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山中湖で「スポーツ×教育」イベントを開催!クラブ・企業・地域、3者の関係性が創る新たなスポーツの可能性|ヴァンフォーレ甲府

ヴァンフォーレ甲府

本が繋ぐ、スポーツと教育、そして地域活性化の未来。

Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府は、2024年6月9日(日)に第2回「LAKE YAMANAKA FESTIVAL~本と焚火とサッカーと~」を開催します。山中湖村の閑散期に、サッカーを使って盛り上げる取り組みからスタートし、“本”という新たな価値を加えたこのイベント。

開催に伴い、スポーツクラブ『ヴァンフォーレ甲府』、ホームタウンである『山中湖村』、そしてスポンサーである『株式会社トーハン』の3者からイベント開催のきっかけやイベントに対する想いをお伺いしました。

イベント詳細はこちら:
LAKE YAMANAKA FESTIVAL~本と焚火とサッカーと~開催のお知らせ

〜今回インタビューさせていただいた3名のご紹介〜

  • 株式会社トーハン 朝岡功貴さん(以下、トーハン 朝岡)
  • 山中湖平野旅館民宿組合 青年部長 長田照樹さん(以下、旅館組合 長田)
  • 一般社団法人ヴァンフォーレスポーツクラブ 代表理事 長田圭介さん(以下、ヴァンフォーレ)

山中湖×本×サッカー、新たなアイデアが織りなす可能性

ーー2023年より3者間で新たな課題解決、地域おこしに挑戦することになったきっかけを教えてください。

トーハン 朝岡)現在書店がない市区町村は27.7%と言われており、これからも書店の数は減少すると予測されています。出版卸の会社として、私たちトーハンは“書店が減ることで、子どもたちや世の中の方々が本に触れる機会が減ってしまう”という課題を解決するため、「地域住民と本のタッチポイントを作る活動」を積極的に行ってきました。

※株式会社トーハンが行う移動本屋プロジェクト「Honjour!」

こうした活動の中で、タッチポイントを作りながら販売もできる機会を模索する中で、地域に根付いているスポーツクラブと連携して取り組むのはどうかというアイデアが社内で出たんです。JリーグやBリーグのチームなど、いくつかのチームとお話をさせていただいた中で、ヴァンフォーレ甲府さんから「山中湖で行う小学生の大会に合わせて、一緒にイベントをやりましょう」という具体的なご提案をいただき、お取り組みをスタートさせました。

ーーすでに開催されていた大会との組み合わせ、という魅力的な提案だったのですね。山中湖村では、2017年頃から『ヴァンタススクールカップ』という形で大会を開いていましたね。

旅館組合 長田)山中湖村は、夏休みや春休みシーズン、そしてゴールデンウィークの期間が主な集客期間で、それ以外の時期は宿泊客が減ってしまうという課題がありました。
さらに、山中湖には人工芝のグラウンドが2面あり「この場所を活かしてスポーツの力で閑散期の山中湖を盛り上げたい」という想いから、同じ山梨県のサッカーチームであるヴァンフォーレさんに相談をしたことがきっかけで、『ヴァンタススクールカップ』が始まりました。

お米販売
【ヴァンフォーレ甲府】スポーツ×食育~選手が子どもたちに伝える食事の本質とは?~「体が資本」と言われるプロスポーツ選手。その身体を作る『食事』はスポーツをする上でもちろん重要です。 Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府では近年、「食育」に積極的に取り組んでいます。 さまざまな経験を通じて「食」に関する興味と知識をベースに選択する力を習得し、健全な食生活を実現できる人間を育てる「食育」。プロの選手が食の大切さを伝える教室や、田植え体験などを通じて、子どもたちに伝えたいことは何なのか——。 一般社団法人ヴァンフォーレスポーツクラブの長田圭介さん(以下、長田)に話を伺いました。...

ーートーハンさん、旅館組合さんはそれぞれ、ヴァンフォーレさんのどんなところに魅力を感じたのでしょうか?

トーハン 朝岡)私たちの想いに賛同していただいただけでなく、ご担当の方の人柄も良く、柔軟性を持ってご対応いただいたところがとても印象に残っています。イベントに向けてお話を重ねる中でもとても親身になってくださったので、安心してイベントを迎えられました。

旅行組合 長田)ヴァンフォーレさんは私たちにとって本当に魅力的なクラブですよね。こうして大会を開く前から地元みんなで応援していたチームでしたし、地域貢献という形で山中湖村に頻繁に足を運んでくださっていました。地域の保育園でサッカー教室を開いてくれたり、山中湖村の村民体育祭にもヴァンフォーレさんは昔から毎年来てくださっていて。
甲府と山中湖は少し距離があるのですが、こういったヴァンフォーレさんの活動のおかげでいつも身近な存在に感じられています。

また、昨年からトーハンさんともご一緒するようになりましたが、山中湖村はもともと合宿所としての受け入れを行ってきた地域であり、大学の施設もあるなど、教育分野に特化したエリアでもあります。だからこそ、本を通した「教育」という観点では相性はとても良いのではないかと感じています。

環境に配慮し、障がい者の就労支援にも~ヴァンフォーレ甲府「SDGsロゴ」タグヴァンフォーレ甲府の夏限定ユニフォームには、「ヴァンフォーレSDGs」というロゴが入ったタグ。 これは、ユニフォームが製造される過程で破棄される布の切れ端を使い、製作には、甲府市の就労支援事業所の方々が携わっています。きっかけやその後の裏話など伺いました。 ...

居場所と、人と、未来を繋ぐ

ーー2023年6月にトーハンさんが加わって初めてのイベントが実施されましたが、実際に行ってみた感想はいかがでしたか?

