3分解説

【3分解説】ながぐつホッケーとは?そのルールや魅力をわかりやすく解説!

ながぐつホッケーとは

『ながぐつホッケー』とは、主にアイススケート場などで行われスケートシューズの代わりに長靴を使って行うスポーツのことを指しています。このスポーツが盛んに行われている秋田県、北海道といった地域では、積雪のため冬場は屋外での運動がしにくくなります。そうした理由による運動不足を解消するために、誰でも簡単にできるように、また、コミュニティ推進策として1978年に生まれました。

この記事では『ながぐつホッケー』のルールや競技の見どころをわかりやすく解説していきます。

ながぐつホッケーとは

『ながぐつホッケー』とは、主にアイススケート場などで行われスケートシューズの代わりに長靴を使って行うスポーツのことを指しています。このスポーツが盛んに行われている秋田県、北海道といった地域では、積雪のため冬場は屋外での運動がしにくくなります。そうした理由による運動不足を解消するために、誰でも簡単にできるように、また、コミュニティ推進策として1978年に生まれました。

今では12チームが参加する大きな大会が開かれるなど雪の多い地域の人々にとって欠かせないスポーツになっています。

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ながぐつホッケーのルール

ながぐつホッケーは、誰でも気軽に参加できることを目的にしたスポーツであるため、通常のホッケーやアイスホッケーとのルールが異なる点が数多く存在します。ここでは、そうしたホッケーやアイスホッケーとながぐつホッケーのルールの比較を行いながらルールの説明を行っていきます。

用具のルール

ながぐつホッケーの用具に関しての最大の特徴は、アイススケート場で行われるのにも関わらず長靴が使用されることです。

アイスホッケーでは通常アイスホッケー専用のスケート靴が使われます。スケート靴と比べて、長靴ではスピードはあまり出せません。しかし、こうしたことが競技を安全に進め、競技への参加のハードルを下げており、ながぐつホッケーが目指している「誰でも参加できるスポーツ」の実現に繋がっています。

また、アイスホッケーと比較して防具が非常に簡素化されています。アイスホッケーでは、グローブ・ショルダーパット(プロテクター)・フルフェイスのヘルメットバイザーなど、計10個身に付ける必要があります。ただ、こうした用具を揃えるためにかかる費用は決して安くはなく、経済的な負担が少なからず発生してしまうため、ながぐつホッケーではヘルメット・エルボーパッド・ニーパッド・手袋の4つのみとなっています。ホッケー専用のものを使う必要もないため、用具を揃えるという点でもハードルが下がっています。

フィールド・試合時間・メンバー構成

ながぐつホッケーは氷の上のリンクで行われます。リンクの大きさは長さ56m~61m、幅26m~30mの長方形で尚且つ高さ1.15m~1.22mであることが標準となります。ながぐつホッケーのリンクの大きさはアイスホッケーの競技場の大きさと同じ大きさとなっており違いは特にありません。

試合時間はロスタイム含めて5分ハーフの10分間となっています。

メンバー構成は、キャプテン1名・フォワード3名・ディフェンス3名・ゴールキーパー1名の計8名で試合を行います。また、補欠選手のベンチ入り2名は認められているものの、試合途中での交代は負傷した場合を除き認められていません。

これらのルールがアイスホッケーと異なるのは、その競技性の違いによるものです。アイスホッケーは、激しいプレーが特徴で、選手の体力の消耗も非常に早くなり、各選手休憩なしでのプレー時間は1分間程度とされています。一方で、ながぐつホッケーは多くの世代が参加するスポーツだからこそ、思うように動くことはなかなか難しかったとしても和気あいあいと楽しんでいます。「競うのではなく楽しむ」このことをながぐつホッケーでは非常に大切にしています。

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ながぐつホッケーの魅力

ながぐつホッケーの最大の魅力は世代・性別に関係なく誰でも楽しむことができるスポーツであることです。メンバーは子どもから高齢者まで、幅広い世代の人が同じリンクの上でともに楽しんでいます。また、ながぐつホッケーの競技時間が短いことや、アイスホッケーと比較して特殊な道具や防具は必要ありません。

「誰でも参加できる」を目的としている以上、競技に参加するためのハードルをできる限り少なくしたユニバーサルスポーツとしての側面をもつ競技としての指針が、ルールにも反映されています。

秋田とながぐつホッケー

東北地方や北海道では、冬場に雪が降り外に出る機会が他の地域と比較して減ってしまうため、運動不足になる人が増えてしまいます。そうした背景から、雪の多い地域では『ウインタースポーツ』や『インドアスポーツ』が盛んに行われており、ながぐつホッケーもそうした流れの中で生まれたスポーツです。なかでも日本で最も日照時間が短いことで知られている秋田県では、盛んに『ながぐつホッケー』が行われています。現在は11チーム・約200人がながぐつホッケーをプレーしています。

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