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【#女性のコトを考える】「大切にしなきゃ」という想い〜mederiが寄り添うライフステージとは?~

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(前編はこちら/全2回のうち#2)

この連載では「#女性のコトを考える」をテーマに、女性だけではなく、男性が“女性”のことを、知る・理解するための対談をお届けしてきました。今回は、mederi株式会社の代表取締役社長、坂梨亜里咲さん(以下、坂梨)に、mederiのサービスでもあるピルについて、そして妊活や性教育についての話を伺います。

坂梨さんご自身の経験から、「同じ思いをしてほしくない」と始めたオンラインピルの診療サービス。前編では、日本でのピルの使用率の低さや、男性の誤ったピルへの認識などについてお話いただきました。

後編では話を広げ、性教育や男女のパートナーでの接し方、そしてmederiがライフステージに寄り添うブランドとして目指すものについてお話を伺います。

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【#女性のコトを考える】『ピル』について正しく知る~mederi Pill~「『ピル』について説明して」と言われて皆さんは説明できますか? この連載では「#女性のコトを考える」をテーマに、女性だけではなく、男性が“女性”のことを、知る・理解するための対談をお届けしてきました。今回は、mederi株式会社の代表取締役社長、坂梨亜里咲さん(以下、坂梨)に、mederiのサービスでもあるピルについて、そして妊活や性教育についての話を伺います。...

もう少しオープンマインドで性教育を

ーーピルに関すること、生理による悩みなど、教育過程の性教育ではなかなか教えてもらえなかった記憶があります。

山﨑)「日本の性教育は行き届いてない」ということは、私自身も感じることがありますし、過去に対談させていただいた方々も同じ課題をお話されていました。坂梨さんは、性教育においてどのような点をしっかりと伝えた方が良いと思いますか?

坂梨)「セックスが良くないこと」として認識してしまうような教育を改善すべきだと思います。まず中学校、あるいは高校で子どもを持つことやセックスについて学ぶ機会がない。隠されていることだと思うのですが、でもみんな将来子どもを得るためには性行為を行うわけです。
もう少しオープンマインドで性教育を受けないと、いつまで経っても「産婦人科に行くことが恥ずかしいこと」だと思ってしまったり、性行為の注意点を知らないまま性感染症に罹ってしまうことも起こり得ます。

ピルを飲んでいても性感染症は防げません。感染症はコンドームを使用することが大切で、知らないうちに他人に移してしまうこともあります。そもそも『性感染症』についてよく知らないまま大人になる人もいると思うんですよね。身体にまつわる大事なことなので、手厚く教えるべきだと思います。

「僕もきちんと大切にしなきゃ」と思って欲しい

山﨑)坂梨さんは、ピルのことや性教育について、男性に対してどのように理解してほしいと思いますか?男性と女性の間(パートナー間)でどのような会話をしていく必要があるんでしょうか?

坂梨)女性はホルモンバランスの変化によって、生理前・生理中・生理後・通常時、というように1ヶ月で4つの顔を持っていると言われています。4つの顔がすごく激しい方もいるだろうし、全然波がない方もいて、それは人それぞれ違うのでわからないものなんです。

だから、女性が不機嫌そうなときや、不調そうなときには、敏感になって気づいてあげて、優しい言葉をかけてあげるだけでも良い関係が構築できると思っています。一歩引いて優しくなることが大事ですね。

あとは性行為の際も、「ピルを飲んでるから男性側は何もケアしなくて良い」と思わないで欲しいです。避妊はできても性感染症は防げないので、お互いが検査をするまではマナーとして、男性はコンドームをつけるなどのケアをしてあげること。「ピル飲んでるんだ、避妊できるんだ、ラッキー」という感じではなくて、「僕もきちんと大切にしなきゃ」と思って欲しいです。

「生理ちゃんと来てないんじゃない?大丈夫?」

山﨑)なるほど。坂梨さんは非常にオープンな印象をうけますが、実際にいざ自分のパートナーと避妊や不妊の話を切り出すのはすごく難しいと思うんですよね。
切り出し方も含めて、どういう流れでそういう会話をしていけば良いかというのは、ぜひアドバイスをいただきたいなと思います。

坂梨)そうですね。コレが正解というのはないので難しいところですが、お付き合いをしている女性に対しては、彼女が毎月きちんと生理が来ているか、だいたいこのぐらいの時期に生理が来るんだな、と彼女の生理周期をきちんと把握して欲しいです。その前後の彼女の変化をきちんと見て、少し不調を感じてそうだったら、言葉をかけても良いかなとは思います。あまりにも言われると、鬱陶しく思う女性もいるので、生理の有無の確認だけでもご自身の中でしてもらったら良いかと思います。生理周期が遅れがちだったり、2、3ヶ月に1回しか来ないとかだと、婦人科系疾患の可能性もあります。
その場合は、「生理ちゃんと来てないんじゃない?大丈夫?」などのコミュニケーションを取ってあげて、「一緒に産婦人科行く?」と聞いてくれることが優しい対応なのではないかと思います。

ライフステージごとに向き合い、『愛されるブランド作り』がしたい

山﨑)mederiさんとして、「今後、こういった悩みに寄り添っていきたい」というお考えはありますか?

坂梨)そうですね。私たちとしては現時点で『まだ子どもを望んでいない20代~30代女性・独身女性』と『子どもを望みたい女性』という2つのターゲット層がいます。次は更年期に対応するプロダクト・サービスを作りたいと考えています。妊娠から更年期と、ライフステージごとに向き合っていく、『愛されるブランド作り』を目指しています。

ピルを取り扱うのは、ライフステージ全体を考えた上でのエデュケーションの一部と考えています。「日々の体調の不調を改善する」という目の前のことしか考えられないフェーズから始まり、将来のために身体を大切にすることを学ぶ。「妊娠したい」となったら必要な栄養素が入ったサプリメントや、チェックキットをご提供し、出産後にまたピルを再開される方も多いはずです。そして次のライフステージである更年期、女性にとってしんどい変化ではありますが、その更年期も快適に過ごせるようなプロダクトを提供したいです。

「この年代はこの会社の商品だったよね」ということではなくて、生涯に渡ってmederiがお客様の生活に浸透するライフスタイルブランドにしたいです。

山﨑)いいですね。しかも坂梨さんご自身も自分の年齢とともに感じる課題が変わるので、非常にプロダクトに反映させやすいですよね。

坂梨)私自身、不妊治療の経験をしているのですが、早発閉経の症状があったことが原因でした。更年期を人より早く経験することになるため、一般的な女性のライフステージを誰よりも早く経験しているので、そうした気持ちもわかります。自身にも重ねながらモチベーション高く取り組んでいきたいです。

山﨑)プロダクトと自身の課題と、一貫性をすごく感じます。

坂梨)私にとって、ライフワークです。mederiの提供するサービスや発信を通じて、『より女性が生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会にむけて』頑張っていきたいと思います!

ーーありがとうございました!

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“自宅でできるもっとも身近な妊娠準備”を目指して、日常生活での女性ならではの悩みと不安に寄り添い、最適な選択を見出すきっかけをつくります。

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