『デジタルウェルビーイング』とは、スマートフォンやPCなどのデジタルデバイスやテクノロジーを健全に使用し、心身ともに健康な状態(ウェルビーイング)であることを意味します。現代の生活において、デジタルデバイスやテクノロジーは非常に便利でなくてはならない存在となっています。しかし、これらは不健全な使用によって心身に悪影響を及ぼす場合もあります。そこで、今回はデジタルデバイスやテクノロジーと適切に付き合っていくため『デジタルウェルビーイング』について解説していきます。
デジタルウェルビーイングとは
『デジタルウェルビーイング』とは、スマートフォンやPCなどのデジタルデバイスやテクノロジーを健全に使用し、心身ともに健康な状態(ウェルビーイング)であることを意味します。
テクノロジーの発展が著しい現代社会において、デジタルデバイスやテクノロジーは非常に便利でなくてはならない存在となっています。しかし、これらは不健全な使用によって心身に悪影響を及ぼす場合もあります。そのため、『デジタルウェルビーイング』はIT企業にとって共通の重要課題の一つとして注目されています。
日本のデジタルデバイス使用状況
総務省「通信利用動向調査」によると、2020年における個人のモバイル端末(携帯電話・PHS及びスマートフォン)の保有率は83%となっており、ほとんどの人がデジタルデバイスを保有していることが分かります。また、インターネットの利用時間は全世代で年々増加傾向にあり、特に2020年の10代・20代における休日のインターネット利用時間は約5時間となっています。コロナ禍には、テレワークやオンライン授業など、さらにデジタルデバイスを使用する機会は増えたのではないでしょうか。
参照:令和3年版 情報通信白書
デジタルデバイスが心身に与える影響
デジタルデバイスやテクノロジーの過度な使用は心身に様々な悪影響を及ぼすとされています。PCやテレビ画面、携帯電話の液晶画面などのディスプレイを長時間見続けることで発症する疲れ目や身体の不調を、ビジュアルディスプレイターミナル(VDT症候群)と言います。その他にも、睡眠障害や肥満、生活習慣病につながる可能性が示唆されています。また、身体的な影響に限らず、スマホ依存やうつなど心的な影響も引き起こされるます。
特に、子どもの不健全なデジタルデバイスの使用は、発育発達や学習にも影響を与えるとされています。
デジタルウェルビーイングの実践方法
「デジタルウェルビーイング」の実現には、スマートフォンやPCなどのデジタルデバイス・インターネットと物理的に距離を置く『デジタルデトックス』が効果的です。
デジタルデトックスのプランがある宿泊施設や下記に示すようなデジタルウェルビーイングを補助するアプリなどがあります。これらを積極的に活用して、デジタルデバイスやテクノロジーとの自分なりの適切な付き合い方を見つけましょう。
Google 「Android」
- Dashboard
アプリを使用した時間やスマホのアンロック回数、通知の受信回数とそれらの時間帯を表示する機能 - App timer
ユーザーがアプリごとに使用制限時間を設定できる機能 - Do Not Disturbモード
電話やメールの受信をサイレントにすると同時に、画面上に表示される不要な情報も非表示にする機能 - Wind Downモード
Googleアシスタントに伝えた就寝予定時刻になると、Do Not Disturbモードに切り替わり、画面がグレースケール表示になる機能
Apple 「iOS」
- おやすみモード
就寝中など、設定した時間帯に通知が表示されない機能 - 通知の管理
受け取る通知を管理する機能 - Screen Time
スマホの使用に関するレポート。いつ、どこで、何分、どのアプリを使用したか、何時間に何分の頻度でスマホを使用しているのかが分かる機能