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スポーツを活用して地域活性化を狙う「#ならをつなぐプロジェクト」

「奈良をつなぐ」を2021シーズンのスローガンに掲げ、JFLの舞台で活躍する奈良クラブ。サッカーの活動だけでなく、地域貢献活動も積極的に行う奈良クラブが新しく始めた「#ならをつなぐプロジェクト」についてSports for Socialが取り上げていきます。

本日は奈良クラブでクリエイティブやマーケティングを担当されている大里哲平さんに話を伺いました。

奈良クラブの地域貢献への想い、メディアプラットフォームnoteの活用など幅広い内容について話をしていただきました。スポーツ×地域貢献活動に関心のある方は、必見の記事です。

「#ならをつなぐプロジェクト」とは?

-Sports for Social 編集部:

大里さん、本日はよろしくお願い致します。まず初めに奈良クラブがnoteを使って行う企画についての概要を簡単に教えていただけますか。

奈良クラブ  大里氏:

コロナ禍でイベントを実施することのハードルが高いなかでも、何か地域を盛り上げる取り組みができないかと考えたのが、noteを活用した#ならをつなぐプロジェクトです。フィジカルに繋がるのが難しい今、デジタルの力を使って人と人、企業と企業をつなぐことで前向きにコロナ禍を乗り越えたいという想いから、「奈良愛」(地元愛)をフックに交流を促す企画です。

具体的には、奈良についての記事を #ならをつなぐプロジェクト をつけてnoteで投稿してもらい、奈良クラブがそれを取りまとめて「奈良愛」に溢れた記事を集めようという企画です。地元のお店や企業にも参加してもらい、自社の告知やECと連携した物販をしてもらっても良いと思っています。そういう記事をどんどん貯めていって、奈良クラブ発信で奈良の魅力を共有する場所を作りたいと思っています。

また、奈良クラブがハブになって企業同士をつなぎ、コラボレーションを生む取り組みにも積極的にチャレンジしていきます。

地域とスポーツコンテンツとの関係性

-Sports for Social 編集部:

そうだったんですね。#ならをつなぐプロジェクトの目的はどういったところですか?

奈良クラブ 大里氏

まずは、奈良愛に溢れた記事を集めることで、地元の人も知らなかった魅力や歴史に気づいてもらい、「奈良に住んでいてよかった」と思ってもらうこと。もう一つは、地域のつながりを強固なものにすることで、新しい取り組みを増やしたいです。そうすることで、新しい交流が生まれたり、チャレンジを応援する土壌を育み、奈良県を盛り上げていきたいです。

奈良クラブは、奈良県が盛り上がることで強くなるクラブです。一方で奈良県が落ち込むと、クラブとしてどうしても力が出づらくなってしまいます。クラブが頑張ってる姿を見せるのと同時に地域を盛り上げる取り組みを先に行い、盛り上がった地域からまた応援してもらえるために、具体的な取り組みをしたいと考えています。

そんな中で、去年から今年にかけて新型コロナウイルスの影響で、奈良県も大きな打撃を受けています。世界中似た状況だとは思いますが、奈良県も奈良クラブを含め、全体に活気がない状況と言えると思います。こういうときこそ、地域に根ざしたサッカークラブとして奈良を盛り上げるためにできることを模索するべきだという考えから、今回のプロジェクトを発足させました。

-Sports for Social 編集部:

奈良を盛り上げるプロジェクトとして、ユニフォームを軸にした企画作りをした理由は何ですか?

-奈良クラブ 大里氏:

「ユニフォームを軸にした」というよりは、大切にすべき軸が「地域をつなぐ」とか「奈良がつながる」というもので、そこからユニフォームができ、具体的な取り組みとして、#ならをつなぐプロジェクトを企画したという方が正確かもしれません。

ユニフォームの話をすると、制作を始めた時期がまさにコロナ禍の真っ只中で「ソーシャルディスタンス」や「おうち時間」が取り上げられていて、地域に根ざしたサッカークラブとして、人同士や地域をつなぐ取り組みの重要性を感じていて、それがユニフォームの「つながる、強くなる。」というコンセプトになりました。奈良クラブは勝った時に選手とサポーターでみんなで肩を組んでラインダンスをするんですが、まさにこれがみんなが今一番求めているもので、「つながることで強くなる」というサッカークラブの成り立ちも表現できるデザインとして、肩を組むと奈良のシンボルである鹿が浮き上がるデザインに着地しました。モノとしてもめちゃくちゃかっこいいし、選手が揃って着ると本当にかっこいいですよ。

そして、ユニフォームのデザインだけでなく、「つながる、強くなる。」を体現する具体的な取り組みとしてどんなことができるか?という問いから生まれたのが、今回の#ならをつなぐプロジェクト になります。

noteを活用した背景

-Sports for Social 編集部:

奈良クラブがnoteを活用することになった背景を教えてください。

-奈良クラブ 大里氏:

SNSが活発になったことに象徴されるように、コロナ禍を経て人とつながりたい欲求が顕在化したように思います。僕自身もリアルで人と会えない時にSNSで交流したことで救われた部分や勉強になって今実際に活きていることがたくさんあります。

加えて、DXの推進によって働き方やライフスタイルが変わり、余暇時間が増えていくと思います。余暇時間は増えるけど、まだ外出ができない中で創作のモチベーションが高くなる可能性があると思います。今はリアルでイベントを実施するのは難しいですが、noteを活用することで簡単に創作ができます。SNSの機能として交流もできるようになっているので、まずはたくさんの人に記事を書いてもらい、その記事を多くの人に読んでもらう仕組みを作りたいと思っています。

noteのいいところは、誰でも簡単に綺麗な記事が書ける「使いやすさ」だと思っています。ECや外部のサイトの埋め込みもとても綺麗にできるので、お店や企業がアカウントを作って参加し、企業の告知や物販をしてもらえるような広がりが出てくると嬉しいなと思っています。あと、「サポート」機能と言って、価値を感じた人が記事にお金を払うことができる機能もあります。こういう機能を使って、個人はもちろんお店や企業を応援したりすることができるのも優れている点です。

こういった点からnoteを使うことを決め、note株式会社に相談し、プロジェクトの展開を一緒に考えてもらいながら進めてきました。

広告枠を1つ潰してでも、地域に貢献したい

-Sports for Social編集部:

店の方が #ならをつなぐプロジェクト に参加するには、どうすれば参加できますか?

-奈良クラブ 大里氏:

個人やお店のアカウントを作って、記事を書き、#ならをつなぐプロジェクト と言うハッシュタグをつけて投稿していただきます。記事のお題は奈良クラブからも出していくのですが、各個人のおすすめのお店や奈良の歩き方など、奈良愛に溢れた記事をどんどん投稿してもらえると嬉しいです。それを奈良クラブのnoteのマガジン機能で整理し、サイトやSNSでピックアップした記事の告知などをしていく予定です。

奈良クラブを支えてくれてるサポートショップに、noteの公式アカウントを作ってくださいとお願いをしていきます。お店の自己紹介やサービスなどに関する記事を書いてくれたら奈良クラブでまとめて、応援してくれる人を探せるような仕組みにするのでアカウント作って下さい!と記事を書いてもらうことをお願いしていきます。

また、プロジェクト自体の告知として奈良クラブのユニフォームの広告枠を一つ使い、noteのロゴとプロジェクト名を載せます。ユニフォームを見た人が#ならをつなぐプロジェクトで検索してくれればという思いもありますし、露出だけでなく、広告枠を一つ埋めてしまってでも、地域のための取り組みを重視するという姿勢を示す意図もあります。

-Sports for Social 編集部:

ありがとうございます。最後に奈良クラブだからこそ出来る地域貢献の形はどういったものがありますか?

奈良クラブ 大里氏:

地域と一緒に成長することなのかなと思います。今回は地域を盛り上げるために自分たちからできることはないかとアクションしました。仮にさまざまな積み重ねで地域が盛り上がってきたときに、奈良クラブも一緒に成長しないといけないと思います。あるいは、奈良クラブが成長して奈良を盛り上げていくことも必要だと思います。そういった意味でもやはり、一緒に成長していくことが重要なのかなと思います。

#ならをつなぐプロジェクト でいうと、しっかり成果を出して、奈良クラブが地域を一緒に盛り上げるために作った今回の企画が、全国の地域やチームに展開されると面白いなと思います。

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奈良クラブ:http://naraclub.jp/

#ならをつなぐプロジェクト:http://naraclub.jp/homegame/connect-nara/

奈良クラブ新ユニフォーム:http://naraclub.jp/homegame/jersey2021/