3分解説

【3分解説】グリーンウォッシュとは〜その意味をわかりやすく解説〜

グリーグリーンウォッシュ1

『グリーンウォッシュ』とは、実際はあまり環境に優しい活動をしていないのにもかかわらず、一見環境に配慮しているように見せかけることを指します。環境に配慮したイメージのある「グリーン」と、うわべを取り繕うことを意味する「ホワイトウォッシュ」を組み合わせて作られた造語です。主に、企業の商品広告や活動に使われ、商品のパッケージなどから“エコ”や“サステナブル”のような偽りの印象を与えていることが問題視されています。
今回は、グリーンウォッシュが注目されている理由や具体的な事例についてわかりやすく解説していきます。

グリーンウォッシュとは

『グリーンウォッシュ』とは、実際はあまり環境に優しい活動をしていないのにもかかわらず、一見環境に配慮しているように見せかけることを指します。環境に配慮したイメージのある「グリーン」と、うわべを取り繕うことを意味する「ホワイトウォッシュ」を組み合わせて作られた造語です。主に、企業の商品広告や活動に使われ、商品のパッケージなどから“エコ”や“サステナブル”といった偽りの印象を与えていることが問題視されています。

グリーンウォッシュ2

『グリーンウォッシュ』は1980年代にアメリカの環境活動家を中心に使われ始めました。具体的な例としては、サービスや商品に無関係の自然や緑の画像が使われている、ファッションブランドにおいては、生産過程で大量の温室効果ガスを排出しているのにも関わらず、“リサイクル素材”や“天然素材”といった表記を大々的に使用するなどを挙げることができます。

グリーンウォッシュの危険性と問題点

グリーンウォッシュの危険性と問題点について消費者と企業目線で解説します。

消費者のリスク:無意識な環境破壊への加担

現在、消費者にとって商品を購入するときに環境に配慮しているかどうかは、値段や品質と同じように重要な要素になっています。そこで、グリーンウォッシュを行っている商品が市場にある場合、消費者が本当に環境に良い商品を選択することが困難になってしまうという問題点がありますさらに、これにより実際に環境に配慮している商品への信頼度が低下し、そもそも環境に優しい商品を購入しようという消費者が減ってしまうという懸念点もあります。

企業のリスク:投資家や金融機関から見放される原因になる

『グリーンウォッシュ』は、顧客からの信頼を損なうだけではなく、投資家や金融機関の信用も失うことになります。現在、世界的にESG投資への関心が高まりを見せています。しかし、『グリーンウォッシュ』により、投資家がESG投資を避けるというリスクが高まることになります。また、金融機関からの信頼を失うことで融資期間などの融資の条件が厳しくなったり、場合によっては融資の停止を受ける可能性もあります。

グリーンウォッシュの具体的な事例

過去に大手企業で行われたグリーンウォッシュの事例について解説します。

H&M

2019年にファストファッション大手のH&Mは、「コンシャスコレクション」を発表し、オーガニックコットンやリサイクル素材を使用した商品の販売を行いました。販売時に環境に優しいサステナブルなファッションであると打ち出し世界で展開しましたが、実際にどの製品のどの素材に何%リサイクル素材を使用したのかといった具体的なデータが示されておらず、ノルウェー消費者庁から「グリーンウォッシュである」と講義を受けました。

グリーンウォッシュ3

マクドナルド

マクドナルドは2018年にイギリス等の複数の店舗で、「プラスチック製ストロー」の使用を禁止し、100%リサイクル可能とする紙製ストローに切り替えました。しかし、当時の紙製ストローは、強度を高めたために厚すぎてリサイクルができず、実際には各店舗で廃棄されていたことが判明し、批判を受けました。

どのように見分けるべきか

実際はあまり環境に優しい活動をしていないのにもかかわらず、一見環境に配慮しているように見せかけている『グリーンウォッシュ』にだまされないためにはどうすればいいのでしょうか。
まず、重要なのは「グリーン」「サステナブル」「エコフレンドリー」などのあいまいな言葉について、この商品のどこがそれに当てはまるのかを考えることが大切です。見せかけだけのエコをアピールする企業を見抜く目を養うことや批判的に物事を考える必要があります。
また、目の前の商品から得ることができる情報だけではなく、その商品が作られる製造工程や企業の取り組みを知ることも大切です。それにより、商品完成までにどれくらい環境負荷があるのかについて理解をすることができ、自ら自信を持ってこの商品は環境に良いと判断できるようになります。

以上、『グリーンウォッシュ』について事例とともに解説しました。消費者一人ひとりが正しい情報を見極め、商品を購入する前に一度考えることが求められています。

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