『ホースボール』とは、馬に乗りながら行う球技です。「ケンタウロスのラグビー」とも呼ばれることがあるように、人と馬が一体となってプレーすることが特徴です。この記事では、『ホースボール』のルールや魅力について解説します。
ホースボールとは
『ホースボール』とは、馬に乗りながら行う球技です。人と馬が一体となり、高速でボールをやりとりする様子から「ケンタウロスのラグビー」とも呼ばれます。
アルゼンチンで17世紀に成立したとされる『パト』という騎馬によるバスケットボールのような競技に由来し、フランスで現在の競技のかたちとなりました。
ホースボールのルール
4人(4騎)対4人(4騎)で、馬に乗ったまま取手のついた特殊なボールを使っておこないます。ドリブルやパス、タックルやシュートをしてゴールを目指すことが基本的なルールです。実際に戦う4人のほかに、交代要員として2人が控えていて、プレー中断時にいつでも交代することができます、
得点する前には、 3人の異なるプレーヤーの間で最低3回パスをする必要があります。
ボールは4号のサッカーボールを使用し、6つの革製のハンドルが付いたハーネスに収納されており、持ち上げてプレーすることができます。ボールを10秒以上持つと反則となります。ボールが地面に落ちたときは、プレーヤーは馬から降りたりペースを変えたりせずに動きながらボールを拾わなければいけません。
ゴールは、3.5mの高さに設置された直径1mのフープにボールを投げ入れることで点を得ることができます。
ピッチのサイズは、約 65 メートル x 25 メートル (約 215 フィート x 80 フィート) の長方形です。
ホースボールに使用される馬
主にサラブレッドが使われるが、16才以下の試合の場合は身長が150cm以下の馬と決められています。
日本におけるホースボール
日本では、2012年に一般社団法人日本ホースボール協会が発足しており、西島隆史選手が代表理事を務めています。西島選手は、ホースボールフランス代表の写真を見たことがきっかけでホテルマンの職を辞め、乗馬クラブの無給研修生としてホースボールの世界に入ったという異色の経歴を持っており、ホースボール日本代表「ケンタウロスジャパン」として2022年のホースボールワールドカップに出場されています。
また、西島選手が代表理事を務める日本ホースボール協会では、ホースボールを通して2つのミッションについて活動しています。ひとつめは、ホースボールを普及させ球技という切り口から馬業界を発展させること。ふたつめは、引退した競走馬にホースボールとして新しい活躍の場を提供することです。
ホースボールに興味を持ったら
千葉県富里市にある富里ホースパークでは、2023年1月27日・28日に「ふれあい・乗馬・ホースボール体験」というイベントを実施しました。イベントでは、馬と触れ合うだけでなくホースボール日本代表による簡単な競技のレクチャーなども行われました。今後のイベント情報については、日本ホースボール協会公式Twitterを随時確認してみてはいかがでしょうか。
2022年に念願のオリンピック出場を果たしたホースボール日本代表、今後の活躍が楽しみですね。