セパタクローとはネットを挟み、主に足、腿、頭を使って行うスポーツで別名『足のバレーボール』や『空中の格闘技』などと呼ばれています。東南アジア発祥の伝統的なスポーツで、その歴史は9世紀までさかのぼります。昨年韓国で行われた、セパタクローワールドカップ2022では女子チームが銅メダルという快挙を成し遂げており、日本国内でも盛り上がりを見せています。この記事では、セパタクローについての魅力やルールについてわかりやすく解説します。
セパタクローとは
セパタクローとはマレー語で『蹴る』という意味を持つ「セパ(Sepak)」と、タイ語で『籐(ラタン)のボール』という意味を持つ『タクロー(Takraw)』を組み合わせてできた言葉で、英語では『Sepak Takraw』と表記します。セパタクローの競技人口は、日本国内に約2,000人、世界には約5,000万人おり、現在オリンピックの正式種目の候補とも言われています。さらにさまざまな漫画の題材となっていたり、アニメにも競技の名前が登場する場面もみられるほど人気が出ているスポーツの一つです。
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セパタクローの歴史
セパタクローの歴史には諸説ありますが、9世紀ごろから東南アジア各国で伝えられてきた伝統的なスポーツが発展したものだと言われています。競技の原型としては、もともとマレー半島に伝わっていた、ボールを地面に落とさず蹴り合う「セパラガ」、そして空中の吊るした篭にさまざまな技で蹴り入れるタイの「ジャンクイタクロー」などが挙げられています。
セパタクローの語源にも国際性が見られるように、近代のセパタクローが、実際にいつ生まれたのかという論争が各国で行われていました。その後、1965年に行われた東南アジア競技大会にてセパタクローが採用される際に、アジアセパタクロ連盟が設立され、統一ルールが定められました。
セパタクローのルール
セパタクローはバドミントンと同じ広さと高さのコートとネットを使用します。さらにバレーボールと同じく、自チームのコート内にボールを落とさず、相手コート内にボールを落とし、3タッチ以内にボールを相手コートに返さねばなりません。「足のバレーボール」とも言われるセパタクローですが、ルールが異なる点が主に5点あります。
- 1チーム3人構成で3対3で試合を行う
- 手や腕を使ってはいけない
- 守備の際のローテーションはない
- 1人連続で3回までボールにタッチして良い
- サーブは1人3回行ってから交代をする
セパタクローは足でラリーを行うのでボールのコントロールや身体能力を必要とします。競技の魅力の一つとして、攻撃を行う際に繰り広げられる、ローリングアタックやシザースアタックなどのアクロバティックな足技も見どころです。
セパタクローと日本
1989年に設立された日本セパタクロー協会ですが、日本国内でも一年の間に多くの大会が行われています。
2023年セパタクロー大会の主な予定
- 4月29日〜30日 パル薬局 presents 第4回全日本セパタクロークアッド選手権大会(富士見市立市民総合体育館)
- 5月4日〜5日 全日本ダブル選手権大会2023(墨田区総合体育館)
- 7月〜8月予定 セパタクロー大阪オープン2023(東和薬局RACTABドーム)
- 9月16日〜17日 第4回広島県セパタクローオープン選手権大会(三原リージョンプラザ)
- 1月27日〜28日 第9回全日本セパタクロー団体対抗戦・チーム戦 (国立オリンピック記念青少年総合センター)
その他大会の日程や会場は日本セパタクロー協会のサイトをご覧ください。
http://jstaf.jp/game/game.html
さらに日本国内にもESリーグという、男子5チーム、女子3チームで行われるセパタクローリーグがあります。実は、私たちSports for Socialのトップパートナーであるサラヤさんがリーグパートナー、そして男子チームのFisk SARAYA、女子チームのSARAYA COCOのスポンサーも務めています。
https://es-league.jp/
現在ES LEAGUEは、日本セパタクロー界最高成績である「セパタクロー・アジア競技大会」での銀メダルを超える、金メダル獲得に向けて力を入れています。2026年には世界最高峰の大会、アジア競技大会が愛知県名古屋市で開催されることが決定されました!これからの日本のセパタクロー界の活躍も目が離せません!皆さんもぜひ一度会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?