バトミントン

「たいせつな人と向き合える時間」小椋久美子さんが語る、運動がくれる“あたたかさ”|住友生命 Vitality Actionレポート

小椋久美子

「お父さん、今のなに!?」という笑い声と、子どもの真剣なまなざし。そんな親子の掛け合いがあちこちで見られたのが、住友生命が主催する親子スポーツイベント『スミセイ“Vitality Action”』です。
バドミントン元日本代表・小椋久美子さん(以下、小椋)を講師に迎え、東京・国分寺で開かれたこのイベントでは、親子で身体を動かす中で、笑顔と掛け合いが飛び交う“あたたかな時間”が広がっていました。
スポーツを通して、親子がつながり、地域がつながり、企業が寄り添う。「たいせつな人と向き合う時間」が持つ力について、小椋さんの言葉とともに、当日の模様をレポートします。

住友生命

笑ってぶつかって、また笑う。親子の70分

ーーイベントの様子、会場の雰囲気はどのように感じましたか?

小椋)「すごくあたたかいイベント」という印象で、会場全体があたたかい雰囲気でした。
親子で取り組むプログラムが多いなか、できないことが出てきたときに親が子どもに教えてあげるようなシーンを見ていると、“日頃とはちょっと違うコミュニケーション”を垣間見たような気がしました。

ーーとくに印象に残っている場面はありますか?

小椋)「ちょっと、もうお父さん!」「今のなに!?」という少し言い合いのような場面を見ていてもすごく微笑ましく感じました。スポーツを通じると、こんなふうに親子の会話が生まれたり、普段はなかなか見えない家族の“少し違う一面”が見えたりするんです。親子で体を動かす機会はなかなかないと思うので、この機会を通して「また今度違うことも一緒にやってみようか」と思うきっかけにもなってくれているような気がします。

小椋久美子

「好き」が続くカギになる

ーースポーツを通したコミュニケーションの価値をどのように感じていますか?

小椋)どんなスポーツでも「体を動かすことってすごく楽しいね」と思ってもらえるのではないでしょうか。“健康を意識する”というだけではなくて、純粋に“体を動かしたい”という気持ちにさせてくれると思います。さらに、今回のイベントのように親子で体を動かすことでいろいろな気持ちがみなさんに芽生えているのではないかと思いながら、楽しく参加させていただきました。

ーー運動が続けられるようになるために大事なことはどのようなことですか?

小椋)運動に限らず、「楽しい」とか「好きだな」と思えないと、そもそもやりたいと思うようになれないですよね。「健康のために頑張らなきゃ」と思ってしまうと、義務感ばかりが先に立って、楽しさを感じにくくなってしまいます。

運動にも、強度高く追い込んでいくことが楽しいと思う人もいれば、ゆっくりウォーキングをしながら頭の整理をする時間が楽しいと思う人もいて、アスリートだった私自身もよくそんなウォーキングの時間をとっています。それぞれに“楽しい”と思える運動を見つけてほしいですね。

小椋久美子

「好き」は育てるもの。自由な挑戦が自分をつくる

ーー小椋さんは、子どもの頃はどんなお子さんだったんですか?

小椋)好奇心がすごく旺盛で失敗を恐れず、「あれもこれもやってみたい!」「1人でもどこでも行きます!」というようなタイプでした。

だから、子どもの頃からいろいろなことでつまずく場面もあり、その都度「こうしよう、ああしよう」と工夫する発想力がついたのではないかと思います。バドミントンでも、厳しく指導されるというよりも、楽しく自由に挑戦させてくれるようなスポーツ少年団でした。自分が自由にいろいろとやらせてもらえることがおもしろくて、バドミントンがどんどん好きになっていったのだと思います。

ーー「好き」でいることや「楽しい」と思えることが大事なんですね。

小椋)自分が楽しいと思える、自分に合うものであることも大事ですね。「これをすると心が躍るな」というような運動はどんなものか、みなさんにも探してみてほしいです。
私自身、現役を引退してから「運動しなきゃ」という想いでジムに通ったりもしましたが、「よし、やるぞ!」とスイッチを入れるのが億劫になるときもありました。パッと着替えて走りに行く方が楽だし、私に合っているなと思うようなやり方でないと、なかなか続かないものだなと実感もしています。

ーー現在小椋さんがバドミントン以外で取り組んでいる運動は何かありますか?

小椋)今は“山登り”がすごく好きです。体力的にきついだけではなく、それを超えた感情の振り切りがある登山は、自分の心を整理する時間にもなっていると感じています。登山は頑張らなければいけないものですが、私にとっては「好き」なものの延長にその運動の頑張りがあると思っていて、そんな「好き」が多くの人にあるといいなと思っています。

健康を“家族のテーマ”に変える場所

今回のイベント、そして“健康”への想いについて、住友生命相互保険会社東京西支社長の𠮷田佳代さん(以下、𠮷田)にもお話を伺いました。

住友生命住友生命相互保険会社東京西支社長 𠮷田佳代さん

ーー住友生命として、この『スミセイ“Vitality Action”』の取り組みにどんな意義を感じていますか?

𠮷田)私たちとしても多くの地域貢献活動を行っていますが、子どもたちを対象にした取り組みはたくさんあるものの、“親子で一緒に”という機会は意外と少ない印象もあるので、今回の『スミセイ“Vitality Action”』は非常に意義のあることだと感じています。

一緒に運動することで子どもを直接褒める機会にもなりますし、逆にお父さん、お母さんがこんなにできるんだ、頑張っているんだ、ということを子どもも感じる機会になればと思い私たちの支社でも国分寺市・国分寺市教育委員会の後援をいただいて開催することにしました。

ーー健康増進という意味での『スミセイ“Vitality Action”』の影響力をどのように捉えていますか?

𠮷田)「運動」といっても、その形は人それぞれです。ほんの少し身体を動かすだけでも、認知症予防になったり、足腰が鍛えられて行動範囲が広がったり。自分自身への影響はとても大きいと感じます。ただ、運動する機会を自ら作ろうと思える方も少ないと思いますので、私たちがこうしたイベントを通して“機会”を作り出していければと思っています。

ーーたしかに、「健康になろう」と思うのは何かきっかけが必要だったりしますよね。𠮷田支社長ご自身が考える、理想の健康な姿はどのようなものでしょうか?

𠮷田)健康というよりウェルビーイングに近いかもしれませんが、「家族みんなが健康で、笑いながら生活できること」が私にとって1番です。そのためには私自身が健康であることもすごく大切だと思っていますので、ちょっと長い距離を歩いてみるとか、週に1回はジムに行って体を動かすとか、小さなアクションを継続しています。自社の“住友生命「Vitality」”のプログラムを活かして運動だけでなく食事のことも意識するなど、自分自身の健康への意識を持つようにしていますね。

ーー今回、小椋久美子さんをお呼びした『スミセイ“Vitality Action”』のイベントはいかがでしたか?

𠮷田)家族みんなで一緒にやるということで、お互いを認め合ったり、褒め合ったりする姿がすごく印象的でした。なにより、大人も子どももたくさんの笑顔を見せてくれたので、こういう機会を作れて本当によかったなと思っています。応援する側・される側という関係ではなく、一緒に取り組むことで生まれる絆を感じます。家族みんなで取り組むことで、健康を「個人の課題」ではなく「家族全体のテーマ」として捉えるきっかけにもなると感じました。

ーーありがとうございました!

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