特集

『想い』を共有したパートナー ~ネットプロテクションズ×FC今治~

『次世代育成パートナー』を結ぶ、株式会社ネットプロテクションズとJ3リーグに所属するサッカークラブFC今治の対談をお送りします。
FC今治のアカデミー(U-15・中学生年代)のユニフォームパートナーなどを行う株式会社ネットプロテクションズ。『つぎのアタリマエをつくる』を理念に掲げる企業が、サッカークラブとのパートナーシップで目指すもの、FC今治との『想い』の親和性について、お話を伺いました。

FC今治×ネットプロテクションズ株式会社ネットプロテクションズ 中堀 那由太さん(画像左上) 株式会社今治.夢スポーツ 氏家 翔太さん(画像下) 聞き手:Sports for Social 柳井

事業・組織でつくる『つぎのアタリマエ』

ーー本日はよろしくお願いします!まず、中堀さんからネットプロテクションズさんの事業について教えていただけますか?

中堀)ネットプロテクションズは、2000年に創業し『つぎのアタリマエをつくる』をミッションに掲げ、後払い決済サービスの提供などの事業を行っています。『NP 後払い』というサービスでは、年間で約1,580万人の方、日本人で約7人に1人が使っていただいています。

『つぎのアタリマエをつくる』というのは事業だけではなく、組織においても標榜しております。「ティール組織」という、階層や役職もなく、フラットな組織で相互にみんなで成長支援をし合う仕組みを取り入れており、自由に移動できたり、好きなプロジェクトに参画ができるといった、少し変わった風土を持っています。
FC今治さんとは、そうしたフラットな組織風土の部分、何より理念の部分で共感できるポイントが多くあり、2020年からパートナーとしてご一緒させていただいています。

ーーFC今治さんとネットプロテクションズさんとは『次世代育成パートナー』を結んでいます。こうした取り組み方をされるきっかけはどのようなところにあったのでしょうか?

氏家)FC今治は、元サッカー日本代表監督の岡田武史が会長を務めている今治.夢スポーツが運営しているJ3リーグに所属するサッカークラブなのですが、企業理念としては「次世代のため、物の豊かさよりも心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」というものを掲げ、サッカー以外の教育事業や地域創生の活動にも力を入れている会社です。なので、パートナーの皆様とは「強いサッカーチームをつくるために応援してください!」ではなく、「企業理念の実現のために、協力して共に活動していこう」という前提で協業させていただいています。

ネットプロテクションズさんとは、先ほどお話にあった、「ティール組織」をFC今治で取り入れたいという中で出会いました。お話していく中で、組織づくりの部分だけでなく、お互いにつくろうとしている社会や目指している未来に共感することが多くあることに気づき、とくに、お互い『次世代の未来』という点で強い意識を持っていたため、『次世代育成パートナー』とさせていただいています。

FC今治

社会をどうしていきたいか、本気で向き合う5日間

ーーネットプロテクションズさんのお取り組みで、『THINK FLAT CAMP』というイベントがありますが、ここはまさに『次世代育成』にあたる取り組みではないですか?

中堀)そうですね。2019年から中高生向けのイベント・インターンシップとして『THINK FLAT CAMP』を始めました。理想の社会をつくるための持続可能な枠組みを考える、という5日間のワークショップを開催しています。

※次世代リーダー成長支援インターン『THINK FLAT CAMP』

ーーHPを見ると、すごく熱量のある中高生によるワークショップであると感じます。

中堀)こうしたワークショップに参加する時点で感度が高い子たちであることは間違いはないですが、一方で「もっと自分はこうしたい!」と思っているけれども、なんとなく暗黙の社会のルールの中で閉塞感や力不足を感じている参加者も多いです。ここに参加することで、同じような思いを抱えている参加者や優秀な参加者から刺激を受け、「自分はもっとこんなことができる」「こういうことがやりたいと思っていたんだ」という新しい気づきを得るような、きっかけづくりになっているのではないかと思います。

私たちも彼らと本気で向き合うため、メンターを担当する社員は5日間通常業務は一切行いません。会社としてのライフワークになっているように感じます。

THINKFLATCAMP1

ーー氏家さんから見て、ネットプロテクションズさんの『THINK FLAT CAMP』はいかがですか?

氏家)2年前、『THINK FLAT CAMP』の発表会に参加させていただきました。その中高生たちの発表では、中身が優れているのに驚いたのと同時に、未来に向かってすごく真剣に考えている姿に心を動かされました。自分の将来だけではなくて、これから自分が大人になる“社会”をどうしていきたいかということを考え抜いていました。

サポートをしているネットプロテクションズさんの力はすごく大きく関わっていると思いますし、中高生という採用に直接つながらない世代に対し、ここまでの熱量を持っていることに感動しました。こうした活動を通して社会に還元し、将来的によい社会をつくるためにすごく実直に向き合ってる会社だなと思います。

中堀)ありがとうございます!

氏家)FC今治でもBari Challenge University(BCU)という大学生や若手社会人向けのワークショップをしています。コロナ禍でなかなか開催できませんでしたが、『Think Flat Camp』から得た刺激をそうしたところにも還元していきたいです。

ーー次世代育成のところのお互いの情熱をすごく感じますね!

Bari Challenge University 2017Bari Challenge Universityの様子(2017年)

『次世代』ってなんだ?

ーー『次世代』と聞くと、中高生などの若い世代というイメージがあったのですが、お話を聞いていると必ずしもそうではないのかな?とも感じるのですが、いかがでしょうか?

中堀)我々は、「未来につながるものはすべて次世代」だと思っています。若手に限らず「つぎのアタリマエをつくる」ための人材というものは『次世代リーダー』であり、今ここで得ているものを次の世代に活かしていきたいと思っているものがあれば、もうそれはすべて『次世代育成』という言葉にあたるのかなと思っていますね。

ーーそうした『次世代』へのマインドは、最初にお話にもでた『ティール組織』というのが大きく関わるのでしょうか?

中堀)そうですね。「ティール組織とは?」という教科書的な話は置いておいて、ネットプロテクションズでは、「自律」「分散」「協調」という3つの柱を実現することを意識しています。

「自律」:主体的に動き、自分がやりたいこと、価値があると思うことに積極的に取り組んでいく。
「分散」:権限の分散のこと。自律的に動くと同時に権限と責任をしっかり自身で有する。
「協調」:個人の成長だけでなく相互に成長し合うためにみんなで力を合わせて作っていく。

「コト」への熱さ・FC今治の大きな熱量

ーーネットプロテクションズの中堀さんから見て、FC今治さんの魅力的なところを教えてください!

中堀)働く人の想いが魅力的です。たとえば私たちで言うと、組織形態とかキャリアの中で必要な経験を積むため、といった目的を持って働いているメンバーも多いのですが、FC今治で働いてる方々は『サッカー』のところや『地域活性化』など、「コト」に対してかなり強い思いを持たれていて、僕らも学ぶべきことはあると思います。
また、FC今治さんはサッカークラブだけではなくて、しまなみアースランドという公園で行う環境教育事業や野外教育など、コアバリューを持ちながら多角化していろいろな価値を提供しています。働いたり関わったりすると、幅広い経験ができるんだろうなと思っています。

氏家)いろいろなバックグラウンドや経験も違う人間が集まっていますが、目指すところがみんな共通し、同じ理念を共有できているというのはFC今治の強みでもあると思います。

ーー今後、この2社のパートナーシップはどのように発展していくのでしょうか?

中堀)今年から、Bari Challenge Universityの活動もご支援させていただきます。まずはFC今治のサポーターの方により私たちのことを知っていただきたいと思っています。昨年もマッチデーパートナーとしてブース設置やうちわの配布などをしたのですが、今年もそうした形でサポーターの方と直接コミュニケーションを取れる機会を予定しています。
こちらからは、我々のメンバーが今治市に行ってワーケーションをし、その中でFC今治のスタッフの方々とディスカッションとかワークショップをやりたいというお話もしています。お互いによりよい組織や関係性を築いていきたいです!
FC今治さんの掲げている理念や目指している姿に対しての共感はとても高いですし、そこに対してそれを実現するためのサポートはしっかりとやっていきたいです。サッカーを中心としたスポーツの面でもそうですし、事業の面でも関わりを増やし、より良いものを作っていきたいなという気持ちです!

氏家)ネットプロテクションズさんとFC今治では、理念や想いが起点になり、同じ価値を共有するところからパートナーシップが始まっています。これは一般的なスポーツクラブのスポンサーシップと比べると非常に珍しいことであり、ありがたいことです。『次世代育成』への貢献を軸にしながら、ビジネスにおいても連携をもっと図っていけたらと思います。まったく違う分野にいるからこそ、大きな可能性が広がっていると思います!

ーーありがとうございました!

編集より

「根っこにあるものが同じなのだな」とインタビューをしていてとても感じたお二方でした。

『次世代育成』という意味で、この2社から生み出される活動や想いに注目していくことで学べることが多くあると思います。理念や未来への想いを共有しながら、お互いが異なる専門分野で成長し続け、次世代へ関わり続けることで『未来の社会』がどうなるのか、非常に楽しみになる対談でした。中堀さん、氏家さん、ありがとうございました!(柳井)