ダンス

「なりたい自分に出会う」エスパルスがつくる“憧れ”とは?

エスパルスダンススクール

進路・キャリア・目標・夢。中高生のとき、はっきりと答えることができましたか?
情報が多様化し、キャリアの選択肢も増えた今だからこそ、将来に真剣に向き合い・考える時間を作りたい。
そんな想いを発端として、清水エスパルスが運営する『エスパルス ダンススクール』では、その中高生選抜クラスYOUTHの13名を対象に『セイリンpresentsエスパルス ダンススクールYouthまなび会』を行いました。素敵な女性と出会い、自分はどんな人になりたいのか?将来を楽しみにできる機会をつくるイベントの様子をご紹介します。

セイリン株式会社

1978年に創業。世界ではじめてディスポーザブル鍼灸鍼の開発・製造・販売する医療機器メーカー。安全・安心の医療としてのこだわりを貫いた独自設計をおこない、徹底した品質管理に加え、日本で唯一の国内一貫生産を実現。現在30ヶ国以上の医療現場でセイリン鍼が使用されている。
エスパルスの地元清水の企業として、地域との繋がりを大切にし、スポーツ支援事業にも力を入れている。

公益財団法人ジョイセフ

世界のどこにいても女性が自分の人生を自分の意思で選択できる社会をめざし、主に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を推進する、日本生まれの国際協力NGO。国連、国際機関、現地のNGOや地域住民と連携し、日本を含むアジアやアフリカで、女性の命と健康を守るための活動を実施している。

エスパルス オレンジハート
Jリーグ・清水エスパルスが向き合う“こころ”の悩み~オレンジハートプロジェクト~Jリーグ・清水エスパルスのメインカラーから『Orange Heart Project(以下、オレンジハートプロジェクト)』と名づけられた...

「キャリア選択の想い」を聞く

セイリン株式会社の小林さんは、ダンススクールの生徒たちと同様、学生時代はスポーツ(バスケットボール)に打ち込んできました。14歳のときに足首の怪我で初めての手術を経験し、その際にお世話になった鍼灸接骨院の先生に憧れ、高校卒業時の進路選択の際には「スポーツに関わる仕事がしたい」と柔道整復師を目指して進学しました。

エスパルスダンススクールセイリン株式会社 小林千尋さん
エスパルスダンススクール公益財団法人ジョイセフ 栗林桃乃さん

ジョイセフの栗林さんは、ホテルマンから社会人キャリアをスタート。それから、「世界中の女性のいのちと健康を守る仕事」として国際協力NGOである、公益財団法人ジョイセフに勤めています。大学時代に留学したアメリカのホストマザーに「ちょっと男の子っぽいありのままが大好き」と言われたことで価値観が変わったこと、ホテルマン時代の悩みが自分の個性のせいだとわかったこと、そんな経験から「自分の個性が活かせることをやりたい!」と思い、いまの仕事を選びました。

なかなか聞く機会のない、大人のキャリア選択の理由や背景、想いを知ることで、まだまだ進路に対して前向きになれていない中高生の背中を押すきっかけになったのではないでしょうか。

U-30 波多野さん
サッカー以外の視野を広げ「子どもたちの笑顔を増やしたい」|『U-30ホームタウンサロン』1期生 参加者インタビュー vol.1スポーツクラブにおいて大切な“ホームタウン”を軸に、若手の人材育成の場として誕生した『U-30ホームタウンサロン』。 モンテディオ山形 相田健太郎社長をはじめ、スポーツクラブ経営者、現役選手、など豪華な登壇者の講義、自身の興味のあるチームに分かれ、スポーツクラブへの事業提案を練りに練ってプレゼンしたグループワーク。 自身の業務もありながら5か月間を駆け抜けたメンバーに、その感想を伺いました。...

セイリン:“楽しい時間”を奪われないために

女性特有の身体の症状、とくに生理痛に悩まされる中高生も多く、せっかくの“楽しい時間”が奪われてしまうのが残念だとセイリンの小林さんは言います。鍼灸整骨院での経験をもとに、その痛みを和らげる『ツボ刺激』ができるグッズや、お灸、生理痛におすすめのツボを紹介しました。これから先、生理痛や自身の体調とも向き合っていかなければならない中高生にとって、1つの“使える知識”になりました。

エスパルスダンススクール生理痛におすすめのツボ(提供:セイリン株式会社)
エスパルスダンススクールセイリンの『こりスポッと』を体験する様子

ジョイセフ:自分で決めていい権利 SRHRとは?

世界では女性の身体を持って生まれた人が1分に1人命を落としています。とくに赤ちゃんがお腹にいる、赤ちゃんを産む人、子宮頚がんになった人が多く亡くなっています。地域によっては、「女性、女の子」という理由で学校にも仕事にも行けない人が多くいます。

ジョイセフで行う「思い出のランドセルギフト」は、日本からランドセルを送ることで、子どもたちが学校へ行くきっかけづくりをしています。学校に行き、文字の読み書きができることは、貧困の地域で暮らしていく上で、自分の命と健康を守るための重要なスキルになります。

この日参加した中高生が学ぶのは、『SRHR』という「自分の心や身体のことは自分で決めていいんだよ!」という国連が認めた人権の1つ。どうやって自分の健康を守るのか?どう自分らしく生きるのか?などの問いに対し、「自分で決めていいんだよ」という権利のことです。

もしこれまでの自分に、「自分で決める」権利がなかったら。

そのときの自分が一番最高。と思い、チャレンジや変化も楽しめる自分になろうという栗林さんからのメッセージを参加する中高生は受け止めました。

吉冨愛子
元プロテニス選手がウガンダから感じた幸せとスポーツの可能性とは「私たちよりも現地の人たちの方が幸せなのではないか?」 アフリカ・ウガンダを訪れた元テニスプレイヤーの吉冨愛子さん(以下、吉冨)。スポーツやテニスを通して子どもたちへの支援を考えていた彼女は、ウガンダの人々の心の豊かさに驚きを感じるとともに、改めて自身にどんなことができるのかを考え始めます。 サラヤ株式会社も、同じくウガンダで『100万人の手洗いプロジェクト』などの活動を行っており、これまで多くの現地の方々と交わってきました。 今回は“ウガンダ”という共通項で繋がる両者の対談です。吉冨さん、そしてサラヤ株式会社広報宣伝統括部 廣岡竜也さん(以下、廣岡)とのお話から、皆さんも是非一緒に考えてみてください。...

“自分”のことを考える時間に

自分自身の身体に向き合うこと、そして女性としての権利に向き合うことは、中高生にとって貴重な機会になったことは間違いありません。知らなかった知識や世界の現状、その問題に対して真剣に取り組んでいる人たちの想いを聞けたことは、受講した中高生にとってそうした課題を身近に感じ、「自分のことを考える」ことに繋がるでしょう。

それ以上に、リアルな“大人の女性”と向き合って話ができたこと自体がいい経験になっていると筆者は感じています。人生の先輩たちが、その人自身のこれまでの人生のことについて語ってくれる場、そして質問し対話できる場こそが、彼女たちの今後の進路・キャリア・目標・夢に本気で向き合うきっかけになったのではないでしょうか。

エスパルスダンススクール

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