特集

スポーツを通じて「世界中のありがとうを増やしたい」|『U-30ホームタウンサロン』1期生 参加者インタビュー vol.4

U-30ホームタウンサロン

8スポーツクラブにおいて大切な“ホームタウン”を軸に、若手の人材育成の場として誕生した『U-30ホームタウンサロン』。

モンテディオ山形 相田健太郎社長をはじめ、スポーツクラブ経営者、現役選手、など豪華な登壇者の講義、自身の興味のあるチームに分かれ、スポーツクラブへの事業提案を練りに練ってプレゼンしたグループワーク。

自身の業務もありながら5か月間を駆け抜けたメンバーに、その感想を伺いました。
今回は、順天堂大学のスポーツ健康科学部に在学されている石井太晴さん(以下、石井)にお話を伺いました。サロン内の大学生メンバーのひとりでもある石井さんがスポーツや将来に対して抱える熱い想いとはーー。

ボアンポン賢
Jリーグのホームタウンは俺が引っ張る!|『U-30ホームタウンサロン』1期生参加者の声 vol.3『U-30ホームタウンサロン』1期生インタビュー第3弾。 今回は、Jリーグ・松本山雅FCでホームタウン担当を新卒入社から2年間務めているボアンポン賢さん(以下、ボアンポン)。このサロンの中で、一番現場に近く、いわゆるホームタウン活動を実践してきている彼が、このサロンに参加してどんなことを得られたのでしょうか? そこには、クラブ単体だけでない学びと、それを愛するクラブに還元したいという強い想いがありました。...

好奇心と将来への葛藤からトライ

ーー石井さんがU-30ホームタウンサロンに参加したきっかけを教えてもらえますか。

石井)Xで『U-30ホームタウンサロン』についての投稿が流れてきたのが、存在を知ったきっかけです。ちょうど、将来に関して悩みに悩んでいた時期で、自分は何すればいいのかよくわからなくて。

これは考え続けても答えが出ないのかな、とも何となく思っていました。大学の講義や学外での活動も地道なインプット中心の生活だったのですが、“アウトプットの場”を作ることによって、現時点での自分を評価されることにもなります。実践があるプログラムだと聞き、自分にとって新しい風を吹かせることによって、違った刺激もまわりからもらえるのではないか、と思うことができました。

いろいろとお話ししましたが、投稿を見て「なんかおもしろそう」っていう好奇心でポンと飛び込んだってというのが一番大きいかもしれないです。(笑)

ーー自身の将来に対して、どのようなところを具体的に悩んでいたのですか。

石井)現在の大学では、『スポーツ遺伝学』という、遺伝子レベルから怪我のリスクを可視化して怪我の予防に繋げる研究に取り組んでいます。研究をする中で、「将来どうするのか?」というところを漠然とした悩みとして抱えていました。
研究者として生きていくのか、企業に勤めるのか。他にもいろいろな道があると思いますが、どんな立場でもスポーツに関わっていたいなって想いは持っていました。

U-30 波多野さん
サッカー以外の視野を広げ「子どもたちの笑顔を増やしたい」|『U-30ホームタウンサロン』1期生 参加者インタビュー vol.1スポーツクラブにおいて大切な“ホームタウン”を軸に、若手の人材育成の場として誕生した『U-30ホームタウンサロン』。 モンテディオ山形 相田健太郎社長をはじめ、スポーツクラブ経営者、現役選手、など豪華な登壇者の講義、自身の興味のあるチームに分かれ、スポーツクラブへの事業提案を練りに練ってプレゼンしたグループワーク。 自身の業務もありながら5か月間を駆け抜けたメンバーに、その感想を伺いました。...

立場も年齢も関係ない“本気”の討論

ーー実際にこのプログラムに参加してみて、どうでしたか。

石井)ビジネスの世界に片足を突っ込めたことが非常に良い経験でした。経営者クラスの方の講義をたくさん聞けた上に、それらを踏まえて実際に自分でテーマに沿った事業を提案してみるという体験はなかなかできるものではないと感じました。

あとは考え方に関して、方法論ではなく「なぜ?」に向き合うことが、“必要とされ続ける事業”を創るには重要なことだと身を持って感じました。今後も実現に向けて動かしていきたいと思います。

