Sports for Socialのトップパートナーであるサラヤ株式会社(以下、サラヤ)。ボルネオやウガンダなどでの社会貢献活動に注目されがちですが、「そもそも商品自体が社会貢献に繋がっている」ということもサラヤの特徴です。
サラヤのカロリー0の自然派甘味料「ラカントS」について、サラヤの廣岡竜也さん(以下、廣岡)、沢目晃誠さん(以下、沢目)と、アスリートを栄養という点でサポートしている株式会社Cuore(以下、Cuore)の岸川侑平さん(以下、岸川)にお話を伺いました。
長友選手も取り入れている糖質と脂質を管理する食事法「ファットアダプト」
ーーまず、株式会社Cuoreさんは、どのような会社なのですか?
岸川)Cuoreは、代表取締役兼オーナーが現在FC東京に在籍しているサッカー選手・長友佑都で、長友が約6年前に立ち上げたベンチャー企業です。
Cuoreは、主にこれまでに長友佑都のサポートのためにしてきたことを、一般向けに落とし込んだりアスリートの方に役立てていただけるような発信をしたりということを、さまざまなツールを使って行っています。実際に、私たちの中心メンバーである加藤超也は長友の専属シェフとして活動しており、私自身は、その加藤のサポートや「食」関連の営業や管理などをしています。
サラヤさんには、『ラカントS』を中心とした低糖質なレシピの発信や、アスリートをサポートするためのプログラムの構築にご協力いただいています。ラカントSは、低糖質という点で私たちにとってマストアイテムですので、サポートをいただいて非常に助かっております。
ーーありがとうございます。サラヤの沢目さんにお伺いしますが、なぜCuoreさんとラカントSが一緒に取り組みされているのでしょうか?
沢目)『ファットアダプト』という食事方法が大きなカギになっています。今でこそ、ファットアダプトという食事方法はさまざまな場所で提唱されていますが、まだまだその考え方すら広まっていなかった時に、たまたまご縁をいただいてつながることができました。「ラカントSを使って長友選手のパフォーマンスアップにつながるのではないか?」と思っていただけたのもきっかけの一つです。
ラカントSは、美容・健康を意識する人や糖尿病者の方向けの甘味料という立ち位置でしたが、その有用性を理解し使っていただける人を広げるためにスポーツ分野でのプロモーションをCuoreさんにお願いしています。
ーーCuoreさんは、サラヤさんのラカントSをどのように知ったのですか?
岸川)ファットアダプトという理論があることを、本食事法の監修を務める北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟医師から長友に伝えられ、山田医師を通じてサラヤさんと知り合ったと聞いています。長友はもともと糖質オフをしていたのですが、糖質をオフにしすぎた結果スタミナが保たなくなってしまったため、山田医師と話をして、ファットアダプトを取り入れたのが始まりだったと聞いています。
ファットアダプトとは?
ファットアダプト食事法とはトップアスリート、料理人、ドクターでつくり上げた、カロリー制限ではなく、日々の糖質量を管理して脂質とたんぱく質を十分に摂取する新しい食事の選択肢です。
※株式会社Cuore サイトより引用(引用元サイト)
サラヤは社会課題の解決からビジネスをスタートさせる。ラカントSで解決したい社会課題とは?
ーーサラヤさんは、「社会問題をビジネスで解決する」という考え方がベースにあると前回伺いました。洗浄・消毒剤のメーカーが食品開発を始めたのはなぜなのでしょうか?
廣岡)サラヤが食品分野に進出するきっかけとなったのは、日本の高度成長期に増えた生活習慣病、特に糖尿病という病気がありました。ここに対して、サラヤがビジネスで解決策を提案するために開発したのが『ラカントS』です。
糖分やカロリーの摂りすぎが原因のひとつであるのならば、砂糖に変わるカロリーゼロの甘味料の開発をするべきと考えたのです。また、糖尿病になってしまった後の食事において、甘さを制限しない食事の構築が必要だということが開発のベースにあります。こうした課題を解決できるものはないかと考え、開発にいたりました。
ーー社会課題の解決、という意味でほかのポイントはございますか?
廣岡)ラカントSの原料の生産地についてお話します。約30年前、弊社研究員と当時の社長が、ラカントSの開発段階において原料である羅漢果(ラカンカ)という植物の生産地:桂林を訪れました。中国の桂林は内陸にある少数民族自治区で、水墨画のような風景を見に訪れる人向けの観光と農業の2つで成り立っていましたが、あまりに貧しい桂林の人たちの暮らしを見て、桂林にひとつの産業を提供できないかと考えました。
そして、現地の人々と一緒に羅漢果の栽培や甘味成分の抽出方法を研究・開発し、培った技術を独占することなく、桂林の人たちに開放しました。その結果、世界的なダイエットブームと共にナチュラル甘味料のニーズが高まり、桂林では羅漢果に関連する仕事がひとつの大きな産業となりました。
ーー中国の少数民族地域の産業も構築されたんですね。
廣岡)はい。結果的に、そのような問題も解決することができました。
そのほか、国連で制定された11月14日の世界糖尿病デーの啓発活動もあります。また、遺伝性の病気である1型糖尿病を患っているお子さんは、食事のたびにインスリン注射をしたり食事内容を制限しなくてはいけません。1型糖尿病を治る病気にしていくための研究開発への支援をしている日本IDDNネットワークという組織へのサポートも行っています。
ーー開発のきっかけの段階で起きていたことにだけでなく、開発段階で起きたことへもアプローチされていくサラヤさんの姿勢は、本当に素晴らしいですね。
アジア人は血糖コントロールが苦手!?
