3分解説

【3分解説】ボッチャのルールをわかりやすく解説!

ボッチャとは

近年では障がいの有無に関わらず、老若男女、誰でも楽しむことができるスポーツとして注目されている『ボッチャ』。 東京2020パラリンピックにおいてボッチャ個人(脳性まひ BC2)の杉村英孝選手が金メダルを獲得し、チーム(脳性まひ)においても銅メダルを獲得するなど盛り上がりを見せています。

また、最近では子どもから大人まで一緒に楽しむことのできるユニバーサルスポーツとしても注目を集めています。今回はそんなボッチャのルールをわかりやすく解説していきます。

ボッチャとは

ボッチャのクラス分け

パラリンピックなどの国際大会では、以下の障がいの種類と程度によって分けられた4クラス内でそれぞれ順位を競います。

BC1

ボッチャの基本ルール・ゲームの流れ

ボッチャは「どれだけボールを的に近づけることができるか」を競うシンプルなルールです。ボッチャのゲームに流れは次のようになります。

  1. コイントスで勝ったチームが先攻か後攻かを選択します。
  2. 先攻のチームが白色のジャックボールを投げます。
  3. 先攻のチームが続けて自分のカラーボールを投げます。
  4. 後攻のチームが自分のカラーボールを投げます。
  5. ジャックボールから遠いチームが、相手よりも近づくか、またはボールが無くなるまで投げます。
  6. 両チームが6球全て投げ終わったら審判が得点を判定します。
    (1エンド終了)
  7. 前のエンドで後攻だった側が先攻となり、②〜⑦を繰り返します。
  8. 個人戦とペア戦では4エンド、チーム戦では6エンド終わったら合計得点で勝敗が決まります。
  9. 合計得点が同じだった場合、タイブレークが行われます。
ボッチャ ルール

一般社団法人 日本ボッチャ協会HP

ボッチャの楽しさを全国へ〜NECボッチャ部の取り組みはどのように始まり、広がっていったのか<前編>NECは、「世界中の誰もが人間性を十分に発揮できる豊かな社会、ダイバーシティの実現」を目指し、パラスポーツの普及・発展に向けた活動を推進している企業です。障がいの有無関係なく誰もが一緒に、そして、簡単にできるパラスポーツである「ボッチャ」の普及・発展に向けた取り組みについて、NECボッチャ部のメンバーの皆さんにお話を伺いました。...

ボッチャの投げ方

ボッチャは、重度の脳性まひや四肢の障がいがある方でも楽しむことができるスポーツです。健常者も楽しむことができるこのスポーツですが、投げ方にも工夫があります。

投げ方

  • アプローチ:自分の球をジャックボール(白い球)に近づけるため、ボールを優しく転がします。
  • ヒット:敵チームのボールをジャックボール(白い球)から遠ざけるため、強いボールで敵チームのボールが飛んでいくように投げます。
  • プッシュ:自分の色のボールに向かって投げて、ボールを押して自分のボールをジャックボール(白い球)に近づけること

テクニック

上級者による高等テクニックもあります。こうしたテクニックは見る人々を魅了します。

  • ライジング:密集する球の上に乗せ、ジャックボールに近づける
  • ジャンプ:ボールを弾ませて、ジャックボールに近づける

ランプ・アシスタント

  • ランプ:最も障がいが重いクラスでは、自ら投球できない選手がランプ(勾配具)でボールを転がします。
  • アシスタント:選手の指示を受け、ランプの向き、角度や長さを調節します。コートを振り返ることや、話すことは禁止されています。選手の手足となるので、表彰式では選手と同様にメダルが贈られます。
ボッチャ
かんぽ生命 ボッチャ大会
かんぽと言えばボッチャ!~ラジオ体操と合わせたボッチャの可能性~「ボッチャをやってみたい!」 東京2020パラリンピックあたりから、そのような声が多く聞かれるようになってきています。2022年4月から一般社団法人日本ボッチャ協会のゴールドトップパートナーを務めるかんぽ生命は、本社や支店のメンバーを集めた社内ボッチャ大会を開催しました。 かんぽ生命がボッチャを支える理由、そしてボッチャを体験することで得られるものについて、広報部長の福嶋亮介さん(以下、福嶋)と、サステナビリティ推進室の佐々木晴香さん(以下、佐々木)にお話を伺いました。...
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ボッチャの可能性

ボッチャは、「どれだけボールを的に近づけることができるか」を競うシンプルなルールであるので、単純なスポーツに見えますが、実は戦術や戦略が非常に重要なスポーツです。また、ユニバーサルスポーツとしても注目されており、障がい者と健常者、年齢に差があっても一緒に楽しむことができます。

「ダイバーシティ(多様性)」への理解、参加メンバー間でのコミュニケーションの増進などをスポーツとして楽しみながら行うこともできます。また、会議室などでも行うことができ、競技という面だけでなく、そうした活用もこれから進んでいきそうです。

 

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