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【アスリート対談・高橋秀人】ウイルスとどう付き合うか?変わった意識・変わらない想い

高橋秀人

2020年以降、新型コロナウイルスに多大なる影響を受けたスポーツ界。無観客で行われた東京オリンピック・パラリンピックを経て、2022年には一部で有観客試合の開催、声を出しての応援などが戻ってきました。

新型コロナウイルスの時代を通して、私たちのウイルス対策への関心も高まり、いかに自分の身を守るかも考えるようになった人も多いのではないでしょうか。
今回は、コロナ禍の中、日本プロサッカー選手会で会長も務めた高橋秀人さん(以下、高橋)とサラヤ株式会社廣岡竜也さん(以下、廣岡)との対談を通し、ウイルスへの対処方法を今一度考えてみたいと思います。

杉本美香さん
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コロナ禍で感じる家族の大切さ

ーー高橋選手もコロナ禍で、感染症対策への意識は非常に高まったのではないでしょうか。ご苦労もされていたと思います。

高橋)そうですね。2年前、新型コロナウイルスの感染拡大時に、僕自身が感染して家族に大きな迷惑を掛けました。ホテル療養に入るまで自宅にて隔離生活を送る中で、家族の大切さやありがたみを感じました。普段から健康で不自由なく生活を送り、子どもと公園で遊んだり家族で食卓を囲む。こうしたことが当たり前ではないんだなということを改めて実感した期間だったのかなと思います。

ーー大変さの中にも、改めて気づかされることも多かったのですね。

高橋)その中でも、子どもへの感染対策という点は非常に悩みました。子どもに対して「うがい手洗いはしっかりでやろうね」と声をかけながらも、「そんなんじゃダメ、3秒しか洗ってないじゃん」という戦いも何度もあります。自分自身が感染したので、自分が味わった辛い経験をさせたくないという想いと、逆にそれを押しつけてしまっている部分とがあり、そこのバランスは難しいなと感じています。健康の大切さと親としての難しさの両方を感じているところですね。

ーー手指消毒は大人でも子どもでも大切なので、しっかり言い聞かせたいですよね。

高橋秀人

しっかり効いて、サラッとした使い心地の『アルソフト』

ーーサラヤさんが発売している『アルソフト』。高橋選手は外出先の携帯用も使われていると伺っています。

高橋)僕自身、消毒に関して実はジェルタイプよりもスプレータイプを好んでいました。ジェルだとまとわりついて、ベトベトする感じがあるからです。しかし、『アルソフト』はそうした感触がなく、スプレータイプのようなサラっとした使用感があってすごく好きな商品です。

廣岡)ありがとうございます。もともと、サラヤ株式会社は日本のみならず世界の医療・福祉施設、食品工場や外食産業などの厳しい衛生管理が求められるプロの現場から、オフィスビル、官公庁など、様々な場所で感染対策に取り組む洗浄・消毒剤の医薬品メーカーです。現在では、家庭用の商品も数多く販売しています。

高橋)よく行くコンビニエンスストアでもサラヤさんの消毒液を見かけます!

廣岡)実はいろいろな場所にあるので探してみてください。(笑)
こうした消毒剤に関して現在起きている問題点の1つとして、感染状況に人々が慣れてしまい、消毒が雑になっていることが挙げられます。高橋選手も、お店に行って消毒剤がジェルタイプだったとき、ベタベタしそうだから量を少なく取ったりしていませんか?

高橋)たしかに。少なく取ってしまっていますね。

廣岡)ベタベタして気持ち悪いから、スプレーだとこぼれるから、出すぎないように量を加減して押したりしていますよね。

高橋)そのくせ子どもには「たっぷりちゃんとつけなさい」と言ってます。(笑)

廣岡)こうした問題を解決するために、アルソフトは開発されました。ウイルスは消毒剤がついた瞬間に死滅するわけではなく、不活化するまでには一定の時間が必要です。その時間と、手のひらだけではなく指の間や指先など全体に広げることも考え、我々のような専門メーカーの消毒剤は、ポンプの一押しで出る量を設定しています。

なので、「ベタつくから量を減らそう」というのは消毒にとって、とてもよくないことなのです。そこでスプレータイプの手からこぼれてしまうという問題と、ジェルタイプのベタつき感の不満を解決しようと取り組みました。

『アルソフト』は、手に取るときにはジェル、力を加えると液体に変化するという特別な処方になっています。なので、飛び散らず、べたつかない使用感を体感できます。「使用感に不満があり、感染対策がおろそかになる」という問題に対して、商品を通して解決を提案していると言えるものです。

ーーなんのために消毒をするのか、ということを改めて考えさせられますね。

サラヤ アルソフト

玄関消毒のすすめ

ーー高橋選手は、ご家族の感染も経験されています。家庭でどのように消毒対策をすることがよいのでしょうか?

