コラム

楽しみながら、体験を通じて学ぶ!スポーツを活用したチームビルディング研修の可能性

近年、企業においてチームビルディングは重要視され「チームビルディング研修」を行う企業は増加しています。

一方で、社員が能動的に参加し、かつ明日からの仕事に活きる学びを得られる企業研修をするためには、内容の工夫が必要です。

そもそも、「チームビルディング」とは何でしょうか。その定義を探ってみると、スポーツを活用したチームビルディングの可能性が見えてきます。

チームビルディングとは

チームビルディングは、各メンバーの能力や経験を活かして高い成果を出すチームを作るプロセスです。チームビルディングにおいては、メンバーの個性を理解し、チーム全員が共通の目標に向かって効果的に協力することが重要です。相互理解と協力によって、組織全体のパフォーマンスが向上します。

HONDA
Hondaアスリート対談〜車いす陸上選手×元ラグビー選手が語る「アスリートのチームワークが輝く地域貢献」〜本田技研工業株式会社(以下、Honda)では、『Honda Beach Clean with スポGOMI』と題したイベントを、Hondaが持つ各スポーツチームと掛け合わせながらHonda事業所がある全国6ヵ所で行ってきました。 なかでも、大分県大分市の田ノ浦ビーチで行われた活動には、Hondaの特例子会社であるホンダ太陽株式会社に所属する車いす陸上競技選手の佐矢野利明さん(以下、佐矢野)など、ホンダアスリートクラブのメンバーも参加しました。チームに分かれて競う『スポGOMI』だけでなく、腕相撲やラグビー体験などの交流も行った参加者たち。最後には、キッズスポッチャ(障がいのある子ども達のスポーツ活動を支援するNPO法人)の子どもたちから、活動を盛り上げてくれた三重ホンダヒート(Honda公式ラグビー部)へサプライズプレゼントがあるなど、関係者全員が充実した気持ちになる活動でした。 今回は、前述の佐矢野さんと、元ラグビー選手(三重ホンダヒート)で現在は本田技研工業株式会社 社会貢献推進室でHondaビーチクリーン活動を担当する生方信孝さん(以下、生方)とともに、スポーツチーム、選手が社会貢献活動に参加する価値について考えていきます。...

企業におけるチームビルディングの重要性

企業におけるチームビルディングは、社員間の協調性を高めることで、業務の効率を高め、組織全体のパフォーマンスを向上させていきます。良好なチームワークは、問題解決能力の向上、新しいアイデアの創出、そして社員の満足度の向上に繋がります。

調査によると、若手社員に身につけさせたいものとして、「コミュニケーション」「問題解決」「人間力」「リーダーシップ」が上位に挙がっており、これらはすべてチームビルディングに必要な要素となっています。

参考:社員研修に関するアンケート 「社員研修に関するアンケート」結果
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2013/08/201306training.pdf

チームビルディング研修の具体例

ここで、企業におけるチームビルディング研修の具体例の一部を紹介します。

  • グループディスカッションやワークショップ
    社員が共通の目標や課題について意見交換を実施したり、相互理解を促すことができます。
  • バーベキューやキャンプやなどの屋外でのアクティビティ
    リラックスした雰囲気で社員同士のコミュニケーションを深め、信頼関係を築くことができます。

上記の他にも、チーム対抗のゲームを用いたり、オンラインでも実施可能な内容など、さまざまなチームビルディング研修の種類があります。

大分トリニータ
【大分トリニータ】パラスポーツ・ユニバーサルスポーツを考えよう!若手選手勉強会を開催Jリーグ・大分トリニータでは、2021シーズンユニフォームスポンサーおよびソーシャルアクションパートナーであるネットワンシステムズ株式会社と協力し、社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。 パラパワーリフティングや、アンプティサッカー体験など、ホームゲームでのユニバーサルスポーツ体験コーナーを実施してきた大分トリニータ。今回は、その内容を若手選手が学び、考える勉強会の様子をお届けします。パートナー企業とともに取り組む、ホームゲームでのサポーター向けの活動。選手がその内容を知り、学ぶことで、どんなものが得られたのでしょうか?...

「スポーツ」と「チームビルディング研修」の親和性

共通の目標に向かって努力すること、チームメイトとの信頼関係の構築、お互いの強みと弱みを理解し合うことなど、スポーツはこれらチームビルディングの重要な要素を自然に育成します。

チームビルディングにおける重要な要素である、前述の「コミュニケーション」「問題解決」「人間力」「リーダーシップ」の向上も、スポーツを通じて学べることであると言えるでしょう。

団体スポーツにおいて、チームビルディングは勝利するために必要不可欠であり、チームビルディング研修にスポーツを用いることで、体験に基づいた学びの機会を得ることができます。

FC東京の選手が“社会貢献”について考える~Grow Up Meeting~
FC東京の選手が“社会貢献”について考える~Grow Up Meeting~サッカー選手になりたてのJリーガー。彼らが“社会貢献活動”についてどう考えているのか、気になりませんか? Jリーグ・FC東京では『Grow Up Meeting』と称した若手選手向け勉強会を定期的に行っています。そのなかの1つのプログラムとして、“社会貢献活動”をテーマに、Sports for Socialを運営する株式会社HAMONZが講師として2021年に引き続き登壇しました。 FC東京からは、バングーナガンデ佳史扶選手、松木玖生選手、安田虎士朗選手、梶浦勇輝選手、野澤零温選手(現在レンタルのためSC相模原に所属)の5名が、3つの課題記事を読んだ状態で参加し、さまざま意見を交わしました。今回はその様子を少しだけお届けします!...

スポーツを用いたチームビルディングの具体例

スポーツを用いて、社員同士が活発にコミュニケーションを行い、チームビルディングに関する学びを得た実例を紹介します。

① 大冷工業株式会社

実施スポーツ:ボッチャ

ボッチャは、「ジャックボール」と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりすることで、いかに近づけるかを競います。

大冷工業 ボッチャ
ユニバーサルスポーツで社内コミュニケーションを円滑に。大冷工業が会議でボッチャ大会を実施フットサル・Fリーグ 名古屋オーシャンズのスポンサーでもある、建築設備会社の大冷工業株式会社。年に1度の全社会議で、社員全員でユニバーサルスポーツ『ボッチャ』を行いました。 ボッチャ大会開催の経緯や大会を通じて学んだこと、ビジネスにおけるスポーツの価値などについて、今回の企画の発案者である大冷工業株式会社取締役社長の大場章晴さん(以下、大場)、実行委員の成田貴治さん(以下、成田)、優勝チームを代表して橋本麻澄さん(以下、橋本)に話を伺いました。...

「ボールをどこに狙って投げるのか」という狙いを考えることが重要なスポーツであるため、チームメンバー間でのコミュニケーションや戦略立てが重要になります。

② 株式会社パレンテ

実施スポーツ:ゴールボール

ゴールボールは、アイマスクを着用して行い、ゴールを狙って投球したり、それを防ぐスポーツです。聴覚を頼りに行うスポーツのため、チームメンバー同士で互いに声を掛け合うことが求められます。

パレンテ ユニバーサルスポーツイベント
ゴールボール体験で“見える”を体感する!~パレンテ ユニバーサルスポーツ社内イベントレポート~「ユニバーサルスポーツを体験することで、人生を多様で豊かにーー」 見えるをデザインするオリジナルブランド『WAVE』を運営する株式会社パレンテは、知的障がい者スポーツのANiSAの最初のスポンサーになるなど、障がい者スポーツ支援に力を入れています。 視覚障がいのあるヘルスキーパーの方も入社し、いままでにない多様な接点を幅広く社員に持ってもらおうと取り組んでいます。...

どちらのイベントも、年齢や性別、運動能力問わず、平等に楽しめる「ユニバーサルスポーツ」であり、数あるスポーツの中でもコミュニケーションや戦略が重要なスポーツを実施しています。

また、スポーツを実施する前には、競技のルールやスポーツの特徴をインプットし、実施後には参加者同士で学んだことをシェアするなど、振り返りを行うことで、スポーツを通じたチームビルディングに関する学びをより良いものとすることができます。

最後に

スポーツを通じたチームビルディング研修は、単に楽しいだけでなく、体験を通じて協力、コミュニケーション、戦略的思考といった重要なビジネススキルを自然に磨くことができます。

組織の課題や理想に応じた実施スポーツの選定やルール設定を行い、スポーツ後には振り返りのグループワークを行うことで、より有意義な研修にしていくことが可能です。

株式会社HAMONZでは、ユニバーサルスポーツを活用したチームビルディング研修を行っています。

社員が楽しみながら参加し、組織全体のパフォーマンス向上にも繋がる「スポーツ×チームビルディング研修」を、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA