3分解説

【3分解説】フェムテックとは~その意味をわかりやすく解説~

『フェムテック』とは「女性が抱える健康課題を、テクノロジーで解決する商品やサービス」を意味します。吸水ショーツ、デリケートゾーンケア製品などの “モノ” に加え、月経周期の予測アプリや更年期障害の改善などの “サービス” も『フェムテック』の代表例です。この記事では、近年『フェムテック』に注目が集まる理由とともに、関連する商品や企業を紹介していきます。

フェムテックとは

先ほどもお伝えした通り、『フェムテック』とは「女性が抱える健康課題を、テクノロジーで解決する商品やサービス」のことを意味します。「Female(女性)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語で、欧米を中心に市場が拡大し、最近では日本でも注目されています。例えば、衣料品ブランド「UNIQLO(株式会社ユニクロ)」が吸水ショーツを発売したことが話題となりました。

『フェムテック』は、生理不順、更年期、PMS、ピル、セルフプレジャーなど、女性の「性」に関する分野を取り扱っています。その領域はとても広く、様々な場面で『フェムテック』が登場するようになりました。

フェムテックが注目される理由

そんな『フェムテック』ですが、近年なぜ注目が集まっているのでしょうか。

まず考えられるのは、私たちのジェンダー平等意識が向上していることです。女性の社会進出が進む中で “女性が働きやすい環境づくり” が求められるようになりました。そのためには、生理や妊娠などの健康課題を解決することが重要です。そこで注目を集めたのが『フェムテック』でした。
また、女性管理職が増えたこと、男性の育休取得率が増えたことは、私たちのジェンダー平等意識が高まっている証拠でしょう。

そして、女性が声を上げやすい社会に変化したことも理由の一つです。『フェムテック』は女性の「性」に向き合うことを目的としています。こうした課題は、世界人口の半分以上が向き合うものでありながら、今までタブー視されてきました。しかし近年では、SNSや動画配信サイトの普及により、そういった「性」の話を共有しやすくなりました。2017年に起こった#Me Too運動(過去の性被害を告白し、社会に訴える運動)もその一例です。こうした動きが、女性の人権意識向上や『フェムテック』への関心につながったのでしょう。

そして、この変化の追い風となったのがテクノロジーの進歩です。テクノロジーが進歩したことで、生理や更年期などの悩みをデータ化し、解決策を提供しやすくなりました。こうしたテクノロジーの進歩が『フェムテック』市場を盛り上げる一因となっているのです。

フェムテック商品・企業の例

では、実際にどのような商品・企業があるのかを見てみましょう。

デリケートゾーンケア

flora「Mellia株式会社」はデリケートゾーンケア商品を販売する企業です。デリケートゾーンの経皮吸収率は腕の42倍と言われており、炎症や匂いなどのトラブルが起こりやすい部分です。そうした悩みを解決するために、「からだと向き合い、自分を知るためのデリケートゾーンケアブランド」として様々な商品を販売しています。

Mellia×Sports for Social前編サムネイル
「毎日を自分らしく生きるためのデリケートゾーンケア」Mellia × Sports for Social〈前編〉【連載 #女性のコトを考える vol.4】Mellia×Sports for Social〈前編〉デリケートゾーンケアブランド『I’m La Floria(アイム ラフロリア)』を展開するMellia株式会社共同代表の原由記さんと和田由紀さん、Sports for Socialを運営する株式会社HAMONZ代表取締役・山﨑蓮が「デリケートゾーンケア」をテーマに対談。...

 

フェムテック専用オンラインストア

フェムテック

続いて紹介するのは、世界初のフェムテック専門オンラインストア「fermata store」です。ここでは、吸水ショーツや月経カップなど、女性の健康問題に役立つ製品のみを取り扱っています。また、オンラインストアを運営する「fermata」は、専門家による無料セミナーを開催するなど、『フェムテック』において様々なサービスを展開しています。

吸収型ボクサーパンツ

Rebolt株式会社Rebolt」は吸収型ボクサーパンツ「OPT(オプト)」を開発しました。従来の吸水ショーツは、女性らしさや可愛らしさを求めたデザインが一般的でした。しかし、女子サッカー選手によって開発された「OPT」はカッコよさを追求した製品であり、生理という課題に向き合いながら、どんな時でもありのままであれるジェンダー表現の選択肢を増やしています。

Rebolt対談前編
「生理は“女性”だけのものなのか?」Rebolt × Sports for Social〈前編〉【連載 #女性のコトを考える vol.1】生理は"女性"だけのもの?恥ずかしいものとして隠され、どうしても触れづらい。そんな「生理」について、役/元サッカー選手であり株式会社Rebolt共同代表の下山田志帆さんと内山穂南さん、株式会社HAMONZ代表・山﨑蓮が語り合いました。...

オンラインピル診療サービス

mederi「mederi株式会社」は「mederi Pill」というオンラインピル診療サービスを運営しています。産婦人科に行くことをためらったり、育児や仕事で忙しかったりなど、女性の気持ちに寄り添って開発されました。以前 Sports for Social でも取材し、偏見の多い「ピル」について対談しています。

セルフプレジャーアイテム

女性向けセルフケア・アイテムブランド「iroha(イロハ)」は、女性目線で開発されたセルフプレジャーアイテムを多く取り扱っています。“恥ずかしいこと” として見られがちなセルフプレジャー。しかし、自分の身体と向き合うセルフケアとして、女性の健康のためにとても大切なことなのです。

フェムテックの今後

今回は『フェムテック』がなぜ注目されるのか、実際の商品・企業についてご紹介しました。
2021年、経済産業省は「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」活動を始めたことで、『フェムテック』事業を行う会社に補助金が出るようになりました。こうした政府の動きを踏まえると、これから市場はさらに大きくなるでしょう。

そして『フェムテック』は女性のためだけのものだと思われがちですが、実はそうではありません。生理や更年期の話を「触れていいのか分からない」と思っているのは、男性も同じだからです。『フェムテック』が「性」の問題を、フラットかつオープンに話せるきっかけになれば良いなと思います。