廣岡)やはり、ウイルスや細菌を外から持ち込まないことが重要になります。先ほど高橋選手が「子どもたちに厳しく言ってしまう」とおっしゃっていましたが、やはりその部分は、お子さん自身を守ることにもなるので、厳しく言うことが正しく、家族の皆さんがチームとして取り組まないといけません。

サラヤが長年、推奨しているのが『玄関消毒』。家の玄関に消毒剤を置き、帰ってきたらみんなそこでまずは消毒しましょうということです。

玄関消毒のすすめ知っておきたい!家庭の感染と予防:https://family.saraya.com/kansen/

高橋)こうして考えると、いろいろなところにウイルスがついてしまいますね。

廣岡)玄関で消毒してから家に入るだけで大きくリスクを減らすことができます。

ーーたしかに、こうして見ると納得ですね。高橋選手はこのような衛生への意識はコロナ禍以前からありましたか?

高橋)正直まったくなかったです。健康面では、食事などには大きく関心を持って取り組んでいました。コロナ禍になったことで、ウイルス対策という点の大事さに気づきましたね。

廣岡)この数年、消毒を徹底する人が増えたことで、インフルエンザの流行もなくなりました。ですが、今年は人々の衛生に対する意識も下がってしまっており、コロナとインフルエンザの2重流行が心配されています。

ーー今の状況に慣れてしまっている部分はあるかもしれませんね。

廣岡)冬場はノロウイルスなど、新型コロナウイルス以外にも家庭内感染のリスクがあります。
ノロウイルスは、一般的な消毒剤では効果が無いので、しっかりと手を洗うことも同時に重要です。消毒+手洗いをセットで意識してもらうことが大切です。

ーー消毒でも手洗いでも、正しいやり方をすることも大事ですよね。

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原理原則を守りつつ、変化にも対応すること

ーー高橋選手も、コロナ禍でのスポーツシーンでは非常に対策も大変だったのではないかと思います。

高橋)そうですね。遠征先のホテルでの対策や、ミーティングのときにマスクをしなければならないなど、厳しくなりましたね。そうしたことによって、今まで以上にコミュニケーションを取れる場面が少なくなり、人と人の心の繋がりが薄くなったと感じています。人との関係が深まることで、パスのタイミングが合ってきたりすることがサッカーではあると僕は思っているので、その意味でも難しい期間でした。

ーー単純に体調管理という面だけでなく、そうしたプレー面にも影響が出やすかった期間だったのですね。

高橋)こうした変化をチャンスと捉えて対応できるかも問われた期間だったかと思います。サッカーのプレースタイルでも、いままで言われてきた原理原則とは異なるチームのスタイルも出てきています。自分が輝くために、“変化に対応していく”ことは大事だと感じています。

新型コロナウイルスも、ワクチンを打っても変異していくことがありますし、世の中の対応も変わってきます。そうした変化にも、まずは“手洗いと消毒”という原理原則を徹底することを実践した上で対応していきたいと感じています。

廣岡)そうですね。感染対策の基本は、手洗いと消毒です。環境や社会がどうかではなく、習慣をつけ徹底できるかが大事です。

あとは、有効な薬剤を選ぶことも大切です。せっかく徹底していても、効果のないものを使っていては意味がありません。アルコール消毒剤で言うと、「アルコール濃度70%以上」「指定医薬部外品」の2つが大きな指標になります。アルコール濃度はわかりにくいので、「火気厳禁」のマークがついているかも1つの基準にできますね。

ーー意識を持って、正しい行動・選択をすることが大切ですね。対談を通していかがでしたか?

高橋)サラヤさんの、“プロとしてのこだわり”に非常に親近感を覚えました。僕自身サッカーに対してはこだわりを持ってやっていますが、こうした感染対策などに関しては知らないことも多かったので、やはり、その分野にこだわりを持ったプロの方とお話しできて良かったなと思います。妻や子どもたちにも理解してもらえるように、しっかりと伝えていきたいですね。

廣岡)ありがとうございます。サラヤが課題に向き合い、改善してきたことが高橋選手にも共感いただけて嬉しかったです。また、サラヤでは、衛生商品の売上の1%をウガンダの子どもたちの命を守る衛生環境向上のために寄付しています。“家族のため”“ウガンダのため”など、いろいろなモチベーションで皆さんに伝わっていければと思いながら引き続き活動していければと思います。

ーー本日はありがとうございました!

サラヤ
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