スポーツ

虹の村診療所と地域のみんなを笑顔に!松本山雅FC

「地域に暮らすみんなを笑顔に」をテーマに地域の方々と関わりを持つことに取り組む松本山雅FC。

そんな松本山雅のホームタウンには、心の病や人生の困難で社会から「ひきこもる青年」に医療と教育の両面からその心に働きかけ、関わる人々が生涯 に亘って自己を学ぶ治療共同体として診察やデイケアなどを行っている「虹の村診療所」があります。

今回は「虹の村診療所」を通じて関わってきたことやその想いについて、松本山雅FC コミュニティ推進部の久保様(以下:久保)に伺いました。

これまでとは違う関わり方を模索していた

ーー今回は松本山雅FCさんの「地域のみんなを笑顔に!自立支援プロジェクト」についてお伺いしていきたいと思います。今回の活動に至った経緯を教えてください。

久保)松本山雅と障がいを有する方々とのかかわりは、養護学校を訪問したり、ホームゲーム開催時にボランティア活動に参加していただいた事はありましたが、通年を通しての活動はありませんでした。

2019年1月に障がい者スポーツの会議(9地域障がい者サッカー連携会議)が行われ、虹の村診療所様と知り合いました。その後、日本ソーシャルフットボール協会山梨県地域推進員担当、松本山雅との想いが一致し、その年の5月頃から活動がスタートしました。
多方面の方たちとの出会いで、スポーツを通して関わる場を作ることになったのです。

ーー障がいを有する方々との新しい関わり方についてさらに一歩踏み出されたわけですね。具体的にはどのような活動をされているのですか?

久保)主な活動内容としては、スポーツワークでの運動指導(サッカー、ウォーキングサッカー、動き作り)をしています。ホームゲームのボランティア活動、スマイル山雅農業プロジェクトという活動も虹の村診療所様の協力をいただいて行っています。

松本山雅FCだからできること

ーー農業ですか!長野県を拠点にしている松本山雅FCらしい活動ですね。

久保)2018年に松本地区で青大豆のあやみどりの栽培などを行う「農業プロジェクト」がスタートしました。活動が広がっていく中で、2020年にホームタウンである安曇野市の畑でも行うことになりました。

そのタイミングで虹の村診療所の方から「診療所が所有している畑を使って一緒に活動をしたい」と申し出をいただき、診療所の畑でも青大豆あやみどりの栽培に取り組んでいただいたいます。

ーー収穫の際には、食事をしてさらにフットサルまでされると伺いました。とても盛り沢山で満足度の高い活動ですね。

久保)虹の村診療所には精神障がいの方が多くいらっしゃいます。普段であればそういった場に積極的に入っていくことは難しい方もいるのですが、「これが楽しみだから体調整えてきました」当日を楽しみにされていた方も多く、活動を通してみなさんの支援につながっているのではないかと感じています。

また、「楽しいと聞いたのできました!」と毎回口コミで新しい方が参加してくださることもとてもうれしいですね。

ーーホームでの試合へ虹の村診療所の方々を招待したこともあったのですね

久保)診療所には精神疾患の方がいるので、スタジアムみたいに多くの人が集まる場所が苦手な方が多かったそうです。しかし、試合に来てくださったときには積極的に楽しんでいました。診療所のスタッフの方々も普段はあまりそのような姿を見たことがなかったようで、「人混みの中でもこんなにはしゃげるんだ!」という発見にもなったようでした。

ーー松本山雅FCのスタッフの方々の反応はいかがでしたか?

久保)精神疾患を持つ方々と触れ合う機会は少ないので、関わり方や接し方のところで学びになったと周りのスタッフも行っていますし、私自身も、言葉のかけ方次第でみなさんの様子も変わるんだな、というところは実感しました。

さらに連携し継続していく松本山雅のこれからの挑戦

ーー今後に向けてどのようにお考えでしょうか?

久保)虹の村診療所の先生も、スポーツをすることで精神状態がよくなる、というのを感じているとおっしゃってくださっています。なので引き続きこういった活動は行っていきたいと思っています。

また、口コミで新しい団体とつながることもできて、更に活動が増えていく予定です。

地域との連携を持ち続けていくことの大切さを再確認できたので、これからも多くの方たちの役に立てるような事を続けていきたいと思います。

久保)また、精神障がいを持っている方たちが行う、サッカー競技の「ソーシャルフットボール」についても取り組んでいきたいと考えています。現在はソーシャルフットボールのチームは長野県にはありません。

プレーしたい方はお隣の山梨県まで行ってプレーしなければならないという現状があります。クラブだけでなく、長野県サッカー協会などと連携し、ソーシャルフットボールが近くでできる環境を整えたいと思います。

あとは、山雅を通じて元気になってもらい、私たちのホームスタジアムであるサンプロアルウィンに来てほしいなと思っています!