「デリケートゾーンケア」について、誰かと話したことはありますか?
前編では、日本でのデリケートゾーンケアの認知度の低さや、その大切さ、そして海外との比較などをお話しいただきました。
実は、身体と心の健康にも繋がるものなのに、“なぜ必要か”あまり理解されておらず、タブー視されがちなトピックである「デリケートゾーンケア」について、Mellia株式会社共同代表である原由記さんと和田由紀さん、Sports for Socialを運営する株式会社HAMONZ代表取締役・山﨑蓮にオープンに語っていただきました。
デリケートゾーンケアについて性別関係なく話すことを“当たり前”に
山﨑)「デリケートゾーンに関する会話ってどこまでしていいの?」ということについて、多くの方が気にはなっていても、難しい部分があると思います。例えば、パートナーと一緒にいる時、汗臭さ程度であれば私も言えるんですね。(笑)でも、女性のデリケートゾーンの匂いについて言うのは難しいと感じます。
デリケートゾーンの話題だけは疎外されている中で、「そもそも女性は別に理解されたくないと思っているのかもしれない」という疑問もあります。どこまで知って欲しくて、どこまで会話していいんだろうというさじ加減を知ることができたら嬉しいです。
実は、生理をテーマに対談をさせていただいた時は、「知ってほしい」という話があったんです。触れないようにしようと思われることも多い中で、実際には「全然知ってほしいし、痛みを分かって欲しい時も多い」と伺いました。
その点、デリケートゾーンのケアの話についてはどう思われるものでしょうか?
原)そもそも、お互いの身体の構造について男性も女性も理解できていたらいいなと感じています。身体やケアの違いを知っている状態と知らない状態とでは全然違うと思うので、まずは知ろうと思う姿勢が大切なのではないかと思いますね。
どこまでお話しするかは、間柄や関係性も関係してくると思いますが、それこそ、弊社のプロダクト『I’m La Floria(アイム ラフロリア)』は性別問わずお使いいただいているので、“デリケートゾーンは専用の商品でケアする”という認識が広まって、「顔よりも繊細なデリケートゾーン周りのケアって大切だよね」ということが当たり前に話せるようになればと思っています。
山﨑)商品をご提供いただいていいなと感じたのが、「こういう商品あるの知ってる?」と商品を通じて会話するきっかけができたことなんです。
アイム ラフロリア
デリケートブライトニングセラム
写真提供:Mellia株式会社
山﨑)「これデリケートゾーン専用らしいよ」という風に話すと、女性は「へぇー、すごい興味ある!」ととても興味を持ってくれて、こういった商品が切り口だととても話しやすいなと感じました
原・和田) いいですね!
山﨑)別に深い話をしたいわけでもないので、そこから、生理の話や妊娠など女性の身体特有の悩みなどに関して話し合うきっかけになればいいなと感じました。
和田)そうですよね。
それから、「『生理中の時の、むず痒い・ムレるというデリケートゾーンの悩み』は当たり前に我慢しなくてはいけないことだと思っていた」けれど、弊社のプロダクトを使い、「我慢しなくていいんだと思えた」というお声をよくいただきます。
これらを受けて、商品自体の会話や使ってみた感想などは「性別関係なく、お話を始めるきっかけ」にしやすいのではないかと私たちも感じています。
女性のお友達同士のギフトは、長い間柄だとあげ尽くしてしまっていることは多いと思いますが、こういった商品が「新しい種類のギフト」や「悩みをシェアするきっかけ」になれば嬉しいですね。
山﨑)もしかしたら、とてもライトな話として話せるかもしれないですね。
プレゼントして「いい匂いがするデリケートゾーンケアのためのウォッシュだよ」という感じなら、とても気軽に話せるなと思います。
和田)そうですね。
特に私たちのプロダクトは全身にも使えるのが特徴なんです。「デリケートゾーンだけじゃなく、全身に使えるのが嬉しい」「お肌がもっちりして気持ちいい」「いい匂いがして癒される」というご意見も頂きますが、こういった製品は、心身のバランスを整えるためにはとても大切なものだと感じています。
幅広い年齢層がデリケートゾーンの悩みに共感
山﨑)「アイム ラフロリア」が若年層から高齢者の方々まで、年齢問わず使われているというデータを拝見し、とても驚きました。ご年配の方の感想にはどういったものが多いのでしょうか?
原)ご年配の方におすすめすると、今までこういった商品を知らなかった方が多いみたいで「そうなのそうなの!こういうことですごく悩んでたの」と言ってくださることが多いんです。
特に乾燥で悩まれている方が多いです。その原因としては、年齢を重ねるごとに女性ホルモンの減少で肌や髪の水分が減少するように、デリケートゾーンの潤いも減ってしまうことが挙げられます。そのせいで「デリケートゾーンにショーツがあたるだけでも痛い」などのご意見もよく頂きます。
そういった悩みを持って病院で診てもらっても、どうしたらいいのか分からずに店舗に来られるお客様もいらっしゃいます。弊社の商品を使ってから症状が改善し、「出会えてよかった」と言ってくださる方も多いです。
山﨑)嬉しいご感想ですね。
原)80歳を超えている私の祖母からも、「段々デリケートゾーンの乾燥が痒みに変わってしまって、毎日すごい悩んでるんだよね」という相談を受けたんです。
うちの商品を勧めたら、「お花と同じで日々のケアによってどんどん改善に導いてくれた!」というとても嬉しそうな電話が来て、それも嬉しかったですね。
山﨑)とても素敵なことですね。
原) そうですね。
やはり10代、20代と80代の人で悩みは異なりますが、様々な人のお悩みに寄り添って、サポートできる商品でありたいと思っているので、多くのお客様に使ってもらえるのは私たちの喜びでもあります。私たちの商品がきっかけでお客様ご自身の意識が変わって、新しい考え方を持つことが出来るようになったり、快適なライフスタイルを送ることが出来るようになっているということは、お客様の声でひしひしと感じております。
山﨑)素晴らしいですね。
初めの印象は「おしゃれ、かっこいい」という印象が強かったのですが、幅広い層の方の課題解決に繋がる商品だということも、とても素敵な魅力だと感じました。
子どもたちにも伝えたい“デリケートゾーンケア”
山﨑)小さい頃から使えるものなのでしょうか?
和田)そうなんです。お子様でもご使用いただけます。私の2人の娘は小学校3年生、4年生なのですが、この商品が出来た3年前から使っています。
やはり子どもの肌の方が繊細なので、以前はボディーソープや石鹸でデリケートゾーンを洗うと「滲みて痛い、ヒリヒリする」とよく言っていたんです。弊社の商品が完成して使い始めてからは、「全然ヒリヒリしなくなった!もっちりするし、絶対これがいい」「すごいいい香りでハッピーな気分になる」ということを子どもも言ってくれています。
アイム ラフロリア
デリケートボディクリーム
写真提供:Mellia株式会社
山﨑)お子さんにも違いが伝わっているんですね。その違いは、多くの人が感じやすいものですか?
原)デリケートゾーンを洗うには、ph値を調整した弱酸性の専用ウォッシュが良いと言われていますが、普通のボディウォッシュは中性やアルカリ性のものが多いので、滲みるなどの刺激を感じたことがある人がほとんどだと思います。
和田)本当に多くの女性が「自分が小さい頃、デリケートゾーンを洗われるの嫌だった」「ヒリヒリするからやめて欲しいと思ってた」と仰るんです。娘たちとは、商品を通してデリケートゾーンに関する話を自然に出来ますね。
私たちの商品は、生理が始まる前の方たちや始まった時期の方たちにも「身体のことやケア方法を知ってもらえる」話すきっかけのスターターキットとしてもお使いいただけるのかなと思います。
山﨑)私も、子どもができたらそういった話をできるパパでいたいなと思いますね。
和田)確かに、きっかけがあると構えずに話せるかもしれないですね。
山﨑)実際、今回お伺いしたお話をまだ理解していないお父さん方はたくさんいらっしゃると思います。そういったことを上手く伝えられたらいいなと思いますね。
最も愛用される“デリケートゾーンケア”ブランドへ
写真提供:Mellia株式会社
山﨑)プロダクトの開発やオウンドメディア「my-muse」の運営において、今後どういったことを目指していきたいとお考えですか?
原) デリケートゾーンケアを歯磨きくらい当たり前の習慣にしたいということは常に目指しています。情報や想いを届けられるようにオウンドメディア「my-muse」を運営して、デリケートゾーンだけでなく、セクシャルウェルネスを取り巻く様々なコンテンツを発信し、コミュニティの範囲を広げていけたらいいなと思っています。
山﨑)ほとんどの方がまだあまりデリケートゾーンケアの大切さを理解していないと思うので、とても素敵ですね。
「デリケートゾーン」というと、生理などのトピックもそうですが、“アダルト”なイメージを持たれてしまうこともありますよね。そうしたアダルトなイメージを変えたいなということは今回の連載をする上で思っていたので、「アダルトではなくて、知らないといけないこと」だという“性”に関連するトピックの教育的な側面を伝えていけたらなと思っています。
原)ぜひお願いします!
和田)私たちはブランドフィロソフィーを非常に大切にしています。“デリケートゾーンケア”アイテムのみを提供したいのではなく、デリケートゾーンケアを通して自分と向き合う時間を大切にしていただきたい。自分のことをよく知って、自分のことを愛せると、周りの人も愛せるようになると思うんです。
アイム ラフロリア
フレッシュクリアシート
写真提供:Mellia株式会社
「アイム ラフロリア」を使っていただくことで、心身がほぐれ、余裕が生まれることで、自分の心身全体のバランスも整うサポートがしたいと思っています。そんな自分を愛し、受け入れることで、もっと輝き、さらに美しくなるというプロセスや循環を弊社のプロダクトの価値・体験としてご提供していきたいです。
こうした価値の提供によって、「変にもがく必要はないんだ」「自分らしさを大切にしよう」「私これにチャレンジしたかったんだ、やってみよう」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですし、そうした一歩の背中を押せたらなと思っています。
和田)先ほど原からもお話しさせていただきましたが、デリケートゾーンケアを歯磨きと同じくらい当たり前に、習慣化したいと思っているので、国内、海外問わず「最も愛用されるデリケートゾーンケアブランド」になっていきたいです。
編集部より
今回の後編では、
●デリケートゾーンケアについて話すきっかけになる『I’m La Floria(アイム ラフロリア)』
●幅広い年齢層が抱えているデリケートゾーンの悩み
●子どもにも伝えたいデリケートゾーンケア
についてお話いただきました。
本対談では、デリケートゾーンケアの現状である「恥ずかしさ」「目の届きにくさ」を払拭し、「歯磨きくらい当たり前に」したいというMelliaのお二人の想い、デリケートゾーンケアに関係ないと思われがちな男性や子どもにも知っていて欲しいポイントなどを伺いました。
心と身体は繋がっているからこそ、窮屈さや不安を生み出す社会の様々な固定概念や価値観が身体の悩みや不調となり、心にも負担をかけてしまう。Melliaのプロダクト『I’m La Floria(アイム ラフロリア)』や、今回のような対談から、心も身体も見つめ直し、日常の窮屈さにも疑問を持って新しい当たり前を創出する一歩を踏み出す勇気をもらえた気がします。
前編では、
●デリケートゾーンケアとは何か?
●なぜすべきなのか?
●海外と日本での習慣の違い
についてお話いただきました。