「自分の身を守るにはどうしたらいいのかな?」大人でも小学生でも、災害時に自分の身を守る行動ができるかどうかはとても重要です。
とっさのときでも身を守る『ポーズ』ができるように、“ダンス”を使って動きを覚える『防災ダンス』。
男子プロバスケットボールクラブのアルバルク東京では、ホームタウンである渋谷区と連携し、地域の小学生向けの授業を行っています。今回は渋谷区立幡代小学校にて、アルバルクチアリーダーが子どもたちに『防災ダンス』を教える授業に潜入しました!
「SDGs知ってるよ!」
地元のバスケットボールチームであるアルバルク東京。アレックス・カーク選手の等身大パネルはなんと211cm!「まじすげぇ」と子どもたちも大きさに驚き、バスケットボールの映像にも夢中になります。
「SDGs知ってる?」という質問に対しては、「知ってるよ!」「歌で覚えた!」という声も上がる、SDGsネイティブである子どもたち。生活科の中で学ぶ一環として、今回の防災ダンスの授業が組み込まれました。
『えがお』と『ありがとうのことば』
今回は、アルバルク東京チアリーダーのYUIさんとNAHOKOさんが講師に!
チアリーダーが応援で大切にする、『えがお』と『ありがとうのことば』を意識しながらダンスがスタート!
3つのポーズを覚えたあとには、一緒に「じしんダンゴムシ体操」をダンス!
少し複雑な動きも、YUIさんNAHOKOさんの動きを見ながら上手に踊ることができました。
じしんダンゴムシ体操とは…
地震が発生し、机が近くにないときにとる「だんごむしのポーズ」をテーマにしたダンスです。「慌てない」「騒がない」「物が落ちてこない、倒れてこない場所を見つける」など、ポーズを取る前の確認事項も歌われているため、ダンスを通じて、地震発生時に取るべき行動の流れを習得することができます。
(監修:慶應義塾大学防災社会デザイン研究室)
防災を子どもたちに伝えること
こうした防災に関することを、子どもたちに伝える上での難しさ、考え方、そしてアルバルク東京との取り組みについて渋谷区立幡代小学校 加納一好校長にお伺いしました。
ーー現在、幡代小学校では『防災』に対してどのような取り組みをされているのですか?
加納)月に1回の避難訓練があります。加えて、交通安全や健康保持など生活全般に関する『安全指導』の中で、災害時の対応も学習します。
ーーチアリーダーのYUIさんからの防災に関する質問にもスラスラ答えられるなど、子どもたちはすでに防災への知識もあるように感じました。
加納)幼稚園・保育園からの積み上げも大きいと思います。とくに、『ダンゴムシのポーズ』は、机がなく広い場所にいることの多い幼稚園・保育園児は、言われてすぐにできる子が多いですね。
ーーこうした『防災』などの取り組みにおいて、大切なことは何でしょうか?
加納)“積み重ね”ですね。この授業を受けて、明日災害が起きてもちゃんと対応できるか?と言われると、正直難しい面もあります。しかし、こうした教えを積み重ねておくと、「本当に必要だ」とわかったときの理解度がかなり深くなります。避難訓練もこうした授業も、継続して積み重ねていくことが大事ですね。
ーーアルバルク東京さんと一緒にやる意義をどのように感じていますか?
加納)やはり、楽しみや親しみを感じながら取り組むことができますよね。休み時間には、多くの子どもたちがマスコットのルークと一緒に遊んでいました。
加えて、「バスケットボールチームがやるくらい大切なことなんだ!」と思うことにも大きな意味がありますよね。チームの大ファンの先生もいるので(笑)、今後もいろいろなことにアルバルク東京さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。
ーーありがとうございました!