トーハン 朝岡)イベントを通して、改めてヴァンフォーレさんが地域にどれだけ根付いていて、愛されている存在なのかを実感しましたね。
私たちのみだと決して実現できない山中湖村さんとの関わりや、教育委員会の方々と一緒にお仕事ができる機会は、「本」という商材を扱っている我々からすると本当にありがたい機会です。こういったコネクションが、スポーツチームならではの強みなのかなと感じました。

正直なところ、イベント自体は天候の影響などもあり課題も多かったと感じています。地域の皆さんにとって魅力的なイベントにするために、まだまだ改善の余地はあります。
ただ、「スポーツを通じた教育」や「読書を通じて学ぶ」こと、そして「山中湖という自然に触れる機会」は、子どもたちにそれぞれ価値提供できるコンテンツだという実感は得られました。改善の余地と同じくらい、学びや収穫も多い1日だったと思います。

ヴァンフォーレ 長田)昨年のイベントは、私たちにとってもチャレンジとなるイベントでしたが、トーハンさんとともに0→1を作れたことで、ヴァンフォーレとしての価値も広がったように感じています。
きっとこのイベントがなければ直接繋がらないであろう人々との出会いは、3社にとっても大きな価値になったと思いますし、参加者側にとっても山中湖の魅力や本の魅力、そしてスポーツの魅力に気づくきっかけとなったのではないでしょうか。
そういった人々を「繋ぐ」役割を担えているのであれば、とても嬉しく思いますね。

ーー「本」という新たなコンテンツに関して、当日参加した子どもたちの様子や全体的なイベントの印象はいかがでしょうか?

トーハン 朝岡)率直に、とても楽しんでくれているなと感じました。
友達同士で「こういう本あるよ!」と紹介しあっている場面も目にしましたし、焚き火に関しても、キャンプに馴染みのない子たちも新鮮味を持って楽しく取り組んでくれていました。
こういった意味合いでは、コンテンツとしてだけではなく、1つのコミュニケーションのツールとしても楽しんでもらえたのではないでしょうか。

ヴァンフォーレ甲府

旅館組合 長田)サッカーに限らずスポーツのイベントに必ずある“空き時間”をうまく活用し、気軽に立ち寄れるコンテンツになっていたのではないかと思います。
子どもたちだけでなく、応援してるご家族が休憩時間に足を運んでいる姿も見かけたので、今後にも繋がる良いスタートが切れたのではと感じました。

ヴァンフォーレ 長田)「本」という付加価値がついているからこそ、一般的なサッカーイベントでは味わえない魅力はあったと思います。サッカーを楽しみながら、本や焚き火といった教育面での違った楽しさを提供できる点は、イベントに参加する理由にも繋がりますよね。
このイベント企画に共感をしてくださったからこそいろんな方々に協力していただけていますし、我々、ヴァンフォーレにとっても可能性が広がる1日となりました。

子どもたちの可能性を広げる1日へ

ーー今年のイベントは「地域の子どもたちの可能性を広げる1日」というコンセプトのもとさまざまな準備をしていらっしゃると思いますが、このコンセプトに関してどのような期待感を持たれていますでしょうか。

トーハン 朝岡)よりバラエティーに富んだイベントになると思っています。スポーツイベントという1つの会場の中に、本や焚き火、キッチンカーなどさまざまなコンテンツが混ざり合うことで多様な子どもたちを受け入れられる、そんなイベントを目指しています。
「子どもたちが好きなことや興味があること、夢中になれることに積極的に触れ合えるようなイベントになれば」という思いでつくったイベントなので、ワクワクを胸に、ぜひたくさんの子どもたちに遊びにきてほしいですね。

旅館組合 長田)私たちとしては、改めて山中湖の魅力を感じられるイベントになればと思っています。旅館組合のメンバーはずっと地元で暮らしているため、富士山のありがたみや地元食材のありがたみを忘れてしまいがちなんです。
そんな状況の中で、ヴァンフォーレさんからもたくさんの刺激的なアイデアをいただき、「食」や「自然」の側面でイベントに来てくださった方々を楽しませることのできるコンテンツが作れたと思っています。
空気の美味しさや水の美味しさ、高原ならではの星空や富士山の景色などを五感でふんだんに感じていただきたいですし、山中湖ならではの物を食べて、子どもたちに少しでも感動を与えられたら嬉しいです。

ーースポーツクラブとして「教育」をテーマに子どもたちにアプローチをするにあたり、どんなことを意識されているのでしょうか。

ヴァンフォーレ 長田)スポーツだけではなく、多面的に「教育」を捉えることで、さまざまな子どもたちにより良い刺激を与えられるのではないかと考えています。スポーツはもちろん、本も焚き火も、それぞれに教育的観点があるのでたくさんの学びが得られますよね。
「教育」という新たなテーマが加わったことによって、「スポーツクラブだからスポーツだけを提供しなければ」というような縛りから抜け出すことができ、さまざまなエッセンスを落とし込みやすくなったように感じます。

これからもヴァンフォーレは地方の小クラブらしく、さまざまな方々との関わり大切に、たくさんの可能性を子どもたちに与えていけたらと思っています。

ーーありがとうございました。

6/9 山中湖交流プラザでイベント開催!子どもたちの可能性を広げる1日に!

LAKE YAMANAKA FESTIVALヴァンフォーレ甲府、株式会社トーハン、山中湖平野旅館民宿組合が行うイベントが今年も開催されます!

サッカー大会だけでなく、本専用の販売車「Honjour!Car」による本の販売、薪割り体験、焚火、ピザ焼き体験、親子バイク体験、お絵かきなど、さまざまなアクティビティが用意されています!

事前予約が必要なアクティビティ
親子バイク体験→お申し込みフォーム
プチタウンライド→お申し込みフォーム

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