ウイルスなどの感染症対策は、『手指衛生』が基本であるといっても過言ではありません。
今回は、正しい『手洗い』『手指衛生』について、サラヤさんとともに学んでいきましょう。
感染症対策には『手指衛生の徹底』
ウイルスなどの感染症対策に対し、まず私たちがやらなければならないのは『手指衛生の徹底』です。
どんなに優秀で効果的な薬剤があったとしても、それを正しく使うことができなければ効果は発揮できません。正しく使うためには「なぜ必要なのか」を理解する必要があります。サラヤ株式会社では、1989年から食品衛生管理者の資格取得支援制度を導入し、使用方法を知るだけでなく、その理由についても考えていくことを徹底しています。会社や工場という場所だけでなく、家庭でも同じです。
手には洗い残しがたくさん!?
実際に、人々は手洗いを“正しく”実施できているのでしょうか?
手のひらはよく洗えていますが、指、とくに親指はよく洗えていないことが多いと言われています。しかし、人が物に触れたり、握ったりするのは主に指、とくに親指です。正しい手洗いができていないと、ここにウイルスが残ったままになってしまいます。
消毒する際にも同様に、消毒し残しが起きていることがあります。手のすべてに消毒薬を行き渡らせるには、約15秒必要と言われています。「意外と多く出てくる!」と思うサラヤの消毒液も、刷り込みに15秒かけてできるように量を計算されているのです。
『玄関消毒』をしよう!
サラヤが推奨していることとして、『玄関消毒』が挙げられます。
玄関消毒は、様々なウイルスや細菌などの家庭内感染を防ぐために非常に重要です。
「帰ったら手を洗うから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、玄関から洗面台で手を洗うまでに、電気のスイッチ、ドアノブ、蛇口などいろいろな場所に触れることがあります。そこから家庭内感染が広がる可能性もあるので、玄関消毒はとても重要です。
効果のある消毒液の基準
現在、世の中には多くの種類の「除菌」や「抗菌」「殺菌・消毒」と書いてある商品があります。
なかには、ウイルスに対して有効性の乏しい消毒液が存在することもあります。どのような基準で選ぶのが良いのでしょうか?
アルコール度数70%以上
厚生労働省では、アルコール度数が70%以上のものが推奨されています。ですが、アルコール度数は記載がわかりにくい場合もあるので、その場合は『火気厳禁』マークを探しましょう。火気厳禁マークはアルコール度数が60%以上のものにつけられるマークなので、1つの指標となります。
指定医薬部外品であること
アルコール度数が70%に満たないものであっても、ウイルスに対して有効性を持つ消毒液があります。それを見分けるには、『指定医薬部外品』かどうかを基準にしましょう。
上記2つ、もしくは1つでも満たすものでないと、ウイルスを不活性化することはできないと言われています。商品を買う際には是非確認してみてください。
まとめ
衛生に関することは、『正しく』理解し、実行していくことが不可欠です。個人の意識を積み上げることが、公衆衛生の向上につながります。洗い残しのないように手洗いをする、玄関消毒、アルコール度数70%以上など、家族や職場の方々とも正しい知識を共有し、ウイルスから身を守っていきましょう。