特集

【対談】ANDROSOPHY×高橋秀人 vol.3~男性育児の未来をつくる~

男性の育児が当たり前になる社会を目指してー。
サッカー選手・高橋秀人と育児用品ブランドANDROSOPHYの対談の第3弾。

最終回である今回は、ANDROSOPHYさんの商品を体験した高橋秀人さんと、その製品の秘密についてさらに聞いていきます。育児の困りごとを解決していく先にある意外な使い方や、男性育児の未来について、二人は何を語るのでしょうか。

高橋秀人_プレー写真
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高橋秀人©yokohama fc

かっこよくて、軽い

ーー高橋さんがANDROSOPHYさんの商品を使った感想を改めて教えてください。

高橋)まずこのカーキの抱っこ紐を見た第一印象は、『かっこいいな』でした。あとは、軽かった、というのがキーポイントでしたね。持った瞬間は軽くても支えられるのか、という点がなんとなく不安でしたが、つけてみると身軽で、しかも安心感もあったのが印象的でした。

山田)ありがとうございます。軽さについては、お恥ずかしい話、製作の段階で一切こだわっていなかったんです。

高橋)え!そうなんですか?

山田)はい。でも実は販売をして、ホームページでレビューをいただいているんですが、一番多いのが「軽さ」なんです。開発側が見ていなかったところが一番お客様に響いていたんです。

実際に一番こだわっていたものとしては、「つけてかっこいいパパになる」ためにどうすればいいか、ということです。そのためのカッコよさ・デザイン性にこだわっていたのと、肩や腰への負担を少なくするというところにもこだわっていました。日本の低反発クッションの技術はとても優れていて、日本のクッションメーカー14社に協力いただいて開発した三層構造のクッションをANDROSOPHYの抱っこ紐には搭載しています。長時間付けていても親が疲れることはほぼない、というくらいこだわって作りました。

高橋)すごいですね。

山田)低反発のものを使うことで、クッション性だけでなく軽さも出て、全体としても大手メーカーのものと比べて軽くなりました。実際使っていただいて、レビューをいただいてから特徴のひとつとして『軽さ』を加えさせていただきました。

©ANDROSOPHY

育児におけるカバン、意外な使い方!?

ーーANDROSOPHYさんの抱っこ紐以外の商品を教えてください!

山田)1つは育児バックというものを作っています。子どもが1人の場合でも、荷物って結構かさばるんです。特に冬だとダウンジャケットを持って行くなど、本当にかさばります。全部で約14 リットルほど、大きめのトートバックくらいの容量が必要です。大きいカバン持ったりすると、すごく使い勝手が悪かったり、見た目が悪かったりしてしまうので、大容量でもそれほど大きく見えないように、すっきり見える構造を土屋鞄製造所の職人と一緒に作っています。もちろんパパママさん達にも使っていただいて、結構好評なんですけれども、自分でもびっくりしたのがフットサルの選手が使用していたことです。

Instagramで、2リットルのスポーツドリンクが5本入るよっていう画像を投稿していただいていて、実は結構フットサルの方々に使っていただいています。やはり大容量だけど使い勝手がいい、そして丈夫にできていてすっきり見える、というところで使用の用途が広がっていったのかなと思います。

高橋)たしかに、サッカーも荷物は多いですからね。大容量は使いやすいかもしれません。

妻は、オムツとか子どもの3本の水筒、自分の財布、手帳などいろいろバッグに入れていて、スーパーで財布を出そうにも中の物を全部出さないと見つけられない、みたいなことになってしまっていました。ANDROSOPHYさんのポーチセットだと、オムツが5枚入るんだ、と思って興味深く拝見させていただいています。
子どものものなどを入れてもかっこよく、自分の洋服とかに合っているなと思えるものがあればすごくいいな、と思いました。

山田)すごく嬉しいです。ありがとうございます。実際に使っていただくと多分質感とかも良く出来上がってますので、育児が楽しくなるだろうなという風に想像して作り上げています。

男性の育児の未来をつくる

ーー『今後の男性育児』という点で、どういう未来にしていきたいと思いますか?

山田)たぶん10年後の育児ライフスタイルって全然変わっているのではないかと思います。今、目先の育児や人々が抱えてる問題に手を添えて、そこに対して育児製品・育児のライフ環境を作っていくという視点もあるんですが、もう1つ我々が大事にしている視点は、10年後のライフスタイルってどういうものだろうということです。そこを想像し、『どういう商品があれば10年後のライフスタイルがもっといいものになるだろう』と考えながら、商品開発やサービス開発を行っています。商品を出すだけではなく、そこに向けたライフスタイルをどのように作っていくのか、育児制度をどのように作っていくのか。
世の中が変わるのを待つのではなくて自分たちから作っていこう、というスタンスでANDROSOPHYは成長していこうとしています。

ーー高橋選手の立場からはいかがですか?

高橋)サッカー選手って、周りの方から憧れの目で見られることも多い職業です。一般の方からすると、夢を叶えた、挫折を乗り越えた、厳しい中で生き残った、などのイメージがあると思っています。そういう、サッカー選手だけでなくアスリートの方々が、競技だけをするのではなく、より競技以外に目を向けて、自分も子どもたちに対して、父親としてこういう風にサッカー以外でも頑張っているよ、というのを社会に示すことができればアスリートの価値はもっと上がっていくと思います。子どものことで言うと、本田圭佑選手が帰国する際に子どもを抱っこして空港に現れたことがあったのですが、それはすごく影響があったと思います。サッカーを一番に頑張らなきゃいけないものの、サッカー以外でも何かを示せたり、誰かを応援できたり、今回であれば男性の育児のところを頑張っていきましょう、というメッセージとしても発信していけたらなと。サッカー選手はサッカーだけしてるんじゃないんだよ!ということをもっと見せていきたいなと思います。

山田)アスリート、高橋さんのようなサッカー選手の方は本当に影響力があると思っていますので、我々は男性が育児に率先して取り組む社会をつくっていくための製品づくりのところで頑張っていくので、そういった影響力のある方々と一緒にいい世界を作っていけたらなと思っています。

高橋)本当にそう思いますし、サッカー選手自体もいままでやってきた従来のことだけでは生き残れない世の中になってきていると感じています。このような発信などで、自分としても価値を高めて、自然に自分が求められている使命ややりがいのために、愚直にやっていきたいと思います。育児や家事も誰かに自慢するためにやるものではないと思うので、自然に1人の父親としても、今回の素敵な対談を通して、これから自分の子どもとの絆を深めていきたいなと思います。

ーありがとうございました!

編集部より

3回に渡ってお届けした対談。育児という多くの方が関わるライフイベントに対して、世の男性の意識をどう持っていくことが良いのか。私自身も非常に考えさせられ、お二人のお話からの発見が多くありました。

第1回では、育児“参加”という概念ではなく、男性も育児をすることが当たり前であり、その関わり方をそれぞれ考えなければならないことを知り、第2回では、アスリート(サッカー選手)というある意味特殊な職業の方からの実際の子育てのエピソードや頭の中を伺うことができました。

皆さんも、『育児』に関して、ご自身以外のまわりの方も含め、より身近に感じてもらえたらうれしいです。

高橋秀人_プレー写真
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