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茨城県古河市の建設会社が avex ダンスチームのユニフォームスポンサーになった理由

日本発・ダンスのプロリーグ『Dリーグ』。サッカー人口をも上回るといわれる国内ダンス人口(600万人)は、これから先若者世代を中心に大きな成長が期待されています。

4シーズン目を迎えたDリーグ、その人気No.1チームともいわれるavex ROYALBRATSのスポンサーに、茨城県古河市の建設会社『株式会社菊池工業(以下、菊池工業)』が名乗りを上げました。地域を地盤として事業を展開する菊池工業が、日本全国や世界への拡大を目指すDリーグチームになぜスポンサードするのか?そこには、「チャレンジする精神を応援したい!」という、代表取締役の菊池忠行氏(以下、菊池)の想いがあります。

地域の企業がダンスを応援する、その意義について菊池氏にインタビューしました。

Dリーグ

なぜ古河市の企業がavex ROYALBRATSを?想像もしなかったスポンサー契約

ーー本日はよろしくお願いします!茨城県古河市を地盤としてご活躍されている菊池工業さんが、なぜダンス、なぜavex ROYALBRATSのスポンサーになったのでしょうか?

菊池)正直、私たちのような地方企業が『avex』と冠のつくスポーツチームさんとスポンサー契約を結ぶことは夢にも思っていなかったですし、チャンスがあっても叶うとも思っていませんでした。
近親者経由でavex ROYALBRATSを知ることになったのですが、これまで知らなかったダンス市場のこと、Dリーグのこと、チームのこと、さまざまなお話を聞いていくうちに、少しずつ興味が湧いてきました。

ーー建設業界とダンスの世界、表面的には接点を探すのがなかなか難しい気もします。

菊池)おっしゃる通りです。現状でも、建設業界とダンスの直接的な接点を見つけることはできていません。社内からも、「このスポンサードの目的は?」という意見や、「メリットは何か?利益にどうつながるのか?」など、さまざまな意見が出ていました。

ーーそんな中でも菊池社長がavex ROYALBRATSへのスポンサードをする決め手となったものはどんなことなのでしょうか?

菊池)会社として一度考え方をリセットし、“未来を見つめる若い世代”に視点を置くことにしました。建設業では、現在『担い手育成支援』に力を入れ、人材確保や人材育成、魅力ある職場環境づくりに取り組んでいます。これは私たちにとっても大きなチャレンジです。
同じように、ダンスも成長過程のスポーツということもあり、競技の人気を上げるために若い世代の方が必死にチャレンジをしています。この部分に共通項を感じ、「夢に向かってチャレンジする精神」を応援したいと思いました。
その過程の中で、弊社のロゴが肩を揺らしている。ダンスを通して若い世代が夢や希望に満ち溢れ、切磋琢磨しながら成長し、活躍していく。そんな光景を想像しながら、弊社も若者たちに負けじと事業に邁進していきたいと考えています。

ーー未来を見つめる子どもたちのために、素晴らしい考え方ですね。

菊池)直接的な見返り、という意味ではあまり求めていませんが、こうして注目していただけることで、「こんな田舎の建設会社でも何でもできるんだ!」ということを多くの人に知っていただきたいと思います。

aRB×菊池工業avex ROYALBRATSの選手が着用するユニフォームの左肩には菊池工業のロゴがデザインされています。

思ってもみない大きな反響が

ーー今回のスポンサー契約締結を経て、周囲からの反響はありましたか?

菊池)弊社HPや各SNSを閲覧した方から、とても高い評価をいただきました。『avex』というネーミングに対して反応する方もいらっしゃいましたが、それ以上に私が感激したのは、地元・古河市でもダンスをやっている子どもが非常に多かったことです。その中でも、avex ROYALBRATSのことを既に知っている方もいましたし、そうした方は純粋に「すごい!」と言っていましたね。
困ったことといえば、「ダンスについて菊池さんに相談させてくれ」という声をいただいたくらいですかね(笑)。

ーー菊池工業さんにとって、スポーツやダンスの可能性についてはどのように考えていますか?

菊池)古河市は昔サッカーが盛んな街で、高校サッカーで全国大会を優勝した学校も
あります。陸上でもオリンピックに出場した選手も多く、まさに古河市が謳う「スポーツの街古河」というのがピッタリだと言えます。
ダンスも1つのスポーツとして、教育の一環というだけでなく、まちおこしやイメージアップを図っていくチャンスになりますよね。ダンスによって協調性が向上したり、ステージでは人前に立つ度胸がついたり、言葉や活字では学べないことを得られ、結果的に古河市から健全な子どもたちが成長していくことにつながる。そう考えると、ダンスの与える社会的価値、地域への影響は大きいと思います。

企業として若い世代を応援する理由〜これからの建設業界へ〜

ーー2024年パリオリンピックでも『ブレイキン』が種目として採用されるなど、成長競技としてもダンスは注目されています。

菊池)本当にそうですね。このオリンピックを境に主要なスポーツとしても認識されていくのではないでしょうか。子どもたちや若い人だけでなく、大人や高齢者の間でも“ダンス”が幅広く、深く浸透していくと考えています。

ーー若い世代が中心のダンスへのスポンサー。菊池工業さんとして、若い世代を応援したいという想いを持たれているのでしょうか?

菊池)先ほども少しお話しましたが、建設業界を取り巻く環境は著しく急激に変化しています。若手層の減少、人手不足、労働基準法の改正、ICT情報化システム活用など、課題が山積みの状態です。こうした問題に共通するのは、「担い手不足」です。
今後の日本経済を支える若者たち、いわゆるZ世代が何を考え、求め、得ようとしているのかを深く知りたいと思うとともに、認識しなければいけないと考えています。
このような観点からも、今後の日本を背負っていく貴重な若者たちの夢と希望を応援したいという思いがあります。そして、ダンスを通じて交流を図り、私たち建設業界の魅力も伝えていきたいと思っています。

ーー社外からは多数の反響があったとのことですが、社内ではいかがでしょうか?

菊池)正直、弊社の従業員はまだピンと来ていないですね(笑)。でもそれは仕方ないことで、各自がそれぞれの状況や立場で一生懸命仕事をしてくれてるということだと思います。今後、この提携を機に、菊池工業というネーミングが、世間に周知されていくことになったことに気づくことがあれば、モチベーションも上がってくると確信しています。
そして、スポンサー契約を知った、地元の若年層の方々が、弊社に関心を持ち、仲間が増え、会社に利益をもたらしてくれるのではないかと思っています。そうして次第に従業員たちが誇れるものになると思います。

ーー最後になりますが、菊池工業さんや菊池社長が大事にされていることは何でしょうか?

菊池)「常識を疑え」ということを理念としています。建設業界は、長い歴史の中で、今当たり前だったことが通用しなくなってきています。良識にとらわれず、新しい発想と転換で、各会社の持ち味を活かし、各社のセンスでいま建設業界で何が必要か、何を求められているかを分析し、把握し、目標に向かってチャレンジしていくことが必要だと思っています。

ーー本日はありがとうございました!

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