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【#女性のコトを考える】『ピル』について正しく知る~mederi Pill~

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みなさんは「ピル」について正しく説明できますか?

この連載では「#女性のコトを考える」をテーマに、女性だけではなく、男性が“女性”のことを、知る・理解するための対談をお届けしてきました。今回は、mederi株式会社の代表取締役社長、坂梨亜里咲さん(以下、坂梨)に、mederiのサービスでもあるピルについて、そして妊活や性教育についての話を伺います。

前澤ファンドからの出資も受ける注目のフェムテック企業から世の中へのメッセージとは?

(全2回のうち#1、後編はこちら

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起業の原点は「私と同じ経験はして欲しくない」という想いから

ーーまず、坂梨さんが2年前にmederi株式会社を立ち上げた経緯について教えてください。

坂梨)大学を卒業後、女性向けウェブメディアのディレクターなどを経験し、2年前に創業したのがmederi株式会社です。

メディアの世界に身を置き、自分では情報収集能力も高いと思っていましたが、自分の妊孕性(にんようせい:妊娠するための力)の低さに気がつくことができず、わかったときに大きな後悔をしました。「同じ経験をする人を1人でも少なくしたい」という想いから、mederi株式会社を立ち上げました。

ーーサービスとしては、どのようなことを提供されているのですか?

坂梨)『より女性が生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会にむけて。』というビジョンを掲げ、本質的に心と体のバランスを整えるためのサービスを展開しています。

最初に取り組んだのは、私のように妊娠を望む女性に向けたサプリメントとチェックキットの販売です。現在はそれに加えて、新たに資金調達をし、『ピル』を起点としたコミュニケーションをとる『mederi Pill』というオンラインピル診療サービスを立ち上げました。

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ーー資金調達では、前澤友作さんの「前澤ファンド」からの出資も受けていますよね。

坂梨)そうですね。以前から、「影響力のある男性に関わっていただいて、社会ごと化したい」と思っていました。出資をしていただいたこともそうですが、前澤さんから『PMS』『生理不順』『更年期』というワードが発信されるということ自体が、多くの方に身体の変化に興味を持っていただくきっかけになると思うので、とても嬉しいです。

ピル服用率を高めることでつながる『女性活躍』

ーー新しいmederi Pillについてお伺いできればと思います。mederi Pillにおけるオンラインピル診療サービスには、どのような特徴があるのですか?

坂梨)『ピルが欲しいユーザーと、ピルを処方できる提携医療機関をマッチングさせるプラットフォーム』です。その大きな特徴として、オンライン診療で対応する医師は産婦人科医しかいないという点があります。婦人科のことは婦人科の専門医でないと、という思いが私自身にあり、診療の質には強いこだわりを持っています。

ーー日本の女性で、ピルの服用をされている方はどのくらいいらっしゃるんですか?

坂梨)日本のピル服用率は3%で、諸外国に比べて極めて低い状況です。

世界の服用率

私たちはこの日本での服用率を3年後には10%にすることを目指しています。ここはmederi社だけでというよりも、医療機関、同様のサービスを展開する他社様も含めて一緒に伸ばしていくことで、その普及率を達成できると思っていますし、日本全体の服用率を高めることが結果的に『女性活躍』や『ジェンダーギャップ指数の改善』に繋がると感じています。

こうした現状を『社会ごと化』するために、フェムテック振興議員連盟に参加したり、生殖医療の勉強会を衆議院会館で行ったおり、今後は大学との連携も考えています。また、企業の福利厚生の一環として『低用量ピル』の正しい知識と対象の女性に届くような機会を作るためのプロジェクトを始動しています。

坂梨代表

女性は知っている『ピル』のコト

山﨑)ありがとうございます。先ほど、日本のピル使用率が3%というグラフがあったと思いますが、なぜ日本では普及が遅れているのでしょうか?

