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「障がい者はスポーツをするべき」コミュニティを探す新たな手段“パラすぽラボ”とは?

パラすぽラボ

文部科学省発表のデータによると、成人の障がい者のうち、過去1年間で1日もスポーツを行っていない人は58.2%もいると言われています。スポーツを実施している人も、その多くは1人で、もしくは家族と実施しており、スポーツの持つコミュニティや居場所としての役割を果たしているとは言いがたい状況です。

そんな状況を改善すべく、スポーツイベントの企画・運営やマーケティングなどを行う株式会社AROUNDが開発したのが『パラすぽラボ』。「スポーツを行いたい障がい者」と、「障がい者を受け入れ可能なチーム・団体」を繋ぐプラットフォームがリリースされます。

どのような想いを持って取り組むのか、これから広がる可能性について、株式会社AROUNDの撫養(むや)さん(以下、撫養)にお話を伺いました。

戸澤和馬さん
やれることをやれるうちに〜脊髄性筋萎縮症とともに生きる戸澤さんのパラスポーツへの挑戦〜脊髄性筋萎縮症(SMA)とともに生きる戸澤和馬さん(以下、戸澤)は、パラ競泳とボッチャのチームに所属しています。今回は、戸澤さんがスポーツを始められたきっかけやスポーツの魅力についてお話を伺いました。より上へ、よりよいタイムを、とストイックに競技に取り組む戸澤さんの原点についても教えてくださいました。...

スポーツを通じて社会との接点を増やしたい

ーー『パラすぽラボ』はどのようなサービスなのですか?

撫養)『パラすぽラボ』は、「スポーツを通してみんなでつくる共生社会」をコンセプトに開発しているアプリで、障がいのあるユーザーと障がい者を受け入れ可能なスポーツチームや団体を繋ぐプラットフォームです。
現状でも、障がい者を受け入れ可能なスポーツチームを検索できるサイトもあるのですが、活動内容やチーム紹介文を気軽に更新ができないものも多く、現状も活動が続いているのか、受け入れてもらえるのかがわからないチームも多いのが難点でした。スポーツに意欲的で、能動的な方しかチームを探せず、チーム側もアプローチすることができない状況とも言えます。

ーー「スポーツをしたくてもできない」障がい者の方も多いことが想像できますね。

撫養)『パラすぽラボ』では、ユーザーの方にスポーツを通じて社会との接点増加を促したいと思っています。いわゆる“スポーツ”というと大きく体を動かすイメージですが、さまざまな障がいを持つ方が参加しやすい種目やチームとも多く接点を持てるようにし、「こんなスポーツをやりたい」と明確に思い描けていない方もスポーツに触れる機会を増やしたいと思っています。

ーー障がいのある方が、スポーツを知るきっかけになりそうですね!

撫養)そうですね。チームから“体験オファー”などのコミュニケーションもできるようにし、まずはSNSのような形で始められたらと思っています。

「障がい者はスポーツをしなければならない」

ーー障がい者とスポーツという意味で、どのような現状があるのでしょうか?

撫養)日本では人口が減少していますが、実は障がい者の人数は増加する傾向にあり、2018年時点で約936.6万人いらっしゃいます。今後の日本にとって多様な人材の活用や共生社会の実現を考えたときに、障がいのある方もより良く暮らせて社会参加できるようになることが大切だと考えています。

パラリンピックで合計14個の金メダルを獲得したスイスのハインツ・フライ氏は、「健常者はスポーツをしたほうがよいが、障がい者はスポーツをしなければならない」という言葉を残しています。
運動不足に陥りがちであるという身体的な意味だけでなく、運動することや社会参加することで得られる心理的な面でもスポーツが大きな効果を持ちます。こうしたスポーツをきっかけに障がいのある方が社会に参加する助けになるという意味でも大事なことだと考えました。

ーー「障がい者はスポーツをしなければならない」というのは衝撃的な言葉ですね。

撫養)現状として障がい者の中で過去1年間で1回もスポーツをしていない人は58.2%もいらっしゃるんです。さらに、実施している方の中でも1人でしていたり、家族としていたりする人が非常に多いです。スポーツを実施している人も少ない上に、実施している人も社会参加にはなっていないのが実情です。

SRC1
パラ陸上に22年間携わってきた僕が「160人から学んだ」本来の共生社会とは誰もが参加できる陸上教室などに取り組む「NPO法人シオヤレクリエーションクラブ」代表の塩家吹雪さん。元パルシステム(生協の宅配)職員からのターニングポイントは何だったのか?22年間、パラ陸上に携わってきた想いを伺いました。...

ーーこうした取り組みをしよう!と思ったのには何かきっかけがあるのでしょうか?

撫養)弊社はスポーツを中心とした広告・イベントの会社ですが、別途NPO法人として障がいを持つ子どもたちの通所支援事業を行っています。彼らと触れ合う中で、「この子たちが大人になったときに、暮らしやすい社会になっていたらいいな」と感じていました。その想いと、私自身も取り組んできたスポーツをリンクさせて、1人でも誰かの後押しになればいいなという想いから、このサービスに取り組み始めました。

弊社代表の妹尾も、就労支援という“子どもたちの成長”を直接的に支援する形だけではなく、スポーツの面からの手助けができるのではないかな?と思ったことがきっかけと言っています。障がい者本人やご家族、福祉従事者の方などは障がい者への理解もありますが、それだけで障がいのある方が社会に出て行けるのか?社会全体で理解を深める必要があるのではないか?とも考えています。

こどもラボ

『パラすぽラボ』をどう活用する?

ーー『パラすぽラボ』を実際に使う上で、機能など特徴を教えてください。

撫養)特徴的なものとして、チームからユーザーに直接送れる“体験オファー”があります。チーム側は受け身であることが多かったのですが、「誘われる」ことで障がいのある方がハードルを感じている“スポーツ”を始めるきっかけになればと思います。

ーーたしかに、「友達に誘われた」などの理由でスポーツに取り組み始める方が多いですよね。「あなたなら一緒にできるよ、一緒にやろう」とチームから誘っていただけるのは嬉しいですね。

撫養)あとは、さまざまな機能を実装しています。チームの方の悩みをスレッド(掲示板)に投稿していただいたり、チームの活動をユーザーにPRしたり。“能動的に調べる”だけでなく、常に動きのあるアプリとして機能させていきたいと思っています。
また、チーム間でのメッセージのやり取りも可能なので、合同練習の企画などほかのチームとの交流も広がっていければと思っています。

ーー同じ地域にある別競技のチームが交流したりするようになるといいですね!

撫養)パラ競技として連盟や協会が確立されていればよいのですが、そうではない種目ですと、メンバー募集から運営までチーム単独で行っていることが多いです。障がい者を受け入れるスポーツチームとして活動を継続していくためにも、また、指導者間の知識の共有なども含め、長い目で見たときに他のチームとの交流は必要なものだと考えています。

チーム同士がそういった形で『パラすぽラボ』を使って交流を進めていただければ嬉しいです。
「車いすの方を受け入れたいが、施設として受け入れが難しい」となった際にも、他チームとの交流があれば情報を共有でき、スポーツの機会を協力して作り上げることができるようになります。

ーー障がい者だけのチームだけでなく、いろいろな障がいの方のチームや、健常者とともに取り組むチームなども多くあるので、その情報交換ができる場所があるのはすごくいいですね!

ユーザー・チーム・企業が一体となって共生社会の実現を

ーー今後の展望はございますか?

撫養)ユーザーが無料で使えるアプリとして継続していくため、この事業にご賛同いただける企業の広告を出稿しています。想いに共感をいただける企業と取り組みたいと思っているので、広告だけでなく物品提供なども含めたプラットフォームに将来なればいいなとも思っています。企業さんとしても、社内イベント等でスポーツチームを活用したりすることもできれば嬉しいです。

「障がいのある方にスポーツの機会を」という想いで始めるので、ユーザー・チーム・企業の3つが連携し、本当の意味での共生社会を作っていく第一歩になればと思っています。

ーーありがとうございました!

パラすぽラボ』チームの事前登録募集中!

障がい者(ユーザー)もパラスポーツ団体・チームも完全無料!
※ユーザーの方はアプリリリースまでしばらくお待ちください。

チーム登録・最新情報は下記の公式サイトや公式SNSよりご確認ください。

パラすぽラボロゴ

 

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