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【シャレン!/アビスパ福岡】“世代間のつながり”を地域に再び!「健康づくり地域交流フェスタ」

アビスパ福岡_サムネイル

Sports for Socialでは、「シャレン!(Jリーグ社会連携)」に取り組むJリーグクラブの「想い」を取り上げます。

アビスパ福岡では、子ども、親、シニアの“3世代”が、世代を超えてスポーツを通じて交流する「健康づくり地域交流フェスタ」を開催しています。育成普及部・佐伯さん(以下:佐伯)に活動について伺うと、“つながり”を大切にするクラブの想いが見えてきました。

3世代間交流で最高の笑顔が生まれます!

ーー「健康づくり地域交流フェスタ」とはどういったものか、簡単に教えていただけますか?

佐伯)「公益財団法人福岡県市町村振興協会」から委託を受け、子ども、親、シニアの“3世代”が、スポーツを通じて楽しめるようなフェスタを行っています。このフェスタは、高齢化や少子化の対策として、また、世代間交流と健康増進を図ることを目的に実施していて、去年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で年間3回しか実施できませんでしたが、例年は15回ほど行っています。

ひと昔に比べると、地域における“つながり”が薄くなっていると感じるので、スポーツを通じて世代間での“つながり”が広がると良いと思い、取り組んでいます。

健康づくり地域交流フェスタ1

ーーこのフェスタは、どういった点が特徴なのでしょうか?

佐伯)この活動では、「公益財団法人福岡県市町村振興協会」の委託事業として活動しているのが特徴的です。

福岡県市町村振興協会の皆様から周辺の自治体をご紹介いただくおかげで、新たな委託先も増えています。各自治体からは、公立の体育館などを貸していただき、市政だよりなどで参加者の募集を担っていただき、当日は私たちのスクールコーチ陣がフェスタを運営する形態です。

ーーフェスタの中では、どういったことが大変なのでしょうか?

佐伯)1回の活動で100名程度の方にご参加いただきますが、参加者の年齢バランスが毎回違い、幅広い年代の皆様にご参加を頂いているところでしょうか。

高齢者の参加者が多い時には、80歳以上の方が参加される場合もあります。そうした方々が怪我をせず、安心安全に楽しめるように気を付けています。フェスタの最後に行う、参加者みんなで一緒にプレーする「手つなぎサッカー」では、どうしても皆さん力が入ってしまうので、そこには特に目を配っています。

ーーこのフェスタの活動を通じて、どのような効果を感じましたか?

佐伯)このフェスタをきっかけに自治体の方々とのつながりができたため、自治体主催のイベントなどの委託をこれまでよりも多く受けられるようになりましたね。
また、自治体の方々と初めて何かに取り組もうとする時、このフェスタがあるおかげでスムーズにコミュニケーションがとれ、自然と話が進むようになりました。

他にもフェスタでは、市民の皆様とつながることもでき、スタジアムにお越しいただけるような仲間作りができるので、大きな効果を感じています。

健康づくり地域交流フェスタ2

地域に溶け込んだ活動をこれからも!

ーーこのフェスタでは、「高齢化」や「少子化」の対策が目的となっていますが、この問題について、どのように考えていますか?

佐伯)「高齢化」や「少子化」という問題は、日本全体の課題だと思っています。

現在、福岡市など都市圏を中心にまだ人口増加が進んでいるため、人口減少はまだ先のイメージがありますが、2040年頃には人口減少が始まるのではないかと言われている中で、他の自治体やクラブの方々の対策を勉強しながら、今後起こるであろう問題に対してどういうアプローチをするべきか考えていく必要があります。

ーーフェスタをはじめ、地域と近い距離での活動に積極的に取り組んでいる印象があります。活動に取り組むうえで、どのようなことを意識して活動をしていますか?

佐伯)Jリーグが掲げている“スポーツでこの国をもっと幸せにしよう”という理念「Jリーグ百年構想」のように、私たちアビスパ福岡でも“スポーツを通して、福岡を元気にしていこう”、“子どもたちに夢と感動を与えていこう”という考えを持っています。

なかでも、校庭や園庭を芝生化する「アビ芝プロジェクト」については、地域の方々を中心に非常に評価していただいています。芝生を植えると、子どもたちが仲間と一緒に芝生の上で思いっきり身体を動かすことができます。また、気温が高い夏は、水やりが欠かせません。それはとても大変なことですが、学校、幼稚園の先生や自治協議会の方々、地域の人たちの“横のつながり”をつくることにつながります。

子どもたちのためにも、地域のためにも、より地域に溶け込み、地域の課題をこれまで以上に解決していく役割を担っていかなければと思っています。

「もっと社会貢献活動に取り組まなければ」

ーーフェスタのこれからについては、どのように考えていますか?

佐伯)フェスタは周りの方々からも評価をいただいており、「公益財団法人福岡県市町村振興協会」にも、2013年から継続していただいております。

フェスタの実施を継続することで、私たちが住民の方々に接することができる機会が増え、アビスパ福岡を知ってもらうことにつながります。またクラブとして、収益面でもプラスになるという面でも、これからも活動を続けていきたいと考えています。

ーー社会貢献に関する活動全般については、どのような将来像を持っていますか?

佐伯)福岡をホームタウンとするプロスポーツクラブとして、トップチームの選手など地域の皆様に発信力のあるメンバーもさらに率先して、地域活動に参加していきたいです。

福岡市は人口が増えている都市でもありますので、元気な町として、J1定着が私たちのビジョンとしてあります。地域貢献活動というのは、Jクラブとして一番大事な部分であると考えているので、これからさらに力を入れて取り組んでいきます。

健康づくり地域交流フェスタ3

ーー引き続き取り組んでいきたい活動や、これから力を入れていきたい分野はありますか?

佐伯)やはり、SDGsにはクラブとして、力を入れていきたいと考えています。スポーツを通じて持続可能な取り組みを体系的にしたいです。

「子どもたちに夢と感動を、地域に誇りと活力を」というクラブの基本理念にもあるように、福岡だけでなく、日本中の子どもたちが暮らしやすい街並みにしていくためにも、そうしたことには力を注がなければならないと思っています。

また、2004年度から取り組んでいる「ブラインドサッカー(視覚障がい者サッカー)教室」にも力を入れていきたいと思っています。福岡市から委託を受けて、市立小学校の4年生を対象に、クラブのコーチが出向き、子どもたちにアイマスクを着用したなかでブラインドサッカーサッカーをしてもらうなどの体験をしてもらっています。

この活動の中では、街中で白い杖を持っている視覚障がいの方やその他困っているような人がいたら、「お困りですか?」「お手伝いしましょうか?」と声をかけられる人になってほしいと伝えています。地道な活動かもしれませんが、こうした取り組みは、だれもが暮らしやすい街づくりにもつながっていくことだと思っているので、引き続き取り組んでいきたい分野の一つです。

(写真提供:アビスパ福岡)

ザスパクサツ群馬_スマイルキッズキャラバンサムネ
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