2024年6月30日、神奈川県の海老名市で親子向けの『スポーツ選手の夢キャリア教室&フットサル体験会』が開催されました。
総合人材サービスを提供する株式会社パソナグループ(以下、パソナ)と神奈川県を本拠地とするフットサル・Fリーグのクラブである湘南ベルマーレフットサルクラブが連携した本イベントでは、パソナの社員であり、元ボリビアプロサッカー選手の菊池康平さん(以下、菊池)と湘南ベルマーレフットサルクラブの牧野謙心選手(以下、牧野)が夢や目標を持つことの大事さを語る『夢キャリア教室』、親子の親睦を深める『フットサル体験』が行われました。
そして、保護者向けの『キャリア相談会』が開催されたこともスポーツイベントとしては特徴的です。子ども、そして保護者が自身の今後について考える機会にもなりつつ、スポーツを通じて親子がより絆を深めることにつながる、そんな本イベントに密着しました。
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イベントハイライト
アスリートも親子も、絆を深めるフットサル体験
本イベントに参加するため、地域の子どもたち(6~12歳)とその保護者、あわせて約20名が神奈川県海老名市にあるフットサルコートに集まりました。「じゃんけん」や「だるまさんが転んだ」をしながら体を動かすゲームを行い、牧野選手を含め参加者同士の仲を深めました。体もチームワークも準備万端で始まったフットサルのゲーム。親も子も、社会人もアスリートも、みんなが夢中になってボールを追いかける姿が印象的で、終始笑顔が絶えない時間になりました。
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南米・ボリビアでのプロサッカー選手の経験もある菊池さんは、「スポーツは老若男女、国籍など社会的背景に依らずにみんなが平等になれる場所」と話します。
「一度グランドに立てば、社会的な背景とは切り離されたゲームの中でコミュニケーションをとっていく必要があります。そんな環境だからこそ、スポーツをやったあとはみんな仲良くなれるのだと思います。親子で絆を深めるとともに、スポーツを通じて、親は子の成長を知る・子は親の凄さを知るという機会になればいいなと思います。(菊池)」
親も子も、自分のキャリアについて考える時間ー夢キャリア教室ー
フットサルで汗を流したあとは、元プロサッカー選手の菊池さんと現役Fリーガーの牧野選手によるトークイベントが行われました。子どもたちの質問に答えながら、菊池さんや牧野さんの経験をもとに夢や目標を持つことの大切さについて学ぶ機会になりました。
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また、トークイベントと並行して、保護者向けにパソナのキャリアコンサルタントの方によるキャリア相談会も行われました。キャリア相談はパソナの事業としても行われていますが、スポーツイベントと合わせて行われるのはめずらしい取り組みです。
このイベントの主催である湘南ベルマーレフットサルクラブの代表取締役社長 佐藤伸也さんは、「1つのイベントで得られるものとして、その人にとって役に立つ具体的なスキルや材料を多く提供したい」という想いを持って取り組んでいると言います。
「今日のイベントに関しても、親子でフットサルをやって楽しかったという感想を持ってもらえるだけでも嬉しいのですが、そこにパソナさんの持っているキャリア相談のノウハウを入れ込むとさらに参加者にとってさらに嬉しい、そして役に立つイベントになるのではないかと思います。(佐藤)」
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日々の仕事が社会貢献に ー株式会社パソナグループの想いー
本イベントに参加された株式会社パソナ神奈川営業部 部長 藤田智篤さん(以下、藤田)にお話を伺いました。
ーー今回のイベントを運営された感想はいかがですか。
藤田)率直に、親も子もみんな笑顔あふれるイベントになって良かったなと思います。私たちは人材会社ではありますが、地域の方々と一緒になって活動するということも大きなテーマです。その上で、今回湘南ベルマーレフットサルクラブさんとご一緒できたことは本当にありがたく思っています。プロの選手の方を間近で見ることは子どもたちが夢を持つことにつながると思いますし、地域の方々の元気にもなる。こうした取り組みをもっと広げていきたいと思います。
ーーこのような社会貢献活動の意義をどのように感じていますか。
藤田)私たちの事業は地域の方々の支援や繋がりがあって成り立っている部分もありますので、社会貢献活動はとても大事にしています。なので、日常的な社会貢献活動は事業の一環であるとも言えます。こうした社会貢献事業は年間で600件以上、地域の清掃活動やフードロスの対応なども行っていて、今回開催した、子どもたちに夢を持つことの大切さを教える『夢キャリア教室』も全国で開催しています。
ーー人材会社であるパソナさんはスポーツとどのような関わりがあるのでしょうか。
藤田)以前からパソナでは、アスリートに対して、スポーツと仕事の両立への支援やセカンドキャリアのサポートを行ってきており、今ではアスリート社員も自社で雇用しています。アスリート社員の雇用においては、その方の競技との両立を支援するのはもちろん、会社としてもアスリートの考え方や練習に対する姿勢などをアスリートではない社員の働き方にも応用できないかと考えており、相互に良い影響をもたらしていきたいと考えています。
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子どもたちにとっての“輝く人”に ー湘南ベルマーレフットサルクラブ 牧野選手ー
ーー本日のイベントはいかがでしたか。
牧野)小さい頃に身近にプロの選手と触れ合える機会が多く作れることは、Fリーガーの良いところだと思っていて、子どもたちにとって“輝く人”になってあげたいなという気持ちで参加しました。普段はヒールリフトなど、テクニックで魅せるタイプではないのですが(笑)、子どもたちの夢になるようなプレーをすることで、今日の経験が少しでも「フットサルやりたい!」や、「サッカーやりたい!」という思いにつながれば良いなと思います。
ーー牧野さんはいつ頃からフットサルの選手になろうと思っていたのでしょうか。
牧野)小学校4年生くらいのときですかね。他の選手と比べてもかなり早い方だと思います。サッカーも楽しいけどフットサルが好きでやりたいなと思っていました。身近に好きなフットサル選手がいたのと、母もフットサルが好きだったので、家族で観戦に行く機会もあってどんどん好きになっていきました。
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ーーこれからを生きる子どもたちに対してメッセージをお願いします。
牧野)私は1人親の家庭で育ってきたこともあり、家族への負担は大きかったと思います。当時の自分はあまり感じなかったですが、きっと母が陰で努力してそれを乗り越えてくれたから今こうして選手になれたと思っています。自分は選手になれたことが母への一番の恩返しだと思ってますし、子どもたちも今はいっぱい親に迷惑をかけると思うけど、その分頑張ってほしいなと思います。
ーーありがとうございました!
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