私たちの想い

「費用は?手間は?虫は?堆肥で育てると何が良いのか?」コンポスト作りをやってみよう!vol.19

今日はコンポスト作りについてズバッと以下の点でお伝えしたいと思います。

①費用はどう?
②手間はかかるの?
③匂いや虫は?
④堆肥で育てるとどう違う?

①費用はどう?
コンポストにかかる費用って気になりますよね。私が使っているLFCのバック型のものは、初めにバックと1回目のコンポスト基材セットを3,000円ほどで購入します。その後、バックは同じものを使い続けられるので、定期的にコンポスト基材だけを購入します。私は3ヶ月ごとの定期便にしていて、一回が送料込みで2,000円ほどです。年間で1万円ほどの投資で生ごみをごみにせず、自然を近くに感じられ、環境に良いことをしているという良い気持ちにもなれて、ふかふかの堆肥も手に入れることが出来ます。堆肥の活用については以前の記事に書いていますので良かったら読んで見て下さい。

②手間がかかるの?
コンポスト作りについてネットで調べてみると、色々なやり方があるようです。私はLFCのバック型が気に入っているのですが、他には段ボールスタイルや木材の箱型やコンポストの電動式の機械やミミズを使うやり方もあります。それぞれ少しずつ気をつけることが違うかもしれません。私の場合も初めは、投入する生ごみを野菜くずだけにしたり、分解しやすいように少し刻んだり、1日に何度もかき混ぜたりしたこともあります。

2年目に入って、実験も込めて、気にせずどんどん色々な生ごみを投入しています。野菜や果物の皮も刻まずそのままで、卵の殻、フライパンやお皿に残った油やお茶の葉やコーヒーの残りかすなど、あまり気にせず入れています。少し分解に時間がかかる事は掻き混ぜる回数を増やすこともありますが、基本は生ごみを投入する時に混ぜるだけです。あまり手間をかけなくても今のところは大丈夫です。先日、揚げ物の後の油をたくさん投入したところ、コンポストの中の温度がなんと40℃近くなって感動しました。40℃というとお風呂の温度ぐらいです。60℃近くになることもあると聞いたことがあります。微生物が活発に活動してくれている証拠です。

コンポスト

③匂いや虫は?
コンポスト作りを始める前は、匂いで近所に迷惑をかけるのではと思ったりしました。私の使っているLFCコンポストは都市型に作られていて、マンションのベランダなどで気軽にコンポストを楽しめるように考えられているので、匂いはほとんどしません。分解に時間が少し掛かっている時にバックの半径50㎝ほどでうっすらとするぐらいです。そんな時は、コンポストの中を掻き混ぜる時にマスクをしたら気になりません。分解が進めば匂いは治ります。

虫は、昨年の一年目はあまり対処が出来ずに大量発生をさせてしまって心が折れそうになりました。そもそもコンポストに来る虫は人を噛んだりすることもなく、生ごみの分解を進めてくれるスーパーパートナーだとも言われています。でも、虫は苦手ですよね。そんな時は、コンポストをビニール袋に移して密閉して、太陽の下に1日ほど置いておくて虫は全滅します。とてもか弱いのですね。発生する前に、バックに生み付けられた虫の卵を事前に処分することも出来るようです。自然と共生するために、虫と上手く付き合う方法を知ったら楽になると思います。その点では私もまだまだ学んでいきたいと思っています。

 

④堆肥で育てるとどう違う?
先日、少し嬉しいことがありました。昨年に熟成したコンポストを知り合いに、少し押し売り気味にプレゼントをしたのですが、その知り合いから、「またコンポストが欲しい」と連絡がありました。理由を聞いてみると、「昨年末にコンポストを混ぜ込んだ場所から育っている野菜や雑草までも、今までとは違うレベルで生き生きしている。」との事でした。その違いに感動して連絡をくれたようです。化学肥料を使っても植物を簡単に元気にすることが出来ますが、無農薬であることが嬉しいと言ってくれました。

コンポスト

うちの庭でも、4月の初めに植えた小松菜やラディッシュの芽がみずみずしく育ってきました。既に虫に少し食べられているのですが、これは美味しくて安全であることの証拠です。コンポスト作りを始めて2年目でやっとお野菜が収穫できるかもしれないとワクワクしています。他のプランターの土にも堆肥を混ぜていて、今年はすずらんが沢山の花をつけてくれました。すずらんの香りは強く、少し離れたところからも良い香りがしています。

コンポスト

コンポストを1年やってみて、大変さと面白さを比べると断然プラス面が多く、やってみて良かったと思います。地球環境にもより敏感になれてきたと思います。そこで、このコンポスト作りを地元で広げていけたらと思うようになり、LFCコンポストアドバイザーの講座を受けることにしました。アドバイザーになると、コンポスト作りの講座を開いたり、他の方のコンポスト作りにアドバイスが出来るようになります。今月から始まるクラスで学んだことをこちらの記事でもまたシェアできたらと思います。

毎日、地球全体でみると膨大なゴミの量が出ています。コンポストは、環境に優しい誰でも出来る小さな循環生活です。私がこのようにコンポスト作りについて伝えることで、誰かの小さなソーシャル活動の一歩につながればと思います。

私のコンポストづくりは続きます。

京都在住/50歳代女性

編集担当からのメッセージ
コンポスト記事を寄稿していただいて1年以上が経過し、記事数も次回で20回となります。
そこで、これまでのご体験を踏まえて「ズバリお答えします!!」を記していただきました。
初めの一歩を踏み出す前に色々考えたり、迷ったりするものですが、「まずはやってみる」精神もきっと大事なんだと思います。
個人の取組みを、地域への取組みに広げていかれようとしているのも楽しみです。コンポストの輪が大きくなることを願っています。

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