「オレンジリボン運動」は、子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民運動です。
オレンジリボン運動を通して子どもの虐待の現状を伝え、多くの方に子ども虐待の問題に関心を持っていただき、市民のネットワークにより、虐待のない社会を築くことを目指しています。
今回は、その活動やスポーツとの関わりについて解説していきます。
オレンジリボン運動とは
2004年、栃木県小山市で3歳と4歳になる2人の可愛らしい兄弟が父親の友人から再三にわたって暴行を受け、息も絶え絶えの状態で、橋の上から川に投げ込まれて幼い命を奪われるという痛ましい事件をきっかけに、全国でオレンジリボン運動が始まりました。
このオレンジの色は里親家庭で育った子どもたちが「子どもたちの明るい未来を示す色」として選んだといわれています。その胸の中に、オレンジフルーツのような明るさと暖かさを感じたいという思いがあったのではないでしょうか。
オレンジリボンの意味
先程も述べたように、オレンジリボンは子どもの虐待をなくす運動の象徴とされています。
「子どもの虐待の現状を広く知らせ、子どもの虐待を防止し、虐待を受けた子どもが幸福になれるように。」という願いが込められたシンボルなのです。
その一方で、海外では児童虐待のシンボルとしては使われておらず、ADHDや人種差別撲滅のシンボルとして使われています。
オレンジリボン運動とスポーツ
福岡ソフトバンクホークス 千賀滉大投手
公式戦とポストシーズンで1奪三振するごとに1万円を児童虐待防止全国ネットワークに寄付。また、試合で使用するグラブへのオレンジリボンの刺繍やバッジの着用によって、運動の啓発にも協力しています。
埼玉西武ライオンズ
地域コミュニティ活動「L-FRIENDS」の一つの柱である「こども支援」の基本理念である”青少年の健全育成”の一環として、こども虐待防止オレンジリボン運動に賛同し、野球を通じて、選手、ファン、球団が一体となって、こども虐待防止・子育て支援に「共に強く。共に熱く。」取り組み、社会課題の解決に立ち向かうことを決定し、2019シーズンより実施をしています。
試合当日は、「オレンジリボンロゴ」入りのキャップ、ヘルメット、ネクストバッターズサークル、塁ベースを使用し、「L-train101」や「Lビジョン」が「オレンジ」仕様になるなど球場内外を装飾して試合を開催しています。
千葉ジェッツ
昨年11月に「児童虐待防止推進月間」という事で千葉ジェッツふなばし社会貢献活動「JETS ASSIST」で子ども虐待防止オレンジリボン運動の一環として啓発マスクを配布を行いました。当日には各日1,000枚の啓発マスクを配布し、子ども虐待防止についてのPRを行いました。
私たちにできること
子ども虐待の防止は、児童相談所や市町村などの公的機関だけ行えるものではありません。
私たち一人ひとりが「子育てにやさしい社会」を作ることが、子ども虐待の防止につながります。
子どもの虐待について知る
まずは子どもの虐待について正しく知ることが支援の一歩です。
寄付で支援する
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SNSで支援する
オレンジリボン運動についてSNSでシェアすることも支援につながります。
グッズを買って支援する
オレンジリボンが販売しているサポートグッズを購入して活動を支援します。