日本に来る選手も数多くいます。プロランナーの川崎友輝さん(以下、川崎)は、ケニアを拠点としたトレーニングを重ねるうちに、ケニアにおけるその問題点を知り、『Dark Horse』プロジェクトを立ち上げました。オリンピックを目指すランナーでもある彼が、なぜそうした活動に取り組むのか。その率直な想いを伺いました。...

文化の私物化

文化盗用という日本語は、「cultural appropriation」という英語を訳したものです。「appropriation」という単語には「私物化」といった意味があるため、文化盗用は「文化の私物化」とも言い変えられます。

例えば、以下のような例は文化盗用と指摘される可能性があります。

  • 宗教的シンボルを、その宗教を信仰していない人がタトゥーやアクセサリーとして使用する
  • 文化的なデザインや芸術を不正確にコピーしたものを大量生産し、流行のファッションアイテムとして販売する
  • 書籍や映画で、ある特定の文化圏に対するステレオタイプを助長するようなコンテンツを制作する

文化盗用の実例

セレーナ・ゴメスは自身のコンサートで額につけたビンディ(インドの既婚女性がつけるシンボル、女性の第三の目と考えられ宗教的にも重要な意味を持つ)に対して、インドのヒンドゥー教団体から抗議を受けました。
他にもパリス・ヒルトンがハロウィンの衣装として、歌手のグエン・ステファニがミュージックビデオでの衣装として、ネイティヴアメリカン(アメリカ先住民)の伝統衣装を身につけていたことにも非難が相次いだ。

キャッチボールで世界を平和に~J-ABS友成晋也の『アフリカ×野球』に懸ける想い~高校球児の憧れの舞台“甲子園”。日本の多くのプロ野球選手・メジャーリーガーが甲子園から誕生しました。「アフリカの子どもたちにも甲子園のような憧れの舞台をーー。」一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J-ABS)の代表理事友成晋也(以下、友成)さんは、野球の普及があまり進んでいなかったアフリカの地で、『アフリカ55甲子園プロジェクト』を立ち上げました。なぜアフリカなのか、なぜ野球なのか。そこに懸ける想いを伺いました。...

私たちが文化盗用しないために

文化盗用を防ぐために大切なのは、文化について調べたうえで、自分が用いる文化への「尊重」と「敬意」を持つことです。また、尊重と敬意を示すために、私たち一人ひとりが「自分が何から影響を受けたのか」をきちんと公に表明する意識を持つことが、文化盗用によって他者を傷つけないために、必要なことかもしれません。

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【経営者インタビュー】消費が変わればマーケティングも変わる~ヒロモリの想いを伝えるセールスプロモーション日々の生活の中で、「あ、これいいな」と思って購入しているもの。実は、その「いいな」を作るために考え抜かれたマーケティングがその裏には潜んでいます。ただ安い、お得だけではない、『想い』が伝わることで販売につながる仕掛けーー。そんなセールスプロモーションを中心に事業を展開する株式会社ヒロモリ(以下、ヒロモリ)の代表取締役社長の近藤氏(以下、近藤)、プロモーション事業部事業部長の松浦さん(以下、松浦)に、引き続きお話を伺います。...