『シッティングバレーボール』は、下肢障がいや上肢切断の選手が座った状態で行う6人制のバレーボールです。国内では多数の健常者プレーヤーも競技を行っていて、選手として試合にも出場可能です。 この記事では『シッティングバレーボール』のルールや競技の見どころをわかりやすく解説していきます。
シッティングバレーボールとは
シッティングバレーボールは、下肢障がいや上肢切断の選手が座った状態で行う6人制のバレーボールのことです。 コートの広さは一般のバレーボールコートよりも小さく、ネットは低く設定されています。サーブ、ブロック、スパイクをする時は、床からでん部(お尻)を浮かしてはいけませんが、レシーブの時のみ短時間でん部を浮かしても良いルールになっています。 座ったままで行うため、正確なレシーブやトスが求められ、その技術力の競い合いが魅力の競技です。
シッティングバレーボールのルール
国際障がい者バレーボール連盟 (WPV)が定める規則では、ラリーポイント制・5セットマッチ(3セット先取で勝利)で、6人制バレーボールとほとんど同じルールで行われます。床にでん部をつけた状態でプレーするため、コートの広さは一般のバレーボールコートよりも狭く、ネットの高さも低く設定されています。
コートの広さ
サイドライン10m、エンドライン6m
ネットの高さ
男子1.15m、女子 1.05m
サーブ、ブロック、スパイクなどの際は、立ち上がったり飛び跳ねたりして床からでん部が浮いてしまうとリフティングの反則となりますが、レシーブの際だけ短時間でん部が床から離れてしまうことが認められています。また、サーブブロックも認められています。
シッティングバレーボールのクラス分け
シッティングバレーボールでは、選手を障がいが軽度の選手(VSⅡ)とそれよりも重い選手(VSⅠ)の2つクラスに分けています。1チーム12名のうち障がいの軽いVSⅡクラスの選手は最大2名のみで、コートに入ってプレーできるのはそのうち1名です。
引用:https://www.parasapo.tokyo/sports/sitting-volleyball
シッティングバレーボールの魅力
シッティングバレーボールはコートが狭く、選手同士やボールと床との距離も近いため、高速なラリー、技術的・パワフルな攻撃や守備が見られるのが大きな魅力です。
シッティングバレーボールは、腕を伸ばせばネットの上に手がいくので、ブロックをしやすくなっています。なので攻撃側はブロックをかわすため、クイックなどコンビネーションや、フェイントを多く使用します。 またサーブをブロックできるので、攻撃側はコースを読まれないように、コースを打ち分けたり、高さを工夫したりといったバリエーション豊かなサーブをします。 選手のスゴ技をたくさん見られるのはシッティングバレーボールならではの魅力なのではないでしょうか。