ーーラカントSは『カロリー0の自然派甘味料』であることが特徴です。カロリーや糖質を抑えることは、どのような点で大切なのでしょうか?
沢目)以前は、カロリーで体やパフォーマンスが決まる、と言われていた時代でした。しかし、研究が進むにあたり、『アジア人は血糖コントロールが苦手な体質』という研究結果が出て、ここから、糖尿病予防のためだけでなく、スポーツにおいても血糖値が大切だという考え方が出てきました。
スポーツ界では、カーボローディングが盛んでした。いわゆる「ご飯をいっぱい食べなさい」というものです。しかし、体に入ってきた糖質を吸収できなければ体のためにはならないので、糖質を使うことが得意でないアジア人の糖質の摂取が見直されるようになりました。そこで糖質に代わるエネルギーとして油が注目されました。油の良い点は、糖質よりも1グラムあたりのエネルギー量が多いところです、糖質1gを食べた時に作り出されるエネルギーは4kcalと言われていますが、油は1gで9kcal作り出すことができます。エネルギー効率を考えると油が良いわけです。例えば、同じ体重で糖質だけの人と油だけの人がいたとしたら、後者の方がより長く動いていられます。ですので、主に持久系のスポーツの方に向けてファットアダプトを広めています。
ーーありがとうございます。その点でラカントSはどのように関わってくるのでしょうか。
沢目)今申し上げた理論でいくと、糖質は摂らないほうが良いということになります。しかし、その場合、甘みのない食事を強いられることになります。甘いものがない生活はとても厳しいと思いますし、甘いものを食べた時のリラックス効果はとても大切です。そういった点で、ラカントSはお役に立てます。砂糖の代わりにラカントSを使っていただくだけで、糖質を抑えることが可能になります。
「ご飯をたくさん食べる」カーボローディングについても、糖質をたくさん消化できる体の人ならば問題ありません。しかし、ご飯を食べた後に血糖値が上がり眠くなってしまう方も多くいます。カーボローディングしか知らないと、それ以外の選択肢がないですが、ファットアダプトを知っていれば体に合った栄養の摂り方ができると思います。
岸川)ファットアダプトといっても、油だけを摂りなさいという考え方ではなくて、私たちが提案しているのは「いわゆる血糖値が上がりにくい糖質の摂取適正量を知ったうえで、その規定量の糖質を摂る」という考え方です。長友も、試合前に絶対に糖質を摂らないわけではなく、少しは摂取しています。要は、脂質と糖質のハイブリッドで体に良い摂取方法を取り入れることが大切です。
ラカントSは、砂糖をラカントSに置き換えるだけで糖質量を抑えることができるので、お腹いっぱいになりながら適正量の範囲で糖質を摂ることが出来る、とサラヤさんからも聞いております。その点、弊社としてもアスリートの食事サポートや加藤シェフの調理に対して、「必要不可欠な物」として大変重宝させていただいております。
ーーありがとうございます。知らないことばかりで驚きが止まりません。
岸川)弊社は長友が代表であるため、どうしてもサッカーに偏っているように思われるかもしれないのですが、それ以外にもラグビーや水泳、サーフィン、バスケットボール、テニスの方にも取り入れていただいています。トライアスロンやマラソンの方は、知らず知らずのうちにファットアダプトをされている方も多いです。
(後編へつづく)
編集部より
生活習慣病である糖尿病の解消のための開発、そしてその原材料の羅漢果(らかんか)の原産地でも産業を発展させる。前回の砂漠化解決のためのジョジョブルにも共通する、素晴らしい社会課題解決の解決方法が、サラヤさんの商品にはあります。
そしてさらに、時代の流れが『カロリーオフ』だけでなく、『糖質オフ』にまで向いてきて、糖尿病だけでなくアスリートのパフォーマンスにおいても重要視されるようになってきています。製品としての質が高いからこそ、長い間必要とされ、そして社会貢献にもつながっている、そんな商品が1995年(前進の商品であるトーカットは1985年発売)から存在しているということに大きく驚きました。
後編では、日本人の糖質摂取の現状や、アスリートの話をより深くお話していただきました。是非あわせてお読みください!
この記事はサラヤ株式会社様のご協賛で掲載されています。
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画像提供:サラヤ株式会社
ラカント公式サイト:https://www.lakanto.jp/
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