坂梨)産婦人科の先生から聞いた話では、海外でピルの使用が始まってから、約40年後に日本でピルが承認されました。日本の決裁者は男性が多く、「ピルを導入することによって、女性の性が乱れるのではないか」という発想から承認がズルズル遅れたと聞いています。一方で男性の勃起不全治療剤(バイアグラ)は約半年程度の異例のスピードで承認されている。「男性の性は乱れないのか」とは思いますが、そうした偏見、性差があったことも大きな要因としてあるようです。

山﨑)そうだったんですね。ここ数年、mederiさんはじめ多くのフェムテック企業が誕生しています。ピルの使用率にも変化はあるのでしょうか?

坂梨)私たちが医療機関、他のサービス利用状況をリサーチして算出したデータによると、少しずつ増えてはいます。それでも多分、今の時点で3.5%ぐらいと試算しています。

山﨑)言葉を選ばずに言うと、私はずっと「ピルは避妊のために飲むもの」というイメージがありました。でもmederiさんの記事を読んで「そうではない」ということに気づかされました。

坂梨)男性に「ピル」の話をすると、「えっ避妊?」と思われることが多いですよね。私自身10代の頃からピルを飲んでいましたが、お付き合いしていた男性からも遊んでいる、というような目で見られたこともあります。

山﨑)女性の場合はどんな反応ですか?

坂梨)女性は「友達が飲んでいる」などの理由から関心を持ち、ピルの効果をわかっていることが多いです。
実際にアンケートを実施させていただいたところ、「ピルが子宮内膜症の改善に効果がある」などのことは知っているけれど「怖くて手が出せない」「副作用などのリスクを知らないから手が出せなかった」という人が多かったですね。

山﨑)そうなんですね。どうでしょう、「男性にも、もう少し知って欲しい」という想いはありますか?

坂梨)知ってほしいですね。男性は『ピル』について詳しく学んできた方は多くないと思いますし、そもそも目に触れる機会もほとんどないことも大きいと思っています。

生理の回数は生涯で50回から450回へ増加

山﨑)女性は、どういったところでピルに出会い、その効果を知るのでしょう?

坂梨)「生理周期が乱れている」「生理期間に肌荒れする」など、生理に関わる不調がきっかけになる女性の方は多いですね。そこから「じゃあどうすればいいんだろう」となったときにピルを薦められる形です。

PMSと呼ばれる、生理の10日前くらいから起こる、ちょっとイライラしたりする精神的な症状や、ちょっと体がだるいな、という症状に悩む方も多いですね。

ーーPMSの悩みは昨今多く目にしたり、聞いたりするようになりました。

坂梨)実は、現代女性の生理の回数は昔に比べると9倍と言われています。少し前の時代では、出産する人数が多い、初潮が遅く閉経が早い、などの理由から、月経の回数が生涯で50回ほどと言われていました。
それが晩婚化、晩産化で、子どもを産まない方や少ない方、初潮も早く閉経も少し遅くなり、生涯での生理の回数が450回にまで増えました。

山﨑)9倍!それは驚きですね。

坂梨)こんなに回数は増えているのに、身体の機能は変わっていないため、生理での不調で悩む方には苦しい状況が続くことになります。PMSなどの影響による、生理前、生理中、生理後の不調を改善したいというニーズが、弊社のユーザーの半数ほどいらっしゃいます。

編集より

『女性だけではなく、男性が“女性”のことを、知る・理解するための対談』としてお届けしてきた『#女性のコトを考える』連載。

『ピル』についての話題は、特に認識の薄いものなのではないでしょうか?

後編では、性教育の面などから、ピルという商材だけでなくライフステージに寄り添ったmederi社の考え、そして男性の向き合い方についてお話していきます。

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【#女性のコトを考える】「大切にしなきゃ」という想い〜mederiが寄り添うライフステージとは?~坂梨さんご自身の経験から、「同じ思いをしてほしくない」と始めたオンラインピルの診療サービス。前編では、日本でのピルの使用率の低さや、男性の誤ったピルへの認識などについてお話いただきました。後編では話を広げ、性教育や男女のパートナーでの接し方、そしてmederiがライフステージに寄り添うブランドとして目指すものについてお話を伺います。...

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