3分解説

【3分解説】ハラルフードとは?その意味をわかりやすく解説!

『ハラルフード』とは、イスラム教の教えに沿って、食べることが許されている食事のことで、この教えはイスラム教の聖典であるコーランに基づいています。今回は、『ハラルフード』について、日本での事例を挙げながら、意味や特徴を解説していきます。

ハラルフードとは

「ハラル」とは、アラビア語で「許されていること」を指す言葉です。そのため、「ハラルフード」は、イスラム教信者(ムスリム)が食べることを許されている食事を意味します。ムスリムは、アジアや北アフリカに多く、世界に18億人以上いると言われています。ハラルフードの規則は、イスラム教の聖典であるコーランに基づいています。

イスラム教で全面的に禁じられている食品は、「豚肉」と「アルコール」です。豚は不浄のものとされており、体内に取り入れることを厳しく禁止されています。また、豚肉そのものだけではなく、

  • 豚肉から抽出したエキスが含まれる調味料やスープ
  • 豚由来の加工食品であるハムやソーセージ
  • 豚を調理した道具を使って調理された食事
  • 豚由来のたんぱく質が使われている医療品や化粧品

などもすべて禁止されています。

なぜハラルフードが注目されているのか

ハラルフードが注目されている背景には、世界的なイスラム人口の増加があります。
2015年のピュー研究所の調査によると、2010年の時点で世界最大の宗教であるキリスト教は、推定22億人の信者がおり、世界の人口の1/3を占めているとされています。イスラム教は16億人で世界人口の23%だと示していますが、2050年には、イスラム教徒とキリスト教徒の数同じになるという調査結果を発表しています。

このように、世界規模でイスラム人口が増加傾向にある現在、日本国内でも、イスラム圏からの訪日客も増えると予想されています。

ムスリムが食べられる食品

豚肉やアルコールが禁止されていると聞くと、食べられる食品が限られているように感じるかもしれません。しかし、野菜、果物、魚介類、海藻類、豆類、牛乳、卵などはハラルフードとして食べることが可能です。

ハラルフードの見分け方として、「ハラル認証」というものがあります。ハラル認証を受けるには、食べることを禁止されている食品を使っていないかだけでなく、生産過程で豚の成分が入った器具を使っていないかなど、厳格な検査があります。

具体的な日本での事例

世界的なイスラム人口の増加に伴い、日本国内でもハラルフードを扱っている店舗は増加しています。

韓国料理でお馴染みの東京、新大久保にはイスラム横丁があり、ハラルフードを食べることが出来ます。
「ザ ジャンナット ハラル フード(THE JANNAT HALAL FOOD)」では、チャイやココナッツ、ビリヤニが売られており、ショップでは様々な種類の香辛料やお米などを買うことができます。また、通販もやっているため、通販でもハラルフードを楽しむことが出来ます。
新宿から2分で味わえるプチアジア旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

日本では、まだ馴染みが薄いとされるハラルフードですが、現代のグローバルな時代において、「食の安全」の問題は考慮すべきことなのではないでしょうか?少しの知識がお互いの文化を理解する一歩になればいいですね!

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