ーーいろんなバックグラウンドを持ったメンバーがいたと思いますが、グループワークはいかがでしたか。

石井)もともと陸上競技をやっていたり、今も研究室にこもっていたりと、今までグループでプロジェクトを進める経験があまり多くありませんでした。

そのため、最初はグループ内でどのような立ち位置にいるべきかをずっと模索していました。グループには実際に社会人としてビジネスの場で活動されている方がいたので、「流れに身を任せようかな」とも思いもあり、どのように関わるかには悩みました。

しかし、学生・社会人に関わらずさまざまなバックグラウンドを持った方々が集まって、一つの課題に対して、「こうじゃない」「ああじゃない」と意見を出し合えたことによって、自分だけでは思いつかないようなアイデアも出せましたし、実際に事業を提案するっていう形まで落とし込むことができました。積極的に自分を出して参加したことで、すごく良い刺激になったと思っています。

なかなかうまくいかない部分もありましたが、最後には仲間に対して感謝の気持ちでいっぱいでした。

ーー講義プログラムはどうでしたか?どのゲストのお話が一番印象に残りましたか。

石井)モンテディオ山形の相田社長の講義で、「プロスポーツである以上は営利を追求した事業を行う」とおっしゃっていたことが一番印象に残っています。私自身、『ホームタウン活動』はボランティアのようなイメージが強く、営利を求めたビジネスとは相反するものであり、両立するのがすごい難しいなと思っていました。実際に今回グループの課題をやりながらも実感したことです。

持続可能な事業としていくには、両輪を回すことは必要な条件であると思いますし、不可能じゃなくて可能なことだと“実現している方”からのお話で理解することができ、最終的には自分の提案するアイデアにも盛り込めたのではないかと思っています。

モンテディオ山形
『Over-60 モンテディオやまびこ』!? Jリーグクラブが60歳以上のコミュニティを立ち上げた背景とは2024シーズン、発表されたのは前年とは真逆の“60歳以上”に対するものでした。『Over-60モンテディオやまびこ』と名付けられたこの取り組みは、60歳以上の方を対象に、“声”を起点に元気にしていくというもの。全国5番目の高齢化率である山形県において、どのような意図や想いを持って取り組むのか?モンテディオ山形代表取締役相田健太郎氏(以下、相田)にお話を伺いました。...

この経験を経て、大きな野望を叶える

ーー今回経験したことを踏まえて、将来こういったことを実現したいと考えが固まったものがあれば教えてください。

石井)すごく大きな野望として、「世界中のありがとうを増やしたい」と考えています。“感謝”って、する側もされる側も気持ちいいものじゃないですか。だからもっとバズらせたいなと。(笑)

そんな世界の一助として、私なりの経験を活かし、スポーツや運動の価値をより多くの人に届けていきたいと思っています。

ーー今回のサロンを経て、より一層スポーツを通じて「ありがとうを増やしたい」という想いがさらに強くなったということですかね?

石井)とても強くなりました!ホームタウン活動は、スポーツをハブとしてその地域を盛り上げるっていう活動であり、その実例を見ながら、たしかにスポーツって国籍や年齢も関係なく、みんなが楽しむ権利があるし、楽しめるものだということを再認識できました。

ーー石井さんのすごく熱い想いが伝わってきます!最後に、2期に参加する方にこのプログラムの一番おすすめしたいところを教えてもらえますか?

石井)スポーツビジネス界のトップランナーの方々が講演をしてくださるってことは、大学の講義だとなかなかありません。大学の講義などでは、論理立てたものを聞くことができますが、「じゃあ実際はどうなの?」という部分を知れたことが、私にとっては今回の一番大きな学びでした。

実際に現場に出ている方がどう思っていて、何を必要としているのかというリアルな声を学生の視点から学べることは、これまでなかった機会ですし、こういうことを学べる場所っていうのは、世の中に少ないと思います。私のように「何をしようかと迷ってる人」にもすごくおすすめです。知見が広がるきっかけ、いい場になると思います!

ーーありがとうございました!

U-30ホームタウンサロン
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U-30ホームタウンサロン
U-30ホームタウンサロン

「U-30ホームタウンサロン」は、スポーツチームが本当に求めている即戦力となるスキルや考え方を、約半年間のプログラムに凝縮させたオンラインサロンです。これからのスポーツビジネスにおいて重要となるホームタウン(社会連携)活動を軸に、ホームタウン×マーケティング、ホームタウン×営業、ホームタウン×事業といったテーマでインプット、アウトプットを行うプログラムになっています。

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