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パレンテが目指すあたりまえで等身大なおもいやり【社長対談 吉田忠史×山﨑蓮 後編】

パレンテ

コンタクトレンズの会社がスポーツとともにその価値を高めるーー。

株式会社パレンテ(以下、パレンテ)はBリーグ・千葉ジェッツ、Jリーグ・ヴィッセル神戸、eスポーツ・Rush Gaming、一般社団法人全日本知的障がいスポーツ協会(以下、ANISA)などへのスポーツ協賛を通して、会社としての価値向上、社員の“誇り”になる活動をしてきました。

そんなスポーツとも関わりの深いパレンテの吉田忠史 代表取締役社長(以下、吉田)は、「未来に誇れる会社にしたい」と全社員に向けても発信しています。

吉田社長の考える「未来に誇れる会社」とは?スポーツだけでない、企業としての社会貢献活動のあり方について、その想いを深掘りします。(全2回の#2/#1はこちら

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コンタクト社長がスポーツを通じて伝えたいこと【社長対談 吉田忠史×山﨑蓮 前編】コンタクトレンズ通信販売『レンズアップル』と見えるをデザインするブランド『WAVE』を運営する株式会社パレンテは、Bリーグ千葉ジェッツふなばし、Jリーグヴィッセル神戸、eスポーツチームRushGamingなど、多くのスポーツチームの協賛をしています。株式会社パレンテの吉田忠史代表取締役社長(以下、吉田)は、「コンタクト社長」と呼ばれ、千葉ジェッツブースターやヴィッセル神戸ファン・サポーターにも親しまれています。 そこには、“広告の露出”だけではない、「コンタクトレンズの会社がスポーツを通して伝えたいこと」が存在しています。 社会貢献活動に対しても積極的に取り組むその想いについて、Sports for Social代表の山﨑蓮(以下、山﨑)との対談から紐解いていきます。...

「誇れる会社とは?」きっかけになった息子の言葉

山﨑)先ほどまでのお話の中で、「未来に対して誇れる会社づくり」というのはとても素晴らしい言葉だなと思いました。

吉田)小学6年生と1年生になる私の子どもたちが学校で使っている教材には、「SDGs」や「サスティナブル」の記述があります。彼らはデジタルネイティブで、かつ「サスティナブル」なことに対して、社会に対する感度が高いです。

あるとき「お父さん、会社で何か取り組んでる?」「SDGsの何番やってる?」という会話が食卓で出てきた時に、ドキッとしてしまいました。

山﨑)息子さんからですか?

吉田)はい。ハッとさせられたんですよね。改めて、「未来に対して誇れる会社」とはどんな会社だろうと考えさせられました。

全体会議の様子株式会社パレンテ 全体会議の様子

山﨑)ANISAさんの大会で社員と一緒にボランティアにも行かれたそうですが、そのような“実際に行う”活動ができることは、吉田さんの想いを伝えるには非常にいいですよね。社長自らがまず先頭に立ってやってみて、感じたことを社員に伝えていくというのはとても良いプロセスだと思います。

吉田)やりたがりなだけかもしれないですけどね(笑)。何も伝えられないじゃないですか、やってないことって。やってみて、「こうだったよ」と言うのが一番良いと思っています。

山﨑)一緒に参加した社員の方はどういう反応でした?

吉田)やって良かったという感想でしたね。その最初のボランティアの日は4名しかいませんでしたけど、打ち上げも含めてコミュニケーションを楽しむことができました。また、こうしたイベントへの参加に感度の高い社員がいるということもわかりました。1つのきっかけさえあれば、積極的に関わることができるというのはいい気づきになりました。

「おもいやり」を大事に。言葉に込める想い

山﨑)以前お話した時に、『社会貢献』や『SDGs』ではなく、“おもいやり”という言葉を使われていたのが印象的で、そこに込められた社長の考えをお聞きしたいです。

吉田)日本語って語彙が豊かじゃないですか。英語圏の人と話していた時に言われたんです。「木漏れ日の風景を一言で表現する言葉はない。日本語ってすごい」と。

いろいろな表現がある中で、『おもいやり』という言葉は『LOVE』というニュアンスが近いのではないかと私は思っています。
人生の中では、すべてが白か黒かではなくグレーな部分、判断が難しい部分も多く存在します。そうしたときに、一人ひとりが“おもいやり”を持つことで、多様性などいろいろなものが解決していくのではないかなと。
企業としては、同じベクトルは向きながらも、考え方やビジョンに共感しながら働き、その結果生まれた利益が社会に還元されるようにしていきたいと思っています。

山﨑)ここまでのお話を伺っていて、私も考えが近いと思いました。『社会貢献』や『SDGs』があまりにも人々にとって遠いものになってしまっていると感じています。私がこのSports for Socialを立ち上げた時、一番最初に思ったのは「社会貢献をすると気持ちいいな」ということでした。

吉田)その気持ちすごくわかります。先ほど話したANISAのボランティアでも、自分の心の充足を感じました。

山﨑)そうですね。この社会貢献したときの気持ちが広まっていくと、当たり前のように社会貢献できる世界になっていくと考えています。それを伝える手段として、人の心にグッと伝わるものって何なんだろうと考えた時に、スポーツというツールが出てきたっていうのが「Sports for Social」というWEBメディアを始めたきっかけなんですよね。

吉田)一番最初に、Sports for Socialさんで取り組んだのはどんなお仕事ですか?

山﨑)Jリーグの試合会場でユニバーサルスポーツ体験会を開催するチームがあったんです。その活動がとても良いなと思って、取材させていただいて、そこからスタートしました。「社会貢献ってこんなに楽しくていいんだ」と価値観が変わった瞬間でした。

Sports for Socialの創業者が語る「悔し泣きばかりの僕が、スポーツで鳥肌が立ち起業を決意するまでの30年」創業者には「想い」とその想いが生まれた具体的な「エピソード」がある。スポーツ×社会貢献活動のメディアとして、パイオニア的存在であるSports for Social。その創業者である山﨑蓮がこれまでの半生を振り返り、創業までのストーリーを語ります。...

吉田)「見ること、視覚」をテーマにしたリアルイベントをやるとなっても、売上に大きく繋がるとか販促のイベントになりにくい。でも、この対談やイベントの様子がコンテンツ化されて、それを観てもらって、レンズアップルを知ってもらって、「コンタクトレンズをレンズアップルで買おうかな」となるような、「スポーツ×見える×コンタクトレンズ」これが社会貢献になるようなイベントができるのであれば、ぜひ一緒にやっていきたいなと思っています。

山﨑)いいですね。是非やりましょう!今後、会社としてどういった社会貢献を目指していきたいとお考えですか?

吉田)企業として、寄付して何も行動しないよりは、まず寄付先に喜んでいただける活動に一緒に参加することが意味のある寄付だと考えております。そのためにも、まずは利益が生まれて、次の何かをやっていくというところに、社会への還元が出てくると思っています。スポーツ協賛についても、一緒に何か協業していくくらいのイメージを持ってやっていきたいです。

山﨑)素晴らしいお考えですね。貴社の事業そのものでも世の中に貢献している部分は多いと考えていますが、吉田さんはどのようにお考えですか?

吉田)コンタクトレンズを入れることで視界が広くなる、接触のあるスポーツであればコンタクトレンズで目を守ることができる。また、目が悪くなった人たちは、眼鏡やコンタクトレンズで視力が矯正されることで、ぱっと心が広がったり、「こんなに綺麗に見えるんだ」と視界が晴れて、幸せな気持ちになるはずなんですよね。

「見えること」は楽しいはずです。五感の中でも、視覚というのは凄く幸せの満足度を高める大事なひとつだと思っています。

5年後、未来を見据えた取り組みを

山﨑)先ほどの息子さんの話にもあった通り、今後は彼らが大きくなっていくにつれて、社会貢献や社会について考えることはより当たり前になっていきますからね。

吉田)本当にそうだと思います。彼らが育っていく時に、商品を選ぶ時は何か共感していないと買わないと思うんですよね。彼らは生まれた時から、生きていくための物が揃っている世代だから。

その世代があと5年もすると、購買の主力層になってくるので、その時にレンズアップルが選ばれる企業、サービスになっていないと、企業として残っていけないと思っています。スポーツをはじめ、いろいろなCSRの取り組みをさせていただいていることが大きく花開くのは、その時なのかもしれないですね。

山﨑)これからのパレンテさんの取り組みが楽しみです。本日はありがとうございました!

吉田)ありがとうございました!

対談の様子をYoutubeで公開中!

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