3分解説

【3分解説】ウェアラブルデバイスとは?その意味や種類・おすすめは?

『ウェアラブルデバイス』とは「身体に装着するタイプのコンピューター」です。スマートフォンの普及に伴い、近年では腕時計型だけでなく、メガネや指輪なども注目を集める存在となり、最新の医療分野でも活躍しています。ウェアラブルデバイスの意味や種類、おすすめポイントなどを知り、有効活用していきましょう。

「ウェアラブルデバイス」とは?

「ウェアラブル端末」や「ウェアラブルコンピューター」とも呼ばれる『ウェアラブルデバイス』の意味は「身体に装着して使うコンピューター」です。

「ウェアラブル(Wearable)」は英語で「身に付けられる」を意味するように、手首や腕、頭など、身体に装着するコンピューターデバイスです。発祥には諸説ありますが、1990年代にスティーブン・マン氏がヘルメットにビデオカメラを取り付けたことが始まりだと言われています。

ウェアラブルデバイスが市場に出回った初期は、カレンダーやアラーム、メモ帳などの簡易的な機能が、服や腕時計などのファッションアイテムに取り付けられたものばかりでした。しかし最新の製品では、健康管理機能や電子決済機能など、近年の消費者ニーズに合った機能を搭載することで需要が高まってきています。こうした最新技術を駆使した機能や軽量化によって『ウェアラブルデバイス』の知名度も上がってきているようです。

日本のウェアラブルデバイス市場規模は、2014年頃から成長が続いています。市場調査会社IDCによると、2020年の出荷台数は合計176.3万台であり、前年同期比2.8%の増加となっています。同年、世界では4億4470万台出荷され、一年間で28.4%増加しました。
ウェアラブルデバイスの市場規模は、今後も成長し続けることが見込まれています。

メリットは?

『ウェアラブルデバイス』がスマートフォンやパソコンと大きく異なるのは、手に持って使用するのではなく身体に身に付けて使用するという点です。ですので、ランニングや運転など、手がふさがっている場面でも使用することができます。

また、最新のモデルでは防水機能が施されたものも多く、手洗いや入浴時の取り外しの必要もありません。加えて軽量で小型な物であれば着けたまま寝ることができ、睡眠データや心拍数など体に関する定期的な記録も可能です。このようなメリットを活かし、医療現場などでもウェアラブルデバイスが活用されています。

種類や機能は?

ウェアラブルデバイスは、どこに装着するかによって大まかに分類することができます。それぞれに、その特徴やおすすめできるポイントを見ていきましょう。

1. 腕時計型

まず、最もスタンダードな腕時計型。「スマートウォッチ」とも呼ばれる腕時計のようなタイプであり、「Apple Watch」の販売をきっかけにプライベート用や医療用など、用途によって様々な種類が出回るようになりました。

画面をタッチして通話やメッセージが可能なものもあれば、電子マネーのチップを内蔵して交通機関や店舗での支払いが可能なものなど、多様なモデルが存在します。また、一見スタンダートな文字盤の時計でも、健康管理機能や通話機能を搭載したものもあり、ビジネスシーンでも使いやすいのが腕時計型の特徴です。
コストがかかりやすいのがデメリットですが、着信やメッセージを常に確認したい人にはおすすめのタイプです。

2. ゴーグル型

遊園地などのアトラクションを盛り上げるためにメガネのように装着する「VRゴーグル」がこれに該当します。映像を3Dに見せるなどアトラクション要素を含むものもあれば、目の動きから集中力やストレスを測定する機能が備わったものもあります。そして見た目は、全体を覆うゴーグルのようなものもあれば、メガネのような取り外しが安易なものなど多様な種類が存在します。

このようなゴーグル型のものを着用する際「目が悪い人はメガネの上に装着するの?」と疑問に思う人もいるでしょう。しかし現在は、ピント調節機能などが備わったモデルが多く存在し、裸眼でもゴーグル内の映像をはっきりと見ることができます。そのため、目が悪い人でもメガネなしで装着できるようになりました。また、メガネをつけたまま装着できるよう設計されたモデルもあり、好みによって様々な選択肢があるようです。

3. 指輪型

「スマートリング」や「ウェアラブルリング」とも呼ばれる指輪型は、名前の通り指に装着するタイプのウェアラブルデバイスです。このタイプは軽量で体へのストレスが少ないのが特徴です。
主な機能として、家電や車のロックなどの遠隔操作、体温測定などの健康管理、電子マネーによるキャッシュレス決済、通話などの機能が備えられています。

最も軽量で高性能な指輪型ですが、日本市場ではあまり出回っていないというデメリットがあります。現状は海外製のものばかりで、日本語対応がされていなかったり、日本人の指のサイズに合わない可能性もあります。ですので、指輪型を購入する際は確認すべきポイントをおさえ、しっかりと検討する必要があるでしょう。

4.帽子型

キャップやヘルメットなどに備えられた帽子型。主な製品として、スピーカーやマイクを内蔵し、熱中症対策という帽子自体の機能を備えたままノーストレスで音楽を聞けるものが存在します。
中でも、耳ではなく骨を通じて音を流す「骨伝導スピーカー」を搭載したモデルは、耳を塞ぐことがないため周囲の危険を察知しやすく、ランニングをする人におすすめです。

この他にも

いま紹介した4つの種類の他にも、イヤホン型やペンダント型、スピーカー型など多様な種類が存在します。用途やデザインを比較して、自分にあったウェアラブルデバイスを選ぶのが良いでしょう。

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編集部より

今回は「ウェアラブルデバイス」の意味や性能についてお伝えしました。とても便利な製品ではありますが、Wi-Fi や Bluetooth を経由した不正アクセスにより、データの抜き取りや傍聴などの危険性もあります。そういったリスクを理解し、万全のセキュリティ対策をした上で、さらなる進化と普及により私たちの生活が豊かになることを願っています。

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