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東北から元気を発信!〜東北楽天ゴールデンイーグルス「TOHOKU SMILE PROJECT」〜

東日本大震災から10年。「がんばろう東北」を掲げ、これまでも多くの復興支援活動を行ってきた東北楽天ゴールデンイーグルス。“これからも東北とともに歩む。”その想いを伺いました。

今年で10年を迎えた震災を風化させず、東北から元気を発信するために始まった「がんばろう東北デー」、東北の子供たちの笑顔をつくりたいという想いから始まった「TOHOKU SMILE PROJECT」。

この2つの取り組みへの想いや背景について、楽天野球団 総合企画部・高久さん(以下:高久)、広報部・佐々木さん(以下:佐々木)にお話をお聞きしました。

東日本大震災を風化させない

6/18(金)~6/20(日)オリックス戦は「がんばろう東北シリーズ」を開催!

震災を風化させず、東北から元気を発信するために始まった「がんばろう東北デー(シリーズ)」は、今年で10度目を迎えます。今年は「繋がる」をテーマに、食・アート・音楽を体感できるイベントを開催します。

ーー今年は震災10年目という節目になります。「がんばろう東北」への想いを教えてください。

高久)我々は東北にある球団として、これまでは被災地への支援を行ってきました。

今後は、支援を引き続き行うことに加え、震災から10年で被災地がこれだけ復興したという実情を全国に発信・伝えることにシフトしていきます。「がんばろう東北シリーズ」はその取り組みの1つになります。

ーー6月18日からのがんばろう東北シリーズのテーマを「繋がる」とした背景にはどういった考えがあるのでしょうか?

高久)東北の一員として、“東北全体で繋がり、前へ進んでいく。そして、全国に伝える。”という想いで「繋がる」というテーマを設定しました。

今後も東北全体で地域の方々と取り組みを行い、そして、それを発信する活動を引き続き行い、発展させていきたいです。

子どもたちに笑顔を!

これまで多くの支援活動を行い、特に子どもたちを笑顔にする活動に力を入れてきた東北楽天ゴールデンイーグルス。

その中でも、“スポーツの力で子どもたちを笑顔に!”をテーマに、のびのび体を動かせる自由運動スペースを東北各地へ寄贈する取り組み「TOHOKU SMILE PROJECT」に注目しました。これまでに東北3県にスポーツ施設を建設しています。

TOHOKU SMILE PROJECT_相馬こどもドーム

ーーTOHOKU SMILE PROJECTを始めたきっかけを教えてください。

高久)震災直後に福島県を訪れた際、現地の方から、原発の影響で子どもたちが外でなかなか遊べず屋内で遊べるところも少ないという状況をお聞きしました。子どもたちの運動不足が課題となっており、体を動かせる場所を提供しようと考え、このプロジェクトを始めました。

ーー子どもたちや地域の方からの反応やもらった言葉で、印象的だったものはありますか?

高久)これまで設置してきたスポーツ施設は、地元の方々の地域交流の場として活用していただいているそうです。地域のスポーツ大会やスポーツ少年団の野球の試合、普段のスポーツ活動など多様な場面で利用していただいていると伺っています。

東北楽天ゴールデンイーグルスでは、スポーツ少年団で野球をしている小学生を対象に野球教室などのイベントを行っています。活動を通じて「広く使える場所があると楽しい」という言葉は、現地の方からも頂きました。子どもたちだけでなく、地域の方々に限定せず広く使っていただいていることを非常に嬉しく思っています。

ーー実際にこのような活動を通して、人々の交流だけでなく、地域や東北全体での繋がりが生まれていると感じます。「繋がる」というフレーズは前々から意識されていたのでしょうか?

高久)東北を代表するスポーツチームとして、東北各地の方々と連携することは当初から大切にしています。

TOHOKU SMILE PROJECTにおいては、「民間と自治体の連携」も特徴の1つです。
具体的に、どの場所に寄贈するか、どういった施設を寄贈するかといったことを自治体と連携して考えてきましたが、当初は震災の復興が進んでいなかったり、区画整理が追いつかなかったりと課題も多かったです。時が経つにつれて、各地方自治体と連携しながらプロジェクトを円滑に進めることができるようになりました。

ーーこのプロジェクト以外にも子どもたちに向けた社会貢献活動を積極的に行っている印象ですが、具体的にどういった取り組みをしているのでしょうか?

高久)TOHOKU SMILE PROJECT以外ですと、被災地の少年野球チームを観戦に招待するという活動は震災直後から行っており、今後も取り組んでいきます。また、平日のプレイボールの時間を早め、学生の課外授業の一環として試合観戦に招待するという活動も行っています。

プロの試合を生で観て、体感してもらうことは、子どもたちにとって良い経験になるのではないかと考え、そういう場を提供していきたいという想いで活動しています。

「東北の皆さまに、また日本一の報告を」

ーー2011年に東日本大震災があり、2013年に東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝を果たしました。そして今年、パ・リーグで首位を走っています。「優勝」への想いも伺ってもよろしいでしょうか?

佐々木)東北のプロ野球チームとして、今年が震災から10年という節目であることは、選手、コーチ、チームスタッフ、職員 全員が胸に留めています。

今年は必ず優勝して、東北の皆さまに、また日本一の報告をすることがすべてだと思います。

編集部より

私は小学生の頃に震災を経験し、今年10年の節目を迎えました。大人になり、なにか復興の一助になりたいという“想い”から楽天イーグルスの復興支援活動をテーマに取材させていただきました。

私自身、被災経験者として、こういった活動を続けていただいていること感謝申し上げます。

着実に東北は復興に向かって進んでいます。

そして、これからも復興に向かい、東北に元気が溢れるためにはイーグルスの優勝が不可欠です!イーグルスの二度目の日本一を心から願